■iPS細胞でひざ関節の軟骨再生 京大の臨床研究を了承 [健康ダイジェスト]
iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した軟骨の組織をひざ関節の軟骨が損傷した患者に移植する京都大学の臨床研究が、厚生労働省の部会で了承されました。iPS細胞を使って実際の患者に移植する研究計画が認められたのは、今回で7例目となります。
24日に行われた厚労省の部会で了承されたのは、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授らの研究チームが計画している臨床研究です。
計画では、人のiPS細胞から作製した軟骨の組織をスポーツや事故などでひざの関節の軟骨が損傷した患者4人に移植し、1年かけて安全性を確認するほか、有効性についても調べるということです。将来は肘や足首の軟骨のほか、高齢者に多い変形性膝関節症にも対象を広げる方針。
部会では、研究を行う態勢が整っているかや、患者に手術の内容を説明する文書で移植した細胞が腫瘍化するなどのリスクについてわかりやすく記載されているかなどが審議され、いずれも問題がないとして臨床研究の実施を了承しました。
ひざの関節にある軟骨組織は傷付いてもほとんど再生せず、現在は別の関節から軟骨の組織を手術で取り出して移植する治療が行われていますが、患者の負担が大きいことが課題になっており、iPS細胞を使った再生医療が実現すれば患者の負担が減ると期待されています。
iPS細胞を使って実際の患者に移植する研究計画が認められたのは、目の病気や心臓病、パーキンソン病などに続いて今回が7例目です。
2020年1月24日(金)
24日に行われた厚労省の部会で了承されたのは、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授らの研究チームが計画している臨床研究です。
計画では、人のiPS細胞から作製した軟骨の組織をスポーツや事故などでひざの関節の軟骨が損傷した患者4人に移植し、1年かけて安全性を確認するほか、有効性についても調べるということです。将来は肘や足首の軟骨のほか、高齢者に多い変形性膝関節症にも対象を広げる方針。
部会では、研究を行う態勢が整っているかや、患者に手術の内容を説明する文書で移植した細胞が腫瘍化するなどのリスクについてわかりやすく記載されているかなどが審議され、いずれも問題がないとして臨床研究の実施を了承しました。
ひざの関節にある軟骨組織は傷付いてもほとんど再生せず、現在は別の関節から軟骨の組織を手術で取り出して移植する治療が行われていますが、患者の負担が大きいことが課題になっており、iPS細胞を使った再生医療が実現すれば患者の負担が減ると期待されています。
iPS細胞を使って実際の患者に移植する研究計画が認められたのは、目の病気や心臓病、パーキンソン病などに続いて今回が7例目です。
2020年1月24日(金)
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