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■新型コロナウイルス後遺症、脱毛症や4カ月後の息切れ、嗅覚異常も 国際医療研究センターが調査 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスから回復した人について、国立国際医療研究センターが追跡調査したところ、退院後に髪の毛が抜ける脱毛症になった人や、4カ月たっても息切れや匂いが感じられない嗅覚の異常などがあった人がいたことがわかりました。研究チームは調査を続け、後遺症が出るリスクの要因を明らかにしたいとしています。
 国立国際医療研究センターは、新型コロナウイルス感染症で入院し、今年2月から6月までに退院した人に、その後、聞き取りを行って後遺症の有無を調べました。
 それによりますと、聞き取りができたのは63人(9割が日本人)で、平均年齢は48・1歳。このうち、大半は軽症患者で、酸素投与を受けた中等症患者が27%、人工呼吸管理を受けた重症患者が8%でした。
 63人のうち、複数の人に共通の症状があり、発症からおよそ4カ月たった段階で、息切れがあったのは7人で、率にしておよそ11%、けん怠感と嗅覚の異常があったのはそれぞれ6人で、率にしておよそ10%、せきがあったのは4人で、率にしておよそ6%、味覚障害があったのは1人で、率にしておよそ2%でした。
 さらに、63人の中で追加で調査できた58人のうち、ほぼ4分の1に当たる男性9人、女性5人の合わせて14人は、発症から2カ月ほど後に脱毛症になったということです。
 このうち5人は、おおむね2カ月半で治りましたが、残りの9人は、調査の時点で脱毛症になってからの期間が短かったこともあり、治っていなかったということです。
 脱毛症は、エボラ出血熱やデング熱から回復した後でも報告されているということですが、研究を行った森岡慎一郎医師は、「治療が長引いたことによる心理的なストレスが引き金になった可能性もある。今後も調査を続け、後遺症が出るリスクの要因を明らかにしていきたい」と話しています。

 2020年10月25日(日)

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