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■納豆1日1パックで死亡率10%減 9万人を15年間追跡調査 [健康ダイジェスト]

 納豆やみそなどの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人と比べて10%死亡率が下がるという調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめました。
 研究チームは、国内の成人男女約9万人を1995年以降、平均15年間追跡調査しました。食事内容を聞き、大豆食品や発酵性大豆食品を食べた量により5つのグループに分類。ほかの食品による影響や、降圧薬を使用しているかなどの影響を取り除いて分析しました。
 発酵性大豆食品を1日におよそ50グラムと最も多くとるグループは、最も少ないグループと比べて男女ともに約10%死亡率が低くなりました。50グラムとは納豆1パック程度。食品別にみると、女性では納豆やみそを多くとると、死亡リスクが下がる傾向が顕著でした。
 納豆を多く食べると、男女ともに脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器の病気による死亡率が低下していたといいます。
 沢田典絵・国立がん研究センンター分析疫学研究室長は「発酵性大豆食品は、ミネラルやイソフラボンなどさまざまな成分が失われにくいため、体によい影響をもたらしているのではないか」と分析しています。
 成果は29日付で、イギリスの医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に掲載されました。

 2020年1月30日(木)

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■神戸アイセンター、iPS細胞から作った網膜を移植 大阪大の専門委が承認 [健康ダイジェスト]

 重い目の病気の患者に、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った網膜を移植する世界初の臨床研究を、大阪大学の専門委員会が大筋で承認しました。計画を進める神戸市の研究チームは、今後、国の審査で認められれば、来年の夏にも1例目の移植手術を実施したいとしています。
 神戸市にある「神戸アイセンター病院」と理化学研究所の研究チームは、重い目の病気の「網膜色素変性症」と呼ばれる難病の患者に、他人のiPS細胞から作った網膜組織を移植し、回復を目指す臨床研究を計画しています。
 研究チームは昨年12月、この計画を審査に当たる大阪大の特定認定再生医療等委員会に申請していましたが、委員会が大筋で承認し、30日までに、その結果が通知されました。
 網膜色素変性症は徐々に光を感じ取れなくなり、進行すると失明に至る病気で、日本には約4万人の患者がいるとみられまます。中途失明の原因疾患の第3位で、さまざまな治療法が研究されています。網膜神経保護剤や遺伝子治療、人工網膜などの研究が全世界で行われているものの、現時点では確立された治療法はありません。
 研究チームでは、今後、厚生労働省の専門部会に研究の実施を申請し、認められれば来年の夏にも1例目の移植手術を実施したいとしています。
 iPS細胞を使った目の病気の臨床研究は、理化学研究所が網膜に障害が起きる滲出型加齢黄斑変性で、大阪大が角膜部分が濁る角膜上皮幹細胞疲弊症で実施しており、目の再生医療がさらに加速しそうです。

 2020年1月30日(木)

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■新型肺炎、29日帰国の3人の感染確認 うち2人は発熱などの症状なし [健康ダイジェスト]

 29日、中国の湖北省武漢市からチャーター機で帰国した日本人3人が新型のコロナウイルスに感染し、このうち2人は発熱などの症状がなかったことがわかりました。チャーター機の帰国者で感染が確認されたのは初めてで、症状のない人の感染が確認されたのも初めてです。
 新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、29日に中国の湖北省武漢市からチャーター機で帰国した40歳代から50歳代の日本人の男女3人です。
 このうち、40歳代の男性と50歳代の女性は帰国後に発熱などの症状はありませんでしたが、念のため東京都新宿区の国立国際医療研究センターでウイルス検査を受けた結果、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
 厚生労働省によりますと、中国以外で症状のない人の感染が公表されたのは初めてだということです。
 2人は千葉県内のホテルに滞在していましたが、検査結果を受けて千葉県内の医療機関に入院しました。
 2人のうち、1人のウイルス量は非常に少なかった一方で、もう1人は症状がある人と同じ程度のウイルス量だったということです。
 また、武漢市に住む50歳代の日本人男性は、29日にチャーター機で帰国した後に、のどの痛みなどがあって東京都内の病院に入院し、その後、夜になって38度台の発熱がありました。そして、検査の結果、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
 29日に帰国してからウイルス検査を受けたほかの201人は、ウイルスへの感染は確認されませんでした。検査に同意しなかった2人については、引き続き検査を受けてもらうようお願いするとしています。
 30日午前には、武漢市からの帰国を希望する210人を乗せた第2陣のチャーター機が羽田空港に到着しました。厚労省によると、重症者はいないといいます。東京都によると、13人が発熱などの症状を訴えており、東京都内の病院に搬送されました。
 帰国者は機内検疫に加えて到着後も検査を受け、肺炎が疑われる症状があった場合、原則として東京都内の病院に搬送します。症状のない人も、国立国際医療研究センターでウイルス検査をします。
 また、厚労省は30日、新型肺炎について「国内で人から人への感染が認められた」と正式に表明しました。武漢市からのツアー客を乗せた奈良県に住むバスの運転手と、大阪市に住むバスガイドの感染が判明したため。今後、武漢市に滞在歴がなくても、同市からの入国者と接触があった人に発熱や肺炎などの症状がみられた場合、医療機関に対し保健所への報告を求めます。

 2020年1月30日(木)

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■新型肺炎、中国の死者170人に 患者数は7711人に [健康ダイジェスト]

 中国では新型のコロナウイルスの感染がさらに拡大し、中国の保健当局は29日、患者が1737人増えて7711人になり、死亡した人は170人になったと発表しました。
 世界保健機関(WHO)は、2回目となる緊急の委員会を30日に、スイス・ジュネーブの本部で開催し、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうか、改めて対応を協議します。
 中国の保健当局である国家衛生健康委員会によると、29日はチベット自治区で初めての患者が確認され、これで中国のすべての省と自治区、それに直轄市で患者が確認されました。患者のうち症状の重い人は、1370人に上っているということです。
 一方、死亡した人の数は、29日に38人増えて計170人になりました。
 感染者は中国以外にも広がり、これまでに19の国と地域で101人が感染しています。
 中国の疾病予防センターの幹部は、新型のコロナウイルスについて国営メディアの取材に対して「代替わりして増える間隔が短く感染者が増える速度が速い」と述べ、2003年に流行した新型肺炎である重症急性呼吸器症候群(SARS)のと比べて患者が増加するペースが速いと指摘しています。
 新型コロナウイルスの感染が最も深刻な地域の湖北省の王暁東省長は29日夜、記者会見を開き「医療物資の確保が十分に行えていない。武漢市だけではなく、周辺の都市も不足していて、省内のすべての地域で著しく医療物資が不足している」と述べ、厳しい現状を明らかにしました。
 また、武漢市以外の周辺の都市も感染が広がり、特に隣接する黄岡市については事態が深刻だとした上で、「感染者と感染が疑われる人の数が合わせて1000人を超えており、我々は黄岡を第2の武漢には絶対にしてはならない」と述べ、対策に力を入れる考えを示しました。

 2020年1月30日(木)

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