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■アメリカのノババックス、コロナワクチン候補の有効性90%以上と発表 変異ウイルスにも [健康ダイジェスト]

 アメリカのバイオ医薬品会社ノババックスは14日、アメリカで実施している新型コロナウイルスワクチン候補の後期臨床試験(治験)データで、変異ウイルスを含む新型コロナウイルスに対して90%以上の有効性を示したと発表しました。
 この臨床試験は、アメリカとメキシコの119カ所で2万9960人の参加者を対象に実施。メリーランド州に本社を置く同社は、第3四半期までにアメリカなどで緊急使用許可の申請を行う方向で準備を行っています。
 今回の臨床試験時にアメリカで最も流行していたイギリス型変異ウイルスに対し、93%以上の有効性を示しました。ブラジル、南アフリカ、インドで発見された変異ウイルスへの感染者も、試験に参加していました。
 ワクチン候補は、重症化リスクが高い参加者に対して、91%の有効性を示しました。中等度から重度の症状を予防する効果は100%でした。また、同社が特定できなかった変異ウイルスに対しては、約70%の効果があったといいます。
 ノババックス製ワクチンは一部の他社製と違い、超低温保管が不要。
 同社は、ワクチンは「2〜8度で安定した状態で保管できるため、既存のワクチン供給ルートで流通させることが可能」だとしています。
 少なくとも理論上は、医療インフラが不十分な国でもより容易にワクチンの輸送、接種ができるようになります。

 2021年6月14日(月)




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■東京都の医療従事者のコロナ感染、1月の525人から5月は47人に低下 ワクチン接種の効果 [健康ダイジェスト]

東京都の医療従事者のコロナ感染、1月の525人ら5月は47人に低下 ワクチン接種の効果
 東京都内で5月に新型コロナウイルスへの感染が確認された医療従事者は47人で、今年最も多かった1月の525人から、率にして10%以下に減ったことが14日、明らかになりました。全感染者に占める割合も下がっており、専門家は3月から本格化したワクチン接種の効果とみています。
 東京都が毎日発表している新型コロナウイルスの新規感染者数などを月ごとに集計し、医師や看護師ら医療従事者の感染状況を分析したところ、都内で月の感染者が最多の4万人に達した1月は、医療従事者の感染者は全体の1・3%に当たる525人。2月と3月は、それぞれ1万人前後の感染者のうち、医療従事者は2月が3・33%に当たる366人、3月は2・55%に当たる237人でした。
 4月は感染者が1万8000人に急増する一方、医療従事者の感染者は77人にとどまり、全感染者に占める割合は0・43%に低下。5月は約2万2000人の感染者中、医療従事者は47人で全体に占める割合は0・21%とさらに下がりました。
 医療従事者向けのワクチン接種は、2月17日から全国100の医療機関で先行接種が行われ、3月4日からは東京都のそのほかの医療機関で優先接種が行われています。
 国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は、「医療従事者が対策に努めていることもあるが、ワクチンの効果が表れていると考えられる」と指摘しています。
 
 2021年6月14日(月)




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■アメリカのクルーズ船で乗客2人がコロナ陽性 運航再開の直後 [健康ダイジェスト]

 アメリカのクルーズ船運航大手のロイヤル・カリビアン・インターナショナルは10日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)発生を受けて中止していた運航を初めて再開したばかりの同社クルーズ船で、乗客2人がウイルス検査で陽性と判定されたと発表しました。乗客は全員、ワクチン接種をすませていたといいます。
 乗客約600人、乗員約650人のクルーズ船「セレブリティー・ミレニアム」は5日、カリブ海のセントマーチン島を出発し、オランダ自治領のアルバやキュラソー、バルバドスなどを巡る7日間のツアーに出ていました。
 ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの発表によると、ツアー最後の必須検査で乗客2人が陽性反応を示しました。2人は同じ部屋に滞在していて、いずれも無症状でしたが、現在隔離されています。
 同社によれば、同クルーズ船の感染対策はアメリカが定めた対策ガイドラインよりも厳しく、出港前には全乗客にワクチン接種証明とウイルス検査での陰性結果を提示するよう求めていました。
 アメリカ疾病対策センター(CDC)は現在、クルーズ船運航の暫定的再開に必要な条件として、乗客乗員の95%以上がワクチンの接種をすませていることを求めています。
 クルーズ船ではこれまで、新型コロナウイルスの集団感染が相次いで発生。CDCは昨年3月14日、感染拡大を抑制するため、クルーズ船の運航中止命令を出していました。
 ヨーロッパや一部の諸国では、クルーズ船運航は昨年中に再開されていましたが、アメリカでは運航停止が続いていました。ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは5月26日に、当局から運航再開が許可されたばかりでした。

 2021年6月14日(月)




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■RSウイルス感染症の小児科患者が急増 昨年の約600倍に [健康ダイジェスト]

 主に子供が感染し重症化する恐れもある、RSウイルス感染症の患者が、今年は急増しています。
 新型コロナウイルスの対策に伴って、昨年は感染が広がらなかった結果、多くの子供が免疫を持っていないことが影響しているとみられています。
 RSウイルス感染症は、主に幼い子供が感染し、発熱やせきなど、風邪に似た症状の出る病気で、特に6カ月以下の赤ちゃんや心疾患のある赤ちゃんなどが感染すると、肺炎や気管支炎を起こして重症化する恐れがあります。
 国立感染症研究所によりますと、全国約3000の小児科の医療機関で、5月30日までの1週間に、RSウイルス感染症と診断された患者は、7818人報告されています。
 現在と同じ方法で調査するようになった3年前以降の同じ期間の患者数で見ると、3年前が949人、一昨年が1028人、昨年が13人でした。
 今年の患者数は、3年前や一昨年に比べると約8倍、昨年との比較では約600倍に当たります。
 5月30日までの1週間の小児科1医療機関当たりの患者数は2・49人で、前々週の約2・5倍。前週は1・82人、前々週1人と、5月の急増ぶりが目立ちます。
 地域別では、5月24~30日で最も多いのは山口県で11・04人、続いて奈良県10・65人、石川8・1人でした。このほか、大分県5・17人、山形県5・1人など各地に広がっています。
 RSウイルスは、2歳までにほとんどの子供が感染するとされ、ここ数年、夏以降に感染が広がっていましたが、昨年は、年間を通して流行しませんでした。
 新型コロナウイルス対策でマスクをする人が多くなったことや、保育園が休園したことなどが影響しているとみられています。
 専門家は、通常であれば免疫を獲得していた年齢の子供たちの多くが免疫を持っていないため、今年は感染が急拡大しているのではないかとみています。
 公衆衛生学が専門で、新潟大学大学院の菖蒲川由郷(しょうぶがわ・ゆうごう)特任教授は、「新型コロナの影響によって、予期せぬ時期にRSウイルスの感染が広がっていて、小児科や新生児医療の現場では、急な対応を迫られている。コロナで医療体制が窮迫している中で、RSウイルス感染症の重症患者が増えた場合の対応も懸念される」と指摘しています。
 その上で、重症化する前の早めの受診を呼び掛けていて、「お子さんが息苦しそうにしていたり、食欲がないような時には、早めに医療機関に相談してほしい」と話しています。
 慈恵医科大学の浦島充佳教授(予防医学)は、「家族に風邪の症状があれば、乳幼児に近付けず、手洗いや換気を含めた感染対策を徹底してほしい」と話しています。

 2021年6月14日(月)




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