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■「新型コロナ流行、起源は中国・武漢市の海鮮市場」 アメリカの2チームが研究論文を発表 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの「起源」として有力とされる動物から人間への種を越えた感染は、少なくとも2回、最大で20回あまり起こっていたかもしれない。
 アメリカなどの国際研究チームが7月26日付のアメリカの科学誌「サイエンス」に、そんな内容の研究論文を発表しました。
 主要なメンバーが同じ別の研究チームが、同時に発表したもう1本の研究論文では、流行の初期のデータを分析した結果、タヌキなど生きた哺乳類が売られていた中国・武漢市の「華南海鮮卸売市場」が、種を越えた感染の「発生地」と考えられるとしています。
 新型コロナの「起源」は、動物から人へ、種を越えて感染したウイルスだとする説が有力。しかし、いつ、どのように種を越えた感染が起きたのかは、直接的な証拠がなく、よくわかっていません。
 世界でも最初の流行は中国・武漢市で起こり、およそ5万人が感染し4000人近くが死亡しました。この武漢市の複数の患者の検体を分析した結果から、初期の新型コロナウイルスは2つの系統に大別できることがわかっています。
 野生のコウモリから見付かったコロナウイルスに進化的により近い「A系統」と、A系統より早く感染拡大を起こし、その後の世界の流行の中心になった「B系統」。
 B系統は、いわゆる「武漢型」とも呼ばれ、今も世界中で拡大するオミクロン型などの変異型の「親」に相当し、ワクチン開発の最初のターゲットにもなりました。
 研究チームは今回、種を越えた感染がどのように起これば、AとB、2つの系統が生まれ、実際の感染拡大を再現できるかシミュレーションしました。
 まず、種を越えて感染した単一の「起源」から、AとB、2つの系統が派生したと仮定して検討すると、実際の感染拡大パターンと整合しませんでした。
 一方、2つの系統にそれぞれの「起源」があると仮定すると、A系統が動物のコロナウイルスにより近く、B系統による感染拡大がより早く起きたことをうまく再現できました。
 種を越えた感染の時期は、B系統が2019年11月中旬、A系統は同月下旬と推計されました。
 また分析では、種を越えた感染が起こっても、多くの場合でそのウイルスは次の人に感染できず、自然に消滅すると予測されました。
 現実に起こったように、最終的に、AとB、2つの系統が生き残るには、少なくとも2回、最大23回の種を越えた感染が起きた可能性があるとされました。

 2022年7月27日(水)

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■全国で20万9694人が新型コロナに感染 23日の20万975人を上回り過去最多 [健康ダイジェスト]

 27日は午後6時の時点で、東京都で2万9036人、大阪府で2万1860人、神奈川県で1万6554人、愛知県で1万4801人、埼玉県で1万2892人、福岡県で1万1188人、兵庫県で1万152人など全47都道府県と空港検疫で、新たに20万9694人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。これまでで最も多かった今月23日の20万975人を上回り、過去最多となりました。全国25の道府県で最多となっています。
 また、大阪府で14人、兵庫県で10人、千葉県で10人、愛知県で10人、神奈川県で10人、福岡県で8人、東京都で6人、熊本県で6人、北海道で5人、青森県で5人、鹿児島県で5人、三重県で4人、佐賀県で3人、和歌山県で3人、大分県で3人、栃木県で3人、滋賀県で3人、長崎県で3人、山梨県で2人、岐阜県で2人、島根県で2人、愛媛県で2人、京都府で1人、埼玉県で1人、宮崎県で1人、富山県で1人、山口県で1人、広島県で1人、徳島県で1人、茨城県で1人、静岡県で1人、香川県で1人の、合わせて129人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め1192万1222人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて1192万1934人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が3万2194人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて3万2207人となっています。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より40人増えて27日時点で311人となっています。
 大阪府は27日、新たに2万1860人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は128万6167人となりました。
 また、14人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて5291人になりました。
 重症者は26日から2人増えて41人です。
 新型コロナの感染拡大を受けて、大阪府は27日午後、対策本部会議を開き、感染状況などを伝える独自の基準「大阪モデル」を非常事態を示す「赤色」に引き上げるとともに、重症化リスクの高い高齢者に医療機関への通院や生活必需品の買い出しなどを除いて不要不急の外出を控えるよう呼び掛け、同居する家族など日常的に高齢者と接する人には、感染リスクの高い場所への外出を控えるよう呼び掛けることなどを決めました。
 外出自粛を求める期間は来月27日まで。特別措置法24条9項に基づく協力要請で強制力はありません。
 一方、吉村洋文知事は飲食店に対する営業時間の短縮要請については慎重な姿勢を示しており、今回の会議で追加の要請はしませんでした。
 感染の急拡大に伴い、大阪府内では病床の使用率が高くなっており、27日公表時点で約52%(速報値)。府の独自の基準「大阪モデル」で非常事態の目安としている50%を超えました。

 2022年7月27日(水)

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■東京都で2万9036人が新型コロナに感染 病床使用率は50・5% [健康ダイジェスト]

 東京都は27日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の2万9036人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 1週間前の水曜日(20日)に比べると1・4倍余りで、8635人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは8日連続です。27日までの7日間平均は、初めて3万人を超えて3万99・9人となり、前の週の180・8%と感染の拡大が続いています。
 27日の新規感染者を年代別にみると、最多は20歳代の5532人で、40歳代の4934人、30歳代の4902人、50歳代の3666人、10歳代の3292人、10歳未満の3038人と続きました。65歳以上は2636人。
 新規感染者のうち、医師の判断による臨床診断でみなし陽性とされたのは1129人でした。
 ワクチンの接種状況別では、2回接種済みが1万7333人、未接種は5120人でした。
 病床使用率は50・5%。また、都が緊急事態宣言の要請を判断する指標を30~40%としている重症者用病床使用率は20・5%%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、26日より3人増えて24人でした。
 一方、都は70歳代から90歳代までの男女合わせて6人が死亡したことを発表しました。
 東京都内で感染が確認された人の累計は、27日までで200万人を超え、202万4564人となりました。累計の死者数は4637人になりました。

 2022年7月27日(水)

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■アメリカ、サル痘感染者数が世界最多に 急拡大のニューヨーク市ではワクチン不足 [健康ダイジェスト]

 アメリカの疾病対策センター(CDC)のデータによりますと、今年アメリカで確認されたサル痘の感染者数は25日時点で3846人となり、スペインの3125人を超えて世界で最多となりました。
 中でもニューヨーク市は25日時点で1040人となって全米の感染者のおよそ3割を占めており、感染拡大の中心地となっています。
 感染の急拡大を受け、市が22日に配布した1万7000回分の天然痘ワクチンは10分で予約が埋まり、24日から2万6000回分のワクチンを追加で配布しましたが、ワクチン接種の予約は現時点で、すべての枠が埋まっているということです。
 ニューヨークでは、保健所の前に特設のテントを設置してワクチン接種を進めています。ワクチンを接種した男性は、「怖いですね。コロナにうんざりしているのに、今度は新たなもの(サル痘)が広まりつつある」と話しています。
 アメリカ連邦政府は、公衆衛生上の緊急事態宣言を出すかどうか検討に入っています。アメリカ政府新型コロナ対応コーディネーター、ジャー博士は、「公衆衛生上の緊急事態を宣言するかは、現場の状況を見て判断する。緊急事態宣言で何ができるかは、まだ決まっていない。引き続き、事態を精査していく」と語っています。 
 世界のサル痘感染者数は1万7000人近くに上っていて、今後、感染者はさらに増えるとみられています。

 2022年7月27日(水)
 
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