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■北朝鮮が外国人の入国を許可、「外貨」目的に再開か 中国中央テレビ報道 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染拡大の後、厳しく制限されてきた北朝鮮への入国を巡り、中国の国営テレビは、北朝鮮が25日から外国人の入国を許可したと伝えました。
 これは、国営の中国中央テレビが北朝鮮当局の情報として25日伝えたもので、入国後には、2日間の隔離が義務付けられるとしています。
 北朝鮮は、新型コロナの感染対策として2020年1月に国境管理を厳しくし、外交官を含む外国人や自国民の入国を厳しく制限してきましたが、国境を越えた人の往来を段階的に再開していて、中国で開かれているアジア大会には、200人近い選手団を派遣しています。
 北朝鮮国営の朝鮮中央通信によると、最高人民会議(国会)常任委員会は8月30日、観光法に関する政令を採択しました。外国人観光客の受け入れ再開への布石だったとみられます。新型コロナ禍前の2018年に北朝鮮を訪れた外国人観光客は約20万人で、9割以上が中国人でした。
 中国外務省によると、王亜軍(ワンヤージュン)駐北朝鮮大使が9月21日、北朝鮮の国家観光総局長と会談し、中朝間の人的往来の早期正常化を期待するとともに、観光交流や協力を強める考えを示していました。
 また、北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が今月、4年ぶりに訪問したロシアとの間でも経済協力を拡大する方針を強調しています。
 北朝鮮としては、後ろ盾の中ロ両国を中心に外国との人の往来を活発化させることで、長引く経済制裁などで打撃を受ける経済の立て直しや、外貨の獲得を図る狙いがあるとみられます。

 2023年9月26日(火)

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■イギリス・ロンドン近郊の空港で管制官が相次ぎコロナ感染 164便が欠航へ [健康ダイジェスト]

 イギリスのロンドン近郊にあるガトウィック空港で、管制官らが相次いで新型コロナウイルスに感染するなどして勤務できなくなり、10月1日までの発着便のうち160便余りが欠航することになりました。
 ガトウィック空港が25日に発表したところによりますと、管制に携わる職員の約3割が新型コロナウイルスに感染するなどして体調を崩し、勤務できない状態となりました。
 その結果、発着便の数を1日800便に制限することになり、10月1日までに合わせて164便の欠航が決まったということです。
 声明の中で空港側は謝罪した上で「困難な決断だったが、航空会社は信頼できる計画に基づいて運航し、乗客は出発直前に便が欠航する事態に直面しなくてすむようになる」と説明しています。
 また、イギリス国内の航空管制を担っている全国航空管制サービスは、「夏の繁忙期が終われば状況は改善される」として、今後は管制官の増員に向け育成に当たるとしています。
 ガトウィック空港では、日本との直行便は運航していないものの、ヨーロッパ各国と結ぶ格安航空会社の便が多く運航され、年間の乗降客数は国内で2番目に多くなっています。
 イギリス政府によりますと、イングランドでは一時1日に200人程度にまで減っていた新型コロナの新規の感染者数が、9月は連日1000人を超えるようになっています。

 2023年9月26日(火)

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■第三者の卵子提供で出産、10年で12人 NPO法人「出自を知る権利」整備を [健康ダイジェスト]

 卵子がないことが原因の不妊症の女性に、国内の第三者からの無償の卵子提供を仲介するNPO法人「OD―NET」(神戸市)は25日、提供卵子による体外受精が過去10年で15人に行われ、計12人の子供が生まれたと発表しました。日本では法整備が進まず、生まれてきた子供の「出自を知る権利」の保障などが課題になっています。
 若いころに月経がなくなるなどして、医師に卵子がないと診断された32~44歳の15人に対して、提供された卵子と夫の精子を体外受精させて子宮に戻しました。12人が出産し、1人が妊娠継続中だといいます。生まれた子供は全員健康だといいます。最初の出産のケースは2017年に発表していました。
 OD―NETは2013年に提供者(ドナー)の募集を開始。今年9月までに464人から問い合わせがあり、35歳未満などの条件を満たした累計数十人が卵子のドナーとして登録したといいます。
 生まれた子供が18歳になり、その子が望めば、氏名、生年月日、提供当時の住所などドナーの情報を伝えるといいます。ドナーに対しては、検査や採卵、カウンセリングなどのための交通費や仕事を休んだ場合の補償を支払うものの、提供そのものは無償で行います。提供を受けることを望む人に対して、ドナーの数が少なく、現在は新規の受け入れは停止しているといいます。
 国内での第三者からの卵子提供については、国の制度や法律の整備が十分に進んでいないことが課題となっています。
 OD―NETの岸本佐智子理事長は、「海外では卵子ドナーは多いと聞いているが、日本ではドナーが少ない状況だ。提供を受けたい患者は多いが対応しきれていない。早く安心して医療を受けられる体制づくりを進めてほしい」と話しています。

 2023年9月26日(火)

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■国内初のRSウイルス感染症のワクチン承認、厚労省 60歳以上が対象 [健康ダイジェスト]

 乳幼児や高齢者が感染すると重い肺炎になることもある、RSウイルス感染症。そのRSウイルス感染症の発症や重症化を防ぐ効果が期待される、60歳以上が対象のワクチンの製造販売について25日、日本で初めて承認されたと、製薬メーカー、グラクソ・スミスクラインが発表しました。
 25日、日本での製造販売が認められたのは、イギリスに本社を置く製薬会社、グラクソ・スミスクラインのRSウイルス感染症ワクチン「アレックスビー」です。
 接種の対象は60歳以上で、今年5月には世界で初めてアメリカで、その後、ヨーロッパ、イギリス、カナダですでに承認されています。
 ワクチンはウイルスの一部を基に作った「組み換えタンパクワクチン」と呼ばれるタイプで、筋肉注射することで、RSウイルスによる感染症の発症や重症化を予防します。
 治験では、ワクチンを接種した人の94・1%が重症化が低減し、全体的なワクチンの有効性は82・6%と、重症化予防や発症予防が期待されています。
 一方、副反応は、注射部位の痛みや疲労、筋肉痛、頭痛が多くみられたとのことです。
 RSウイルス感染症はRSウイルスの感染による呼吸器の感染症で、飛沫感染や接触感染により感染し、主に2歳になるまでに一般的には一回はかかるといわれています。症状は発熱やせきといった呼吸器症状が多くみられます。
 飛沫感染や接触感染により感染します。感染者の多くは軽症ながら、生後間もない乳児や高齢者、基礎疾患がある人が感染した場合は、重症化する恐れもあります。肺炎のリスクもあり、発熱が持続する、せきやたんといった呼吸器症状が悪化傾向にある、息苦しいといった症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが望まれます。
 グラクソ・スミスクラインによると、国内の60歳以上における1年間の入院者数は約6万3000人。また、そのうちのおよそ4000人が死亡していると推定されるということです。

 2023年9月26日(火)

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■新型コロナ、成人1~2割に「後遺症」 厚労省研究班が5万3642人調査 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのいわゆる「後遺症」について厚生労働省の研究班が3つの自治体で19万人余りを対象に行ったアンケート調査の結果、成人の11・7~23・4%がせきやけん怠感など何らかの症状が感染から2カ月以上続いたと答えたことがわかりました。
 調査は厚労省の研究班が東京都品川区、大阪府八尾市、札幌市のコロナ感染者と非感染者、計19万5420人(成人8万6476人、小児10万8944人)を対象にオンラインと紙でアンケートを実施。計5万3642人(成人2万5736人、小児2万7906人)から得た回答を、各市区ごとに分析しました。
 この中で、昨年9月までに新型コロナに感染し、せきやけん怠感などが2カ月以上続く、いわゆる「後遺症」とみられる症状があると答えた人の割合は、成人では、札幌市で23・4%、大阪府八尾市で15・0%、東京都品川区で11・7%となりました。
 一方、5歳から17歳の小児を調査した札幌市と八尾市ではいずれも6・3%と、成人より低い割合となりました。
 また、感染前にワクチンを接種した人は接種していない人に比べて、成人と小児のいずれも症状が続いた人の割合が約25%から55%低かったということです。
 研究に参加した国立国際医療研究センターの磯博康医師は、「感染した人の多くが長引く症状に苦しんでいることが大規模調査で裏付けられた。症状が長く続くことで生活に影響が出ている人もいるとみられる。継続的な治療に加え、時間の経過とともに症状がどう変化するのか、さらに研究を進める」と話していました。

 2023年9月26日(火)

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■アメリカのイーライ・リリーの認知症新薬「ドナネマブ」、厚労省に承認申請完了 実用化は来年か [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬企業イーライリリーの日本法人は26日、アルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」について、厚生労働省への薬事承認申請を完了したと発表しました。来日中のアメリカのイーライリリーのデイビッド・リックス会長兼最高経営責任者(CEO)は東京都内で開いた記者会見で、日本での実用化は来年になるとの見通しを示しました。
 国内では25日に、製薬大手エーザイとアメリカの医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」(商品名レケンビ)が薬事承認されたばかりで、年内にも実用化される見通しです。ドナネマブもレカネマブと同じく「疾患修飾薬」(病気の進行を遅らせる薬)という位置付けで、承認されれば2例目となります。ドナネマブはアメリカでも薬事審査中で、年末までに正式承認の可否判断が出る見通しといいます。
 ドナネマブは、患者の脳内に蓄積する異常なタンパク質「アミロイドβ」の塊(プラーク)を除去することで、症状の悪化を遅らせることが期待されています。
 イーライリリーは最終段階の臨床試験(治験)を、アルツハイマー病の進行の度合いによって患者を複数のグループに分けて実施。認知機能などを1年半にわたって評価しました。
 同社によると、アルツハイマー病の初期段階の患者(1182人)を対象とした治験では、ドナネマブを投与した患者は、偽薬(プラセボ)の投与を受けた患者に比べて、認知機能の低下を35%程度抑えられたとしています。
 一方で、ドナネマブを投与した患者の36・8%に脳の微小出血や浮腫がみられました。大半の患者は軽症なものの、副作用の影響を受けて3人が死亡した可能性があるといいます。
 リックス会長は記者会見に先立つイベントで、「(アルツハイマー病の)治療に関していろいろなコンビネーションも必要だ」と述べ、治療の選択肢を広げる必要性を強調。「日本で(ドナネマブの)治療を実現することで、新しい認知症のケアの時代に入っていきたい」と早期の実用化に期待を示しました。

 2023年9月26日(火)

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