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■新型コロナウイルスの新変異型「ピロラ」、国内で初確認 東京都で1件 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのオミクロン型の新たな変異型が、国内で初めて確認されました。
 東京都は7日、オミクロン型の新たな変異型「BA・2・86」が国内で初めて確認されたと発表しました。都内の医療機関で8月24日にPCR検査を行った検体1件をゲノム解析した結果、「BA・2・86」だったといいます。感染した人は軽症だということです。
 新たな変異型の通称は「ピロラ」。海外メディアによりますと、国際的な科学者たちが常緑の植物の名前が由来の星にちなんで名付けたといいます。
 「BA・2・86」はオミクロン型「BA・2」の下位変異で、スパイクたんぱく質の突然変異数が「BA・2」より30余個多くなっています。
 スパイクたんぱく質は新型コロナウイルスが人体の細胞に浸透するのに核心的な役割を果たしており、もし突然変異によりスパイクたんぱく質が細胞に浸透するのに容易な構造へと変化すれば、より感染しやすくなる恐れがあります。
 「BA・2・86」はデンマークで今年7月に初めて発見され、9月6日までに、スウェーデン、アメリカ、イギリス、フランス、タイ、韓国などで42件の感染確認が報告されていて、アメリカの疾病対策センター(CDC)は病原性や感染力などは不明だとしています。
 東京都のいとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は、「ピロラに関しては症状の情報が少なくて、今のところ検出されている人の症状は比較的、軽症であるというところまでの情報。恐らく熱や喉の痛みやせきや関節痛・筋肉痛・倦怠(けんたい)感、吐き気や嘔吐(おうと)、あるいは味覚障害・嗅覚障害など今までの症状が複数、強烈ではない状態で出る」と話しています。

 2023年9月12日(火)

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■アメリカFDA、新系統「XBB」対応ワクチン承認 類似変異型にも効果期待 [健康ダイジェスト]

 アメリカ食品医薬品局(FDA)は11日、新型コロナウイルスのオミクロン型「XBB・1・5」に対応するアメリカ製薬大手ファイザーとモデルナのワクチンを承認しました。アメリカ疾病対策センター(CDC)が12日開催予定の追加接種に関する諮問委員会で推奨すれば、接種を開始できます。
 ファイザーとモデルナの新たなワクチンは12歳以上の人を対象に正式承認しました。6カ月から11歳の子供の利用については、FDAが暫定的な緊急使用許可を出しました。昨年承認した2社のコロナワクチンは使えなくなります。早ければ数日後には接種を開始できるといいます。
 FDAのバイオ医薬品評価研究センターのディレクター、ピーター・マークス氏は声明で、「新型コロナによる入院や死亡を防ぐためには継続的な予防接種が不可欠だ。承認した新しいワクチンの接種を強く推奨する」と強調し、ワクチン接種を呼び掛けました。
 CDCのデータによると、現在流行しているのは「EG・5(通称エリス)」と「FL・1・5・1(通称フォルナックス)」で、感染の36%を占めます。ファイザーとモデルナは「XBB・1・5」対応のワクチンでも現在流行中の類似変異型に効果があると証明する調査結果を出しています。
 CDCによると、9月2日までの1週間で、新型コロナによる全米の新規入院者数は前週比約9%増の約1万9000人で、増加が続いています。
 一方、コロナワクチンの中で「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使わないノババックスのワクチンの承認について、FDAはまだ決断を下していません。ノババックスは声明で、「CDCの12日の諮問委員会で新たなデータを発表する」と明らかにしました。

 2023年9月12日(火)

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■性感染症の梅毒患者、1万人を超える 過去最多の昨年より2カ月早いペースで増加 [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は12日、性感染症の梅毒と診断された患者が、今年に入り1万人を超えたと発表しました。現在の調査方法となった1999年以降、初めて1万人を超えた2022年より、約2カ月早いペースとなります。
 感染症研究所が週ごとに公表する感染症発生動向調査(速報値)によると、3日までの患者数は1万110人に上ります。2022年の同時期は8155人でした。
 都道府県別では東京都が2490人と最多で、大阪府1365人、愛知県590人、福岡県588と続き、都市部で多くなりました。
 梅毒の患者数は増加傾向にあります。2021年は7978人、2022年は1万3228人(速報値)で、過去最多の更新が続いています。
 梅毒は主に性的な接触によって広がる細菌性の性感染症で、治療せずに放置すると深刻な症状を引き起こすことがあります。また、妊婦が感染すると、死産や流産につながるリスクがあるほか、子供が「先天梅毒」になり皮膚の異常や難聴といった症状が出る恐れもあります。

 2023年9月12日(火)

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