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■創薬ベンチャー企業「ボナック」が破産申請、負債総額15億円 コロナ治療薬開発が不調 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルス治療薬の研究開発に取り組んでいた福岡県久留米市の創薬ベンチャー企業「ボナック」が、福岡地裁久留米支部に破産を申請したことが14日、わかりました。申請は9日付。東京商工リサーチ福岡支社によると、負債総額は約15億円。
 東京商工リサーチ福岡支社や福岡県などによると、同社は2010年に設立され、県や久留米市などが出資する第3セクター「久留米リサーチ・パーク」に本社と研究開発拠点を開設。2020年から県と共同で、新型コロナウイルスの遺伝子に直接作用し、ウイルスの増殖を抑える治療薬「核酸医薬」の研究開発を進めてきました。
 同年12月には、国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」(東京都千代田区)の医療研究開発革新基盤創成事業に採択され、治療薬の開発費として3年半で50億円の支援を受けることが決まりました。しかし、2022年5月の同機構の中間評価で「抗ウイルス効果をほとんど示さないことが確認された。医薬品としての開発は現状では困難」との結果が示され、開発の継続は不可とされました。
 ピークだった2018年12月期の売上高は約5億7100万円でしたが、その後は大幅な減収が続き、2022年12月期は約10億7800万円の赤字を計上。昨年12月末で久留米リサーチ・パークから退去していました。
 福岡県新産業振興課は、「新型コロナ治療薬の開発は革新的な取り組みだっただけに大変残念だ。創薬には多額の開発費が必要で、これからも挑戦するベンチャー企業を支援していきたい」としています。

 2024年2月15日(木)

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■造船現場でアスベスト吸い込み肺がんに 千葉県の元労働者が国を提訴 [健康ダイジェスト]

 かつて船を建造する現場で働いた千葉県の男性が、国の対策が不十分なためにアスベスト(石綿)を吸い込んで肺がんになったとして、国に損害賠償を求める訴えを起こしました。アスベストの被害を巡っては、建設現場で働く人などを対象にした救済制度があるため、原告側は造船業の労働者にも同様の救済をしてほしいと訴えています。
 14日に東京地方裁判所に訴えを起こしたのは、1971年から千葉県にある造船所で働いていた、小杉山辰哉さん(71)です。
 訴状などによりますと、小杉山さんは造船の現場でおよそ20年間、マスク着用などの指導がない中で断熱材を扱う業務などを行い、退職後の2019年に肺がんを発症し、労災の認定を受けました。
 小杉山さんと弁護団は、国の対策が不十分なためアスベストを吸い込んだとして、国に1430万円の損害賠償を求めています。
 アスベストの被害を巡っては、3年前に、建設現場で働く人などの集団訴訟で、最高裁判所が国などの責任を認める判決を言い渡し、これを切っ掛けに最大で1300万円の給付金を支給する制度が設けられましたが、造船業は対象ではありません。
 このため、造船業の労働者が建設業と同様の救済を求めて国を訴える裁判が大阪や札幌で起こされていて、小杉山さんの弁護団によりますと、関東での提訴は初めてとみられるということです。
 小杉山さんは提訴後に開いた会見で、「肺がんと言われた時、先が真っ暗になった。国は建設業だけでなく造船業も補償してほしい。中皮腫の治療研究の支援もしてもらいたい」と話しました。
 厚生労働省は、「訴状が届いていないのでコメントは差し控えます」としています。

 2024年2月15日(木)

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■脂肪吸引の手術後に男性患者死亡、美容整形外科の医師を書類送検 [健康ダイジェスト]

 顔の脂肪吸引手術後に内出血し、死亡した男性患者に対し、適切な対応を怠っていたとして、大阪府警は15日、美容整形外科「HAAB×DREAM BEAUTY CLINIC」に勤務していた東京都渋谷区の医師の男性(37)を業務上過失致死容疑で書類送検しました。府警は、刑事処分の判断を地検に委ねる「相当処分」の意見を付けました。
 発表では、医師は昨年4月29日午後、大阪市北区曽根崎新地1丁目の美容整形外科クリニックで、北九州市小倉北区の男性(当時48歳)に頬などの脂肪を吸引する美容外科手術を実施。手術後に内出血した男性が窒息死する恐れを認識できたのに、適切な医療措置を受けるよう指示する義務を怠り、翌30日に自宅で顔や首から内出血させて窒息死させた疑い。調べに容疑を否認しています。
 府警によると、男性は帰宅後、顔が腫れ、首が変色しているのに気付き、医師にSNSで写真を送信。翌30日午前には「呼吸が苦しい」と伝えたものの、医師は「気道が問題なければ大丈夫」「内出血は必ず引く」とのメッセージを送りました。
 男性はその後、容体が悪化し、同日夕、自宅で死亡が確認されたといいます。
 府警によると、医師は任意の事情聴取に「病院に行くことを勧めており、それ以上してあげられることはなかった」と話しています。

 2024年2月15日(木)

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