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■ジカ熱感染、脳の成長部分が40パーセント縮小 ブラジルの研究チーム発表 [健康ダイジェスト]

 中南米を中心に感染が広がるジカ熱のウイルスを人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った脳の組織に感染させたところ、感染させなかった脳の組織に比べ、成長した部分の大きさが40パーセント小さくなっていたとする研究成果をブラジルの研究チームが発表しました。
 中南米を中心に感染が広がるジカ熱は、妊娠中の感染と頭部が先天的に小さい「小頭症」の新生児との関連が指摘されていますが、詳しいことはまだ明確にされていません。
 ブラジルのリオデジャネイロ連邦大学などの研究チームは、人のiPS細胞から小型の脳の組織を作り出し、ジカ熱のウイルスを感染させてどのような変化が起きるか詳しく調べました。
 その結果、脳の組織がウイルスに感染すると神経細胞がはがれ落ちるなどし、感染していない脳の組織に比べ、11日後の段階で成長した部分の大きさが40パーセント小さくなっていたということです。また、同じようにiPS細胞から脳の神経細胞の元になる細胞を作り出し、ウイルスを感染させたところ、数日で神経細胞の大半が死滅したということです。
 研究チームでは、ジカ熱のウイルスは人の脳が成長する段階で神経の組織が形づくられるのを妨げているとみており、ブラジルでのジカ熱の流行と小頭症の子供が増えていることとの関連性の証明を強化するものだとしています。

 2016年4月11日(月)




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