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■レーザー光を当てるだけで血糖値測定 採血要らずの小型装置実用化へ [健康ダイジェスト]

 指先にレーザー光を当てるだけで血糖値を高精度に測定できる小型装置を開発したと、量子科学技術研究開発機構(千葉市)が18日発表しました。糖尿病の患者が針を刺す採血の痛みを感じることなく、手軽に血糖値を調べる測定器の実現につながるといいます。
 国から医療機器の承認を受ける必要があり、5年後の一般向け販売を目指して、ベンチャー企業も設立しました。
 同機構・関西光科学研究所(京都府木津川市)の山川考一さんによると、現在は指に小さな針を刺してわずかな血を採り、小型センサーで血糖値を測る測定器が主流。感染症の危険もあるほか、使い捨て針の交換などで年間約20万円かかります。このため患者の負担が軽く、簡単に測る方法が望まれています。
 今回開発した小型装置で用いるレーザーの波長は中赤外線で、指先に当てて反射光を分析すると、毛細血管を流れるブドウ糖の濃度を高精度に測定できます。これまでは高精度に測定できるほど明るいレーザーを小型装置で生み出すことができていませんでした。
 山川さんが社長を務めるベンチャー企業「ライトタッチテクノロジー」で、より小さい血糖値測定器を試作し、医療機器メーカーとの協力や臨床試験を経て、厚生労働省の承認を目指すといいます。

 2017年8月18日(金)

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■尋常性白斑、本人の皮膚細胞で再生医療 名古屋市立大が臨床研究で実施 [健康ダイジェスト]

 紫外線から皮膚を守るメラニン色素を作る機能が失われ、皮膚の色が白く抜けていく「尋常性白斑」の患者に対し、本人の皮膚細胞を培養して作った表皮シートを移植する再生医療の初めての臨床研究に、名古屋市立大学病院が7月から取り組んでいます。
 病院は「(白斑は)生活の質に大きくかかわる」とし、移植の有効性を確認して保険適用を目指します。
 尋常性白斑は、皮膚の色素であるメラニンを作るメラノサイトの働きが止まるために、皮膚に白いまだらができる病気で、全身どこでも突然、皮膚の一部の色が抜けて、その部分が白いまだらとなります。形状は木の葉状や類円形のものから、不規則な地図の形を示すものまでいろいろで、周囲に広がっていく傾向があります。痛み、かゆみはありませんが、広範囲に広がったり、顔面など見える部位にできると著しく生活の質(QOL)を下げます。
 本人の体の一部から切手大の皮膚を採取し、それを培養して作ったシート状の皮膚を患部に移植する治療は、すでに重症熱傷や先天性巨大色素性母斑に対して行われ、保険が適応されています。名古屋市立大病院は今回、尋常性白斑のほか、難治性皮膚潰瘍、改善が困難な瘢痕に対しても、この治療が有効であると考え、臨床研究として7月から実施しています。
 皮膚細胞の培養は、富士フイルムグループのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(愛知県蒲郡市)が受託し、約 4 週間かけフラスコ内でシート状に皮膚を培養しています。
 最低約50万円の一連の治療にかかる費用は患者負担となりますが、名古屋市立大病院は約20件の治療を実施した後、 費用の一部に保険が適用される先進医療として厚生労働省に申請する予定。

 2017年8月17日(木)

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