SSブログ

■プエラリア含む豊胸サプリ、健康被害の相談が増加 生理不順など5年で223件 [健康ダイジェスト]

 豊胸や美容効果をうたう「プエラリア・ミリフィカ」という植物の成分を含む健康食品について、厚生労働省は24日、2012年4月から今夏までの5年間で製造販売業者に寄せられた健康被害の情報が223件あったことを明らかにしました。
 厚労省は、業者に原材料の成分分析を求めるなどの対策を検討しています。
 プエラリア・ミリフィカは、タイやミャンマーに自生するマメ科クズ属の植物で、プエラリア、ガウクルア、白ガウクルアとも呼ばれるプエラリア・ミリフィカの根から抽出した成分「デオキシミロエストロール」を含んでいます。デオキシミロエストロールは、エストロゲン(女性ホルモン)と同様の作用が体に働くといいます。
 大豆などに含まれるイソフラボンもエストロゲン(女性ホルモン)と同じ作用があるものの、デオキシミロエストロールに含まれる成分の作用は、イソフラボンより1000~1万倍強いという報告があります。
 消費生活センターなどに、この成分入りの食品をとって「生理が止まった」「大量の不正出血が起きた」など健康被害の相談が相次いだことから厚労省は7月、都道府県などに健康被害や販売状況の調査を依頼していました。
 健康被害の内訳は、生理不順が67件で最も多く、アレルギー症状66件、不正出血42件と続きました。また、含有する成分量を計っていた健康食品は、4分の1の18製品にとどまっていました。
 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所によると、プエラリア・ミリフィカに含まれるデオキシミロエストロールは、産地や収穫時期、植物の年齢によってかなり幅があるそうで、現時点で安全な摂取量はわかっていないということです。
 国民生活センターの担当者は、「因果関係は証明されていないが、ホルモンバランスを崩す恐れがある。安易な摂取は避けたほうがいい」と話し、体調に異常を感じたら使用をやめ、医師の診断を受けるよう呼び掛けています。
 国民生活センターの資料によると、海外では国によってプエラリア・ミリフィカに対する規制はさまざまで、EUや韓国では食品への使用が禁止されているほか、香港では健康被害への注意を呼び掛けており、タイでは健康食品などにより摂取する場合には1日の摂取量がプエラリア・ミリフィカ末として100ミリグラムを超えないこととされています。

 2017年8月25日(金)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■iPS細胞自動培養装置、京大とパナソニックが販売開始へ 価格は約5000万円 [健康ダイジェスト]

 京都大学とパナソニックがiPS細胞(人工多能性幹細胞)を安定的に作製する自動培養装置を開発し、製薬会社や研究機関向けに23日、販売の受注を開始しました。
 開発した京大の岩田博夫名誉教授(再生医学)は、「高品質なiPS細胞を安定的に供給することが可能。過重労働など研究者の負担が軽減され、創薬の基礎研究分野に貢献できる」と話しています。
 岩田名誉教授らは熟練培養者の作業を解析し、ロボット技術で再現。パソコン入力で培養条件を変更できるようにしました。培養液の毎日の交換や、増殖した細胞が一定の大きさになれば一部を別の培養皿に移して新たな株として培養する「継代(けいだい)」など、一連の作業を完全に機械で自動化しました。
 実証試験で20回の継代ができ、高い精度で培養できたといいます。これまでにも同様の装置はあったものの、継代作業まで自動化する装置は初めてです。
 自動培養装置は横2・7メートル、高さ2・4メートル、奥行き1・1メートルで、価格は約5000万円。ほかの装置よりも小型化し、価格も安価に抑えたといい、パナソニックが受注生産します。
 当初は年間5台の販売を予想し、5年後には15台の販売を目指します。

 2017年8月25日(金)

nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:健康