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■軍隊をホーチミン市に配置して外出を監視 新型コロナ感染拡大のベトナム [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないベトナムでは、政府が23日、流行の震源地となっている最大都市ホーチミン市で厳格なロックダウン(都市封鎖)を実施するため、軍隊を派遣して配置しました。
 同国の累計の感染者は34万8000人、死者は少なくとも8277人。昨年の大半の期間は、感染が抑制されていましたが、19日以降、1日の感染者数が連日1万人を超えるなど、感染者は足元で過去最多を記録。感染者・死者の大半を占めるホーチミン市とその周辺の工業地帯では、4月下旬以降、デルタ型変異ウイルスの流行で感染が急増しています。
 ベトナム政府は7月初旬にホーチミン市に移動制限を導入したものの、感染拡大に歯止めがかからず、制限措置の施行が不十分との見解を示していました。
 政府は20日、23日からロックダウンを厳格化すると発表し、食料の購入も含めて住民の外出を禁止、軍が市民を支援すると説明していました。
 監視に当たる兵士の一部は、自動小銃を携帯していて、道路に設けられた検問所で車やバイクを止めて証明書などを確認するほか、外出が禁止されている住民には自宅まで食料品を届けるということです。
 こうした政府の対策について、インターネット上で「対策が次から次へと変わっている。まっとうな対策を打ち出してほしい」などと不満も出始めています。
 一方、地元メディアは「武装した部隊の配置で、感染対策がさらに強化され、人々はより従順になるだろう」という軍の元高官の話を伝えるなど、軍の投入には引き締めを図る狙いもあるとみられ、ベトナム政府は、厳格な感染対策を続ける姿勢を鮮明にしています。

 2021年8月23日(月)




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■中国、5週間ぶりに新型コロナの新規感染者ゼロ デルタ型変異ウイルスを封じ込め [健康ダイジェスト]

 中国国家衛生健康委員会は23日、新型コロナウイルスの国内新規感染者が5週間ぶりにゼロになったと発表しました。感染力の強いデルタ型変異ウイルスの影響による深刻な感染拡大局面は、大規模検査と局地的なロックダウン(都市封鎖)で封じ込めに成功しそうです。
 今回の感染拡大は、7月20日に東部の江蘇省南京市の国際空港で清掃員が陽性と診断されたことから始まりました。学校が夏休みに入って多くの旅行者でにぎわう空港を通じて広がり、経由便で南京空港に数時間だけ滞在した人が感染した例もあり、その後の旅先からさらに別の場所へと拡散し、確認された感染者数は数十都市で1000人を超え、中部の湖北省武漢市で新型コロナウイルスが初確認された時以来、最も深刻な流行となりました。
 「ゼロコロナ」政策を掲げて国境を事実上封鎖し、経済を回復に導いた中国共産党は、地域ごとのロックダウンや移動制限、近隣地域を含めた大規模な検査を迅速に実施。国内新規感染者はこの2週間、減少を続け、23日に再びゼロとなりました。
 23日午前時時点の中国の累計感染者数は9万4652人で、退院者は8万8321人、死者は4636人となりました。特定された濃厚接触者は累計115万8348人で、現在も3万6707人が経過観察を受けています。

 2021年8月23日(月)




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