SSブログ

■世界の11歳~17歳の8割が深刻な運動不足 WHOが初の調査 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は、世界の11歳から17歳までの男女の約8割がWHOが推奨する1日1時間以上の運動を行っておらず、深刻な運動不足になっているとする調査結果を公表しました。
 この調査は、WHOの研究チームが世界146カ国の11歳から17歳までの学校に通う男女約160万人を対象に、2001年から2015年の長期にわたって世界規模で行った初めての調査です。日本は含まれていません。
 WHOは心肺機能や骨の発達を促すため1日1時間以上の運動を推奨していますが、調査結果によりますと、81%の男女がこの基準に達しておらず、深刻な運動不足になっていることがわかったということです。
 運動不足の割合は2001年の82・5%から2016年には81%と微減したものの、常に8割を上回る高い水準となっています。
 運動不足の割合を国別にみますと、韓国が94%と最も高く、最も低かったのはバングラデシュの66%でした。
 また男女別でみますと、運動不足になっているのは男子が78%だったのに対し、女子が85%と、女子のほうが割合が高いことがわかりました。
 運動不足になる背景には、携帯電話やタブレットなどを使う時間の増加が考えられるということで、WHOは運動する機会を増やすための対策を早急にとるよう各国に求めています。

 2019年11月22日(金)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■地球温暖化、子供の健康リスクを拡大 気候変動の研究者チームが発表  [健康ダイジェスト]

 地球温暖化に伴って世界の農作物の収穫可能な量の減少や、感染症の拡大が懸念されることから、子供の健康へのリスクがさらに拡大するとした報告書を、気候変動の研究者などでつくるチームがまとめました。
 イギリスの医学雑誌「ランセット」は、地球温暖化が人々の健康や生活に与える影響を分析した、今年の報告書「ランセット・カウントダウン」を13日公表しました。
 それによりますと、平均気温の上昇に合わせて主食のトウモロコシや麦、米、大豆などの農作物の収穫可能な量は、1980年からの30年間で3%から6%減少しており、このまま温暖化が進めば、途上国の子供たちを中心に、栄養不足が深刻になるとしています。
 また、気温の上昇に伴って蚊が媒介する感染症であるデング熱や、下痢を引き起こす病原体に感染しやすくなっていることがわかり、温暖化で子供の健康へのリスクが高まると警告しています。
 さらに、世界各地で起きている山火事については、危険にさらされた人の数が152カ国で増えていることがわかったとしています。
 報告書は、「温暖化の被害を最も受けるのは、今、世界で対策を訴えて声を上げている若い世代だ。これから生まれる世代は生涯にわたり、体に危険をおよぼす自然災害の一層深刻なリスクにさらされる」と指摘し、世界各国がパリ協定に沿って温室効果ガスの排出を削減することや、各国が健康被害への対策を強化することを呼び掛けています。

 2019年11月22日(金)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康