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■収量増の「ゲノム編集」で改良されたイネを収穫 農研機構 [健康ダイジェスト]

 茨城県つくば市の研究機関で、遺伝子を自在に操作できる「ゲノム編集」という技術を使って、より多くのコメを収穫できるように改良された研究用のイネの収穫が行われました。
 研究機関では今後データを分析して、より効果の高い技術の開発を進めることにしています。
 農業技術の研究をしている国立の研究機関「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」は、遺伝子を自在に操作できるゲノム編集の技術を使って、従来よりも収量が2割程度多くなるイネの開発を進めており、2年前から水田で栽培して検証しています。
 7日、つくば市にある15アールの水田で、今年5月に植えた研究用のイネを収穫しました。
 開発は、収量の多いイネから複数を選んでゲノム編集で遺伝子を書き換え、さらに収量を増やそうというもので、これまでに100パターンのイネを植えて検証してきました。
 今年は上位の40パターンまで選別を進めて田植えを行い、台風の影響があったものの多くは順調に育ったということで、今後は育ち具合やもみの数、コメ粒の大きさなどのデータを分析して、より効果の高い技術の開発やパターンの選別をさらに進めることにしています。
 農研機構の遺伝子利用基盤研究領域の吉田均領域長は、「今年も順調に育ったのでよい分析結果が出ることを期待している。農家や消費者に役立つ品種の開発につなげたい」と話しています。

 2019年11月7日(木)

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■血液1滴でアルツハイマー病を早期診断 名古屋市立大などが開発 [健康ダイジェスト]

 認知症の7割を占めるとされるアルツハイマー病を血液1滴で診断できる可能性のあるマーカーを、名古屋市立大などの研究チームが発見しました。アルツハイマー病の前段階の軽度認知障害の診断も可能になるといいます。研究結果は10月に、アメリカのアルツハイマー病の専門誌に掲載されました。
 アルツハイマー病は、発症の20年以上前から「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質が脳に蓄積することがわかっています。研究チームは、2016年にアルツハイマー病の研究を行う中で、細胞にアミロイドベータを投与すると、タンパク質の一種である「フロチリン」の分泌が低下することに気付きました。そこで、フロチリンをアルツハイマー病の診断マーカーに使えないかと考えました。
 研究チームは、画像診断でアルツハイマー病と診断された人15人と、診断されなかった人15人の血液を分析。その結果、診断された人では、診断されなかった人と比べ、フロチリン濃度が低下していました。軽度認知障害でも同様の結果でした。
 現在、アルツハイマー病を早期に発見する方法には、髄液検査や、陽電子放射断層撮影画像を用いる方法があるものの、髄液検査は患者の体への負担が大きく、陽電子放射断層撮影画像を用いる診断も機器と試薬が高価で実施できる施設も限られています。血液マーカーを使った研究は他にもありますが、フロチリンに着目したのは初めてで、「簡便で費用も安価」といいます。
 研究を統括する名古屋市立大大学院医学研究科の道川誠教授(神経生化学)は、「今後さらに多くの人数で調べる必要がある。治療薬がアメリカで開発されており、早期発見の必要性がこれまで以上に高まっている。製品化を進めており、2、3年以内には実用化したい」と話しています。

 2019年11月7日(木)

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■エボラ出血熱が流行するコンゴ、医療関係者への襲撃300件以上に 患者を含め6人が死亡 [健康ダイジェスト]

 エボラ出血熱の流行に見舞われているコンゴ民主共和国(旧ザイール)では、今年1月1日から医療関係者を狙った襲撃が300件以上発生しており、医療スタッフや患者ら6人が死亡、70人が負傷しました。同国の保健省が4日、報告しました。
 同国は2018年8月、紛争で荒廃した東部の北キブ州、南キブ州、イトゥリ州で、エボラ出血熱の集団感染を宣言しました。3つの州はウガンダ、ルワンダ、ブルンジと国境を接しています。
 同国では10回のエボラ出血熱の集団感染が発生し、最新の公式統計では、これまでに2185人が死亡。記録上では、2014~2016年に1万1300人以上が死亡した西アフリカでの流行に次ぐ深刻な事態となっています。
 一方で医療関係者らは、襲撃や脅迫にも直面しています。直近では3日未明、エボラ出血熱関連情報の拡散を手伝ったコンゴ人のラジオ番組司会者が、イトゥリ州の自宅で刺殺される事件が起きました。
 4月には北キブ州の病院が襲撃され、世界保健機関(WHO)から派遣されていたカメルーン人の医師が射殺されました。
 保健省は、医療チームは襲撃のたびに活動予定だった地域に入ることができず、エボラ出血との闘いは先延ばしにされていると警鐘を鳴らしました。

 2019年11月7日(木)

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