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■「抗体」に新型コロナウイルスの感染を防ぐ能力を確認 3都府県の疫学調査、厚労省 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省が実施した新型コロナウイルスの抗体検査で、検出された抗体を調べた結果、ウイルスの感染を防ぐ能力があることがわかりました。厚生労働省の研究班は今後、この能力が体内でどこまで持続するかなどを調べることにしています。
 抗体検査は、ウイルスなどに感染すると一定期間たった後に体内でつくられる「抗体」と呼ばれるタンパク質が血液中にあるかを分析し、過去に感染したことがあるかどうかを調べるものです。
 厚労省は6月、合わせて7950人を対象に抗体検査を実施し、抗体を保有していることが確認された人の割合は、東京都で0・1%、大阪府で0・17%、宮城で0・03%となりました。
 さらに、国立感染症研究所が検出された「抗体」にウイルスの感染を防ぐ能力があるかどうかを調べたところ、感染を防ぐ「中和活性」と呼ばれる能力が確認されました。
 今回、厚労省が実施した抗体検査では、アボットとロシュという2つの会社が製造する試薬が使われており、どちらも陽性となった人の抗体には感染を防ぐ中和活性が確認されましたが、どちらか一方でしか陽性とならなかった人からは、確認されなかったということです。
 国内で、「抗体」に感染を防ぐ能力があることが確認されたのは初めてで、厚労省の研究班は今後、この能力が体内でどれくらいの期間持続するかなどを分析することにしています。

 2020年7月14日(火)

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■新型コロナウイルスの免疫、数カ月以内に消失か ロンドン大学の追跡調査 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)に感染した後に抗体ができて回復した患者の再感染に対する免疫は、数カ月以内になくなる可能性があるという研究結果が13日、発表されました。この結果は、各国政府が感染拡大をどのように制御するかに大きな影響を及ぼすことが考えられると、専門家らは指摘しています。
 イギリスのロンドン大学キングスカレッジの研究者らが率いるチームは、3月から6月にかけて行った、この種のものとしては初となる今回の研究で、感染が確認された患者90人以上の抗体レベルを測定し、その経時変化を追跡調査しました。
 血液検査の結果、症状が軽度にとどまる患者でも、新型コロナウイルスに対する一部の免疫応答がみられることが明らかになりました。また、調査対象者の60%に、感染後の最初の数週間で「強力な」ウイルスへの応答が示されました。
 しかし、調査開始の3カ月後には、新型コロナウイルス感染症の中和抗体が高レベルで持続している患者は、全体の16・7%にとどまり、血流の中に検出可能な抗体が存在しない患者も数人確認できました。
 インフルエンザなどの他のウイルスでもそうであるように、免疫は「当然あるもの」ではなく、2〜3カ月しか持続しない可能性があることを、今回の研究は示唆しています。
 研究チームは継続的な調査が必要としつつも、一度感染した後でも再感染する可能性があることを示していると指摘。ワクチンを接種しても、同様に効果が長く続かない恐れが残るとしています。
 今回の研究結果について専門家らは、各国政府による感染拡大の次なる局面に向けた計画に影響を与える可能性があるとしています。こうした計画には、ワクチン研究開発の資金提供と組織化をどのように進めるかといったことも含まれます。
 イギリスのウォリック大学医学部の名誉講師のジェームス・ギル氏は、今回の研究により、新型コロナウイルスの拡散を、特にヨーロッパのホリデーシーズン開始時に軽減させるための対策を各国が講じ続ける必要性が改めて浮き彫りになったと述べ、また、抗体検査で陽性だった人でも「油断せずにソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)や適切なマスクの着用などを続けるべきだ」としました。

 2020年7月14日(火)

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■東京都、新たに143人の新型コロナウイルス感染を確認 2日連続200人を下回る [健康ダイジェスト]

 東京都は14日、都内で新たに10歳未満から80歳代の男女合わせて143人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。新規感染者が3ケタとなるのは6日連続で、新規感染者が200人を下回るのは2日連続。累計感染者数は8189人となりました。死者の報告はありませんでした。
 都によりますと、143人のうち、20歳代と30歳代が合わせて93人と全体の65%を占めている一方、40歳代以上は37人でおよそ26%を占めています。
 また、143人のうち、79人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、64人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。
 感染経路が判明している人のうち、接待を伴う飲食店の従業員や客ら「夜の繁華街」関連は21人、保育園や幼稚園など施設内が13人、職場内が17人、家庭内が10人。
 6月30日~7月5日に新宿区の劇場「新宿シアターモリエール」で上演された舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」の関連は、関係者や観客計6人の感染が新たに判明。同舞台関連は、都の報告分で計33人となりました。
 また、感染拡大の阻止が最重要課題となる中、東京都では、陽性者と連絡が取れなくなるケースが相次いでいることが明らかになりました。
 都は、陽性者のうち入院でも宿泊療養でもないケースを、「入院・療養等調整中」に分類しており、その数は13日現在で396人。この中に、ホテルや自宅療養を要請したにもかかわらず、その後、連絡が取れなくなっているケースが含まれているといいます。
 さらなる感染拡大につながりかねないこの事態について、都の担当者は、「陽性が判明した多くの人と連絡が取れないということはない。全体の中ではまれ」と話しました。

 2020年7月14日(火)

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