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■食物繊維を多く食べると死亡リスク2割低下 9万人の日本人を追跡調査 [健康ダイジェスト]

 食物線維を多くとっているいる人はそうでない人に比べて、死亡のリスクが約2割下がるという調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめました。豆類や野菜などに含まれる食物繊維は、コレステロールや血圧を下げたり、炎症を抑えたりする効果があるとされています。
 研究チームは、脳卒中、心筋梗塞、がんと診断されたことがない45~74歳の日本人の男女9万2924人(男性4万2754人、女性5万170人)に食事調査に協力してもらい、1995年以降、平均16・8年間追跡しました。どの食品をどれくらいの頻度で食べているかなどを答えてもらい、食物繊維の摂取量を推計。1日の量で5つのグループにわけて比べました。
 年齢や喫煙、糖尿病などの影響を除いて分析すると、摂取量が最も少ないグループより10グラムほど多くとっている最も多いグループでは、男性は23%死亡リスクが減少し、女性は18%減少していました。食物繊維を10グラムとるには、ゆで大豆なら120グラム、ゆでキャベツなら500グラムが目安といいます。
 死因別に検討したところ、食物繊維の摂取量が多いことは、男女ともに、循環器疾患による死亡(男性20%減、女性27%減)、呼吸器疾患による死亡(男性36%減、女性47%減)、外傷による死亡(男性45%減、女性39%減)のリスク低下と関係していました。男性でのみ、がんによる死亡リスクの低下(21%減)も認められました。
 どの食べ物からとっているか調べると、大豆などの豆類、キャベツなどの野菜類、ミカンなどの果物類からの食物繊維の摂取量が多い人ほど、死亡リスクが減少していました。一方、穀類からの食物繊維の摂取量は、死亡リスクに明らかな影響はみられませんでした。主食に精白米やうどんが多く、穀類から食物繊維をとる量が少ないことが考えられるといいます。

 2020年7月15日(水)

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■東京都、新型コロナウイルスの警戒レベルを最高に引き上げ 15日は新たに165人の感染確認 [健康ダイジェスト]

 東京都は15日午後、新型コロナウイルスの都内の感染状況などについて、専門家の分析をもとに評価する「モニタリング会議」を開き、現在の感染状況について「感染が拡大していると思われる」として、4段階ある警戒のレベルのうち最も深刻な表現に引き上げました。
 モニタリング会議では、13日までの1週間の平均で、新たな感染の確認が前の週のおよそ1・5倍の168・4人となり、感染経路がわからない患者も77・3人で、前の週の2倍近くに増えていることなどが報告されました。
 こうした状況を踏まえ、都内では「感染が拡大していると思われる」として、4段階ある警戒レベルのうち最も深刻な表現に引き上げました。
 ただ、今年3月から、緊急事態宣言が解除された5月までのいわゆる「2第1波」と比べて、若い人が多いことや重症の人が少ないなど、感染が確認される人の特徴が変わっているため、今後は、こうした点を踏まえて対策を行うことが必要だと指摘されました。
 一方、「医療提供体制」については、入院患者は前の週と比べて2倍に増えているものの、重症者の数は横ばいであることから、前回から変わらず4段階ある警戒レベルのうち上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」と報告されました。
 会議の中で、国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、「第2波かどうかはもう少し時間がかからないと正直わからないが、かなり近いのは間違いないだろうと思っている。第2波の定義の一つの医療を脅かす瀬戸際まできているかどうかという点では、それは違うだろう」と述べました。
 東京都は15日、都内で新たに10歳未満から80歳代の男女合わせて165人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 また、感染が確認された1人が死亡したことを明らかにしました。
 都内では、新たな感染の確認が7月12日までの4日連続で200人を超えていました。その後、200人は下回りましたが、15日で3日連続、100人台になりました。
 都によりますと、165人のうち、20歳代と30歳代は合わせて105人で全体のおよそ64%を占めている一方、40歳代以上は50人でおよそ30%です。
 また、165人のうち、およそ47%に当たる78人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ53%に当たる87人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。
 これで都内で感染が確認されたのは、合わせて8354人になりました。
 一方、都は、感染が確認された1人が死亡したことを明らかにしました。都内で死亡した人が確認されるのは6月24日以来で、これで合わせて326人になりました。

 2020年7月15日(水)

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■世界の新型コロナウイルス感染者1332万人余、死者57万人余 アメリカの流行の中心は若い世代に移行 [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の15日午後3時の時点で、世界全体で1332万3530人となっています。また、亡くなった人は57万8628人となっています。
 このうち感染者が最も多いのはアメリカで343万1574人となっており、次いでブラジルが192万6824人、インドが93万6181人、ロシアが73万8787人、ペルーが33万3867人となっています。
 また、亡くなった人が最も多いのもアメリカで13万6466人、次いでブラジルが7万4133人、イギリスが4万5053人、メキシコが3万6327人、イタリアが3万4984人となっています。
 新型コロナウイルスの感染者の急増が続くアメリカでは、流行の中心が比較的若い世代に移ってきており、ドナルド・トランプ政権で感染対策を担当する専門家は大学生を対象にした講演で、マスクを着用し人混みを避ける行動をとるよう訴えました。
 ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカで13日に報告された新たな感染者の数は5万8000人余りと、この1週間ほど6万人前後の水準で推移しています。
 トランプ政権で感染対策に当たるアンソニー・ファウチ博士は14日、アメリカの大学生を対象にビデオで講演を行い、「南部や西部での感染者の拡大は、経済活動の再開に合わせて、バーなどに若者が集まったこととの関連が強く疑われている」として、若い世代が感染拡大の中心になってきているという見方を示しました。
 その上で、「自分にとって危険は少なくても、ほかの人に感染させることでパンデミックの拡大につながることを自覚してほしい」と述べ、若い世代に対し、マスクを着用し人混みを避ける行動をとるよう訴えました。
 アメリカでは38の州で感染者が増加する傾向にあり、南部フロリダ州やテキサス州、西部アリゾナ州では病床数や医薬品が残り少なくなっているところもあり、いわゆる医療崩壊が起きる懸念が出てきています。
 アメリカで新型コロナウイルスの感染者が急増する中、西部カリフォルニア州では13日レストランなどの屋内での営業を禁止する措置が州内の全域に拡大されたほか、ロサンゼルスなどでは感染状況が特に深刻だとしてジムやヘアサロンなどについても屋内での営業が禁止されました。
 発表から一夜明けた14日、ロサンゼルス近郊の繁華街ではジムやヘアサロンが軒並み休業し、店内は明かりが消えてひっそりとしていました。
 ロサンゼルス近郊で働いている女性は、「カリフォルニアの感染状況はひどいので、州知事の判断は正しいと思う。私の周囲ではマスクをしていない人が多すぎる」と話していました。
 また、西部ワシントン州から観光に訪れたという男性は、「外出する時にマスクをするルールを守ろうという意識が低い人が多いと思う」と話していました。

 2020年7月15日(水)

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