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■鹿児島県、新たに14人の新型コロナウイルス感染を確認 与論島でクラスター発生 [健康ダイジェスト]

 鹿児島県は24日、新型コロナウイルスの感染者が県内で新たに14人確認されたと発表しました。このうち11人の感染が確認された離島の与論町では、24日までの3日間で23人の感染が確認されており、県は医療体制を確保するため陸上自衛隊に災害派遣要請を行い、感染者をヘリコプターで島外に移しました。
 県によりますと、新たに感染が確認されたのは、与論町の10歳未満から80歳代までの男女11人、指宿市の20歳代から50歳代の男性3人です。
 14人の中には、せきや頭痛などの症状がある人はいるものの、重症者はいないということです。
 11人の感染者が確認された与論町では、島で唯一の総合病院「与論徳洲会病院」の医療従事者や入院患者、その家族や知人などを中心に感染が広がっており、24日までの3日間で23人の感染が確認されたことになります。
 これを受けて県は、クラスター(感染者の集団)が発生した可能性が非常に高いとして、国にクラスター対策班の派遣を要請しました。
 与論島の感染した23人のうち、これまでに17人が海上保安庁や陸上自衛隊の航空機を使って県本土や奄美大島の医療機関へ移送されたということです。
 与論徳洲会病院に看護師として勤務している20歳代女性の感染も明らかになっており、鹿児島県の調査では、この女性が会食をした複数の知人や勤務先の病棟の患者に感染が広がっています。
 与論徳洲会病院は、病院内の消毒など必要な措置を取った上で患者のケアや診療を続けていますが、当分の間、急患以外の外来診療を休止し、感染の疑いのある患者の診療をドライブスルー方式に切り替えて対応するなどしています。
 また、この病院は感染症指定医療機関にはなっておらず、感染した患者に対応できるのは4床だけだということです。
 県は、PCR検査が終わっていない病院の入院患者や事務スタッフおよそ80人にも今後検査を行うとしています。
 鹿児島県最南端の離島である与論島は、隆起珊瑚礁でできた周囲23キロほどの島で、人口は5000人余りですが、年間6万人から7万人が旅行客として訪れています。
 与論町の山元宗町長は、町のホームページなどで緊急のメッセージを出し、医療体制がぜい弱な地域だとして、島外の人に対し当面訪問を自粛するよう強く呼び掛けています。
 町民に対しても、医療機関への受診、職場への出勤、買い物など必要最小限の活動を除いて外出を自粛するよう要請しています。

 2020年7月24日(金)

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■鼻の粘膜に抗体をつくる新型コロナウイルスワクチンを開発 北里大学が効果確認へ   [健康ダイジェスト]

 北里大学の研究チームは、鼻から吸い込むことでウイルスの入口となる鼻の奥で抗体をつくって新型コロナウイルスへの感染を防ぐ新たなワクチンの開発を進めており、近く、動物実験などで効果を確かめるとしています。
 ワクチンは抗体の働きで感染を防ぎますが、新型コロナウイルスの場合、感染した後にできた血液中の抗体が数カ月後には減り始めたとする研究が中国から発表されるなど、抗体が維持されるか不明で、ワクチンの開発には課題があると指摘されています。
 北里大学の片山和彦教授らの研究チームは、こうした課題を解決しようと、鼻から吸い込むことで、ウイルスが最初に感染する鼻の粘膜に抗体をつくる新たなタイプのワクチン「分子ニードルCOVIDー19粘膜免疫ワクチン」の開発を進めています。
 このワクチンは、免疫の反応を引き起こすタンパク質を、「分子ニードル」と呼ばれる細胞の中で溶ける極めて微少な針状の分子を使って注入するもので、鼻から吸い込むことで鼻の粘膜に局所的に抗体をつくり出して感染を防ぎます。
 研究チームは、注射によって血液中で抗体をつくるよりも効果が高く、接種も手軽なので、抗体が減っても対応しやすいとしています。
 片山教授は、「新型コロナウイルスは抗体のでき方に個人差があり、どれだけ維持されるかもわからない。安心を届けるために開発したい」と話しており、早ければ8月には動物実験を始め、効果を確かめたいとしています。

 2020年7月24日(金)

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■アメリカの新型コロナウイルス感染者400万人を超える 新規の感染者が7万6570人 [健康ダイジェスト]

 アメリカのメリーランド州ボルチモアに本部を置くジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の24日午後3時の時点で、世界全体で1551万1157人となっています。また、亡くなった人は、63万3396人に上っています。
 感染者の最も多い国はアメリカで403万8748人、次いでブラジルが228万7475人、インドが128万8108人、ロシアが79万3720人、南アフリカが40万8052人となっています。
 死者の最も多い国もアメリカで14万4304人、次いでブラジルが8万4082人、イギリスが4万5639人、メキシコが4万1908人、イタリアが3万5092人となっています。
 ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、日本時間24日午前9時半までの24時間に確認されたアメリカの新型コロナウイルスの新規感染者数は、過去最多の7万6570人でした。アメリカ国内の感染者数は23日、世界最多の403万2430人となり、400万人の大台を突破しています。
 同大学のリアルタイム統計によると、直近24時間の死者は1225人。これにより、アメリカ国内の累計死者数は14万4167人となりました。
 アメリカ国内の累計感染者数は、7月8日に300万人を突破。その後も流行に歯止めがかからず、わずか2週間ほどで100万人増えたことになり、特に南部と西部で感染が拡大しています。テキサス、カリフォルニア、アラバマ、アイダホ、フロリダの各州では、直近24時間の死者数が過去最多を更新しました。
 これに伴い、全米41の州では入院患者も増えています。
 テキサス州やフロリダ州では入院患者の数がそれぞれ1万人前後と、これまでで最も多くなっており、地元のメディアは大都市の医療機関などでは、これ以上入院患者を受け入れられない状態になっているところがあると伝えています。
 メキシコ国境に近いテキサス州ヒダルゴ郡では、入院患者と死者の急増に伴い、地元の当局が外出を制限する命令を出しました。
 当局の責任者は地元メディアに対し、「病院は戦場のようだ」と述べ、医療従事者が苦境にあると訴えています。
 多くの州では経済活動の再開が中断されていますが、住民の反発などから、マスクの着用や人と人との距離の確保といった基本的な感染対策が徹底できないところもあり、感染者の増加に歯止めがかかる兆しはみえていません。

 2020年7月24日(金)

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