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■KMバイオロジクス、新型コロナワクチンの治験開始 国産初の不活化ワクチン [健康ダイジェスト]

 明治ホールディングス傘下でワクチン製造のKMバイオロジクス(熊本市)は22日、開発中の新型コロナウイルス向けワクチンの臨床試験(治験)を始めたと発表しました。ウイルスの感染性や毒性を失わせてつくる不活化ワクチンとしては、国産初。
 国産ワクチンの治験は4例目で、まず初期段階の治験として国内の210人を対象に、安全性と有効性を確かめます。同社の既存の製造プラットフォームを活用し、6カ月で3500万回分を生産する体制を2021年度内に整える方針。
 KMバイオロジクスが今回始めた第1相と第2相の治験は、国内の20歳以上の健康な成人210人が対象。同社のワクチンを27日の間隔を空けて筋肉内に2回接種した場合の安全性と有効性を検証し、良好な結果が確認されれば、年内にも最終段階の数万人規模の第3相の治験に移る考え。
 KMバイオロジクスが開発する不活化ワクチンは、インフルエンザワクチンなどで広く普及している手法で、弱毒化したウイルスを用いて免疫を誘導します。同社が手掛けている日本脳炎ワクチンの製造プラットフォームを活用し、6カ月で3500万回分を生産する体制を2021年度内に整える方針。
 不活化ワクチンは従来型で、医療従事者への優先接種が進んでいるメッセンジャーRNA(mRNA)など新技術を使ったワクチンに比べ、予期しない副反応は起きにくいと考えられています。
 国産ワクチンの治験については、第一三共も22日に国産初のmRNAワクチンの治験を始めたと発表したほか、アンジェスと塩野義製薬の治験も進行中で、KMバイオロジクスは4例目となります。変異型ウイルスへの対応や中長期的な流行を見据え、各社は国産技術の確立を急ぎます。

 2021年3月22日(月)

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■マスク着用や社会的距離の確保、あと数年必要 イギリスのワクチン接種責任者が見解 [健康ダイジェスト]

 イギリス南部イングランドで新型コロナウイルスワクチンの接種責任者を務めるメアリー・ラムジー博士は21日、世界各国でワクチンの接種が進むまで、イギリスでマスク着用や社会的距離の確保といった基本対策が「あと数年間は必要になる」との見方を示しました。イギリスの公共放送局BBCが報じました。
 ラムジー博士は、混雑している場所でのマスク着用や、社会的距離の確保といった制限は多くの人に受け入れられており、こうした状況でも経済は機能していると指摘。「国民は今やこうした軽い制限に慣れ、耐えられるようになっている。そして、それほど厳しくない制限が敷かれていても経済は動いている」、「今後数年間で、少なくとも世界のほかの地域で私たちと同じようにワクチン接種が行われ、あらゆる場所で感染者数が減少するようになって、徐々に正常な状態に戻っていくことになるだろう」と述べました。
 また、ウイルスは必然的に弱い立場にいる人たちを攻撃するため、制限措置を「あまりに早期に緩和しないことが非常に重要」だと警告しました。
 ワクチン接種が進むイギリスでは感染者が激減する一方、フランスやドイツでは変異ウイルスが猛威を振るい、流行の第3波が起きています。ボリス・ジョンソン政権は5月にも海外旅行を認める方針を示しており、イギリス国民がワクチンに耐性のある変異ウイルスを海外から持ち帰ることで感染再拡大につながることが懸念されています。
 イギリスは昨年12月、日米欧の中でいち早くワクチン接種を開始し、すでに2700万人近くが1回目の接種を受けました。今年1月から実施しているロックダウン(都市封鎖)の効果もあり、新規感染者数は減少傾向にあります。1月上旬には1日当たりの新規感染者数が5万人を超えることもあったものの、3月7日以降は5000人前後で推移しています。
 こうした中でジョンソン政権は、早ければ5月17日から海外旅行を認める計画を公表しました。ベン・ウォレス国防相は3月21日、BBCの報道番組に出演し、今から海外旅行を予約するのは「時期尚早」であり「リスクがある可能性がある」と述べ、海外旅行禁止期間を延長する可能性を排除しませんでした。 

 2021年3月22日(月)

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■台湾で新型コロナワクチン接種始まる 医療従事者を対象 [健康ダイジェスト]

 台湾では、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が22日から始まり、首相に当たる蘇貞昌・行政院長も自ら接種を受けました。
 台湾では、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンがこれまでに11万6500回分到着し、22日から各地の57の医療機関で、医療従事者を対象にした接種が始まりました。
 蘇・行政院長は国立台湾大学医学院附設医院を訪れてワクチン接種を受けた後、「皆さんも私の様子を見て安心してほしい。輸入するワクチンの安全性を必ず検査し、第一線の医療従事者を守る」と述べました。
 台湾の当局によりますと、医療従事者のうち接種を希望する人の割合は先週の時点で約3割にとどまっており、当局は積極的な接種を呼び掛けています。
 アストラゼネカなどが開発したワクチンを巡っては、接種後に血栓が確認された例があるなどとして、ヨーロッパなどの一部の国で予防的な措置として接種を一時、見合わせる動きが相次ぎましたが、詳しい調査を進めてきたヨーロッパ医薬品庁(EMA)が18日、安全であるとの見解を発表し、フランスやドイツが接種を再開しています。

 2021年3月22日(月)

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■新型コロナ、母子感染を国内初確認か 生まれた直後のPCR検査で陽性 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染した妊婦から生まれた赤ちゃんに、母子感染の可能性がある事例が1件あったことが、日本小児科学会などの研究チームの調査で明らかになりました。赤ちゃんの健康状態に問題はなかったということです。
 この調査は、日本大学医学部小児科の森岡一朗主任教授らを中心とした日本小児科学会の研究チームが全国の小児科のある医療機関を対象にアンケートを行い、1124の施設から回答を得ました。
 それによりますと、昨年8月末までに全国31の施設で、新型コロナウイルスに感染した妊婦から合わせて52人の赤ちゃんが生まれており、このうち1人の赤ちゃんが出産直後のPCR検査で陽性となったということです。
 ほかの51人の赤ちゃんは、いずれも陰性でした。
 陽性となった赤ちゃんは、健康状態には問題がなかったということで、母子感染だったとみられるということです。
 研究チームによりますと、海外の研究で、新型コロナウイルスで母子感染したとみられるケースは数%程度の頻度で報告されているということで、国内では初めてだということです。
 調査を行った森岡主任教授は、「母親から赤ちゃんに感染する可能性は低く、症状も軽いため、過度に心配する必要はないが、日本でもゼロではないことがわかった。妊娠している女性は日ごろから十分な感染対策をとってほしい」と話しています。

 2021年3月22日(月)

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