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■はしか、東京都で新たに1人感染確認 [健康ダイジェスト]

 感染力が非常に強く全国で感染が確認されているはしか(麻疹)について、東京都は新たに1人の感染が確認されたと発表しました。都は、抗体検査やワクチン接種を検討するよう呼び掛けています。
 都は3月に3人がはしかに感染したと発表していて、22日の会議で、新たに1人の感染が確認されたことが報告されました。
 新たに確認されたのは、都内の5歳未満の女の子で、すでに感染が確認された家族から感染したとみられ、現在は快方に向かっているということです。ワクチン接種歴はなく、周囲に感染させる可能性がある期間に不特定多数の人との接触はないということです。
 はしかは感染力が極めて強く、都は、感染した人が利用した飲食店などの情報をホームページで公開し、症状が疑われる場合は事前に医療機関に連絡した上で受診し、移動の際は、公共交通機関の利用を控えるよう呼び掛けています。
 都は、「海外との渡航が活発化する中、国内での感染に注意が必要」と呼び掛けています。
 このほか、手足の壊死などを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」も、都内で感染者数が増えていて、昨年の患者数は統計開始以来最多の141人だったのに対して、今年は3月17日時点ですでに88人に上っているということです。
 手足の痛みや腫れ、それに発熱などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けています。
 東京感染症対策センターの賀来満夫所長は、「はしかは免疫を持たない人はほぼ100%感染する。ワクチン接種が有効なので接種歴を確認して抗体検査やワクチン接種を検討してほしい」と話していました。

 2024年3月22日(金)

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■世界全体の平均寿命1・6歳短縮、新型コロナ流行2年間で [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスが世界的に流行した2020~2021年の2年間で、世界中の人々の平均寿命が1・6歳短くなったとの推計結果を、国際研究チームが21日までにイギリスの医学誌「ランセット」に発表しました。過去約70年間は世界的に長くなる傾向でしたが、流行により84%の国と地域で反転しました。
 研究チームの研究者は、「新型コロナの流行は、世界中の大人に対し、紛争や自然災害など過去半世紀に起こったどの出来事よりも甚大な影響を与えた」とコメントしています。
 アメリカのワシントン大の研究所を中心とした国際的な共同研究「世界の疾病負荷研究」の一環。204の国と地域の人口動態統計や国勢調査など、2万種類を超えるデータを使い、新型コロナによる死亡率や平均寿命の変化を計算しました。
 その結果、2021年の世界全体の平均寿命は71・7歳で、2019年と比べて1・6歳短くなっていました。アメリカは77・1歳で2歳短くなり、ペルーは71・6歳で6・6歳短縮。日本は85・2歳で0・2歳長くなり、台湾やニュージーランドなども長くなったものの、長くなるペースは鈍化しました。
 2020~2021年の全死者数は約1億3000万人で、うち約1600万人は新型コロナが要因だったと推計されました。
 世界全体の15歳以上の死亡率は増加しました。新型コロナによって増えたとみられる「超過死亡率」は、サハラ砂漠以南のアフリカや中南米、中東などで高くなりました。日本や台湾、モンゴルなどは比較的低くなりました。
 5歳未満の子供の死亡率は、従来と同様に下がり続けており、新型コロナの影響はほとんどみられませんでした。

 2024年3月22日(金)

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■世界初、ブタの腎臓を移植した患者が順調に回復 アメリカのマサチューセッツ総合病院 [健康ダイジェスト]

 アメリカのボストンにあるマサチューセッツ総合病院は21日、重い腎臓病を患ったマサチューセッツ州の62歳男性にブタの腎臓を移植したと発表しました。これまで脳死状態の患者へのブタの腎臓移植は行われたことがありましたが、患者の回復を目指した移植は世界で初めてだということです。
 ブタは人体側の拒絶反応を避けるため、69カ所の遺伝子操作を施してありました。男性は順調に回復し、近く退院できる見込み。移植用臓器の不足を緩和するための重要な一歩だと評価しました。
 同病院移植外科の河合達郎医師は、「この手法が、世界で腎不全に苦しむ何百万人もの人々にとって頼みの綱になることを望む」とコメントしました。 使用した腎臓は、アメリカの企業eGnesis(イージェネシス)が供給しました。遺伝子を高効率で改変するゲノム編集技術を使ってブタの一部遺伝子を削除し、人間の遺伝子を挿入することで人体への適合性を高めました。ブタのウイルスの機能を失わせる感染対策もしました。サルへの移植で有効性を検討し、人間の患者への実施に踏み切りました。
 男性は長く2型糖尿病や高血圧に悩まされ、7年間の透析治療の後、2018年に死亡した人から腎臓の提供を受けたものの、昨年、機能不全に陥りました。
 アメリカでは遺伝子操作したブタの臓器を人間に移植できないか、研究が進められており、2022年には、ほかの治療法で回復が見込めない患者がブタの心臓の移植を受けましたが、およそ2カ月後に死亡していました。

 2024年3月22日(金)

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