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■ブタの腎臓をサルに移植、遺伝子改変し今夏にも  京都府立医科大と鹿児島大 [健康ダイジェスト]

 京都府立医科大は6日、人への移植時に拒絶反応が起こらないように遺伝子改変したブタの腎臓をサルに移植する実験を、今夏にも鹿児島大と開始すると発表しました。移植した腎臓が正常に機能するかなど、安全性や効果を一定期間確認し、数年以内の人への移植の実現を目指します。
 移植するのは、明治大発のベンチャー企業「ポル・メド・テック」がアメリカから細胞を輸入して作製した、人に移植しても拒絶反応が起きないよう遺伝子改変したブタの腎臓。複数のカニクイザルを対象に鹿児島大の施設で移植し、拒絶反応の有無や腎臓が機能しているかを調べます。
 同時に、京都府立医科大病院で保管する献腎移植登録患者の血清と遺伝子改変ブタのリンパ球を混ぜる実験も実施。拒絶反応の起こりやすさを検証し、人への臨床研究で、対象となる候補者の選定に生かします。
 同大の奥見雅由准教授(泌尿器外科学)は、「拒絶反応との関係で人からの腎臓移植がむずかしい患者にとって、新たな治療の選択肢になることを期待する」と話しています。 

 2024年3月7日(木)

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■代謝促す脳神経細胞の繊毛、肥満に関与 腹八分目で中年太り予防 [健康ダイジェスト]

 40歳代から50歳代に多い、いわゆる「中年太り」は、加齢や過食によって、代謝を促す脳の神経細胞のアンテナが縮むことが原因とみられることが、名古屋大学のチームの研究で明らかになりました。
 名古屋大学大学院医学系研究科の中村和弘教授らのチームは、これまで不明だった、加齢に伴い太りやすくなる中年太りの仕組みについて、脳の神経細胞に注目してラットを使って調べました。
 チームによりますと、ラットの脳の一部分にある神経細胞には脂肪が蓄積するにつれて「太ってきている」という情報を受け取る「メラノコルチン4型受容体(MC4R)」と呼ばれるタンパク質が存在し、代謝を促したり、食べる量を減らしたりする指令を出しているということです。
 このタンパク質は「一次繊毛」と呼ばれるアンテナ状の構造体で情報をキャッチしていますが、このアンテナが加齢によって縮むことがわかりました。
 また、カロリーの高い餌を食べたラットは、アンテナが縮んだ一方で、カロリーを抑えたラットは、一度縮んだアンテナの長さが回復するなどしたということです。
 今回の研究で、中年太りは加齢や過食によって脳の神経細胞のアンテナが縮み、代謝を促す指令を出しづらくなることが原因だとみられるということで、今後、生活習慣病の予防や肥満の治療法の開発につながることが期待されるということです。
 中村教授は、「腹八分目とよくいわれますが、過剰にカロリーを摂取しないことで代謝を促し、やせやすさを維持することにつながると思う」と話していました。
 研究成果は6日(日本時間7日)、アメリカの科学誌に掲載されました

 2024年3月7日(木)

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■東京都内の感染者、新型コロナとインフルエンザともに前週比減 [健康ダイジェスト]

 東京都内の感染症について、都は2月26日から3月3日までの1週間の1医療機関当たりの感染者数を公表しました。
 新型コロナウイルスは4・66人で前の週の0・88倍となり、4週連続で減少しました。
 入院患者数は1178人で、前の週から171人減少しました。
 季節性インフルエンザは12・53人で前の週の0・75倍となり、3週連続で減少しました。ただ、依然として注意報レベルの「10人」を超えています。感染者の約8割が14歳以下の子供です。 
 溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は3・21人で前の週の0・99倍となり、ほぼ同じでした。
 都は、こまめな手洗いや、場面に応じたマスクの着用など感染対策を呼び掛けています。

 2024年3月7日(木)

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■世界平均気温、2月も史上最高 コペルニクス気候変動サービス発表、9カ月連続で更新 [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパ連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は7日、今年2月の世界平均気温が13・54度で、同月としては1940年からの観測史上最高だったと発表しました。これまで最高だった2016年を0・12度上回りました。今年1月も同様に記録を更新し、観測史上最高だった昨年に続き今年も高温が続いています。昨年6月以降は9カ月連続で、すべての月が単月で観測史上最高の気温を記録しています。
 産業革命前と同程度とされる1850~1900年の2月の推定平均気温より、1・77度高くなりました。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では年ごとの変動を除いた世界の平均気温の上昇幅を1・5度に収めることが目標ですが、達成は危機的な状況になっています。

 2024年3月7日(木)

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■昨年から続くエルニーニョ現象、観測史上5位以内の強さ 世界気象機関が発表 [健康ダイジェスト]

 世界気象機関(WMO)は5日、昨年12月にピークを迎えたエルニーニョ現象は、観測史上5位に入る強さだったとし、5月までの気温は平年を上回る可能性が高いとの見通しを発表しました。
 現在のエルニーニョ現象は昨年6月に発生し、その影響は11月から今年1月にかけて最大となり、東部・中部太平洋熱帯域の平均海面水温は1991〜2020年の平均値を最高で約2度上回りました。
 WMOによると、エルニーニョ現象は徐々に弱まりつつありますが、温室効果ガスによって大気中に熱がこもり、影響は今後数カ月間続くとみられています。
 WMOは、「3〜5月の平均気温は、ほぼすべての陸地で平年値を上回る」と予測しています。さらに、3〜5月にかけてエルニーニョ現象が続く可能性は約60%、4〜6月にかけて平常となる可能性は80%としました。
 一方、今年後半にはラニーニャ現象が発生する可能性もあるものの、現時点ではその確率は不明だといいます。

 2024年3月7日(木)

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