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■国内で1439人が新型コロナウイルスに感染、26人死亡 大阪府で262人、北海道で151人感染 [健康ダイジェスト]

 国内では30日午後10時の時点で、東京都で311人、大阪府で262人、北海道で151人、愛知県で108人、神奈川県で84人、千葉県で69人、埼玉県で66人、兵庫県で56人、静岡県で42人、沖縄県で32人など、41都道府県と空港検疫で1439人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。
 また、北海道で5人、大阪府で4人、愛知県で3人、京都府で2人、埼玉県で2人、神奈川県で2人、兵庫県で1人、千葉県で1人、奈良県で1人、山梨県で1人、東京都で1人、福岡県で1人、群馬県で1人、静岡県で1人と、14都道府県で合わせて26人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め14万9002人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて14万9714人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染した人が2152人、クルーズ船の乗船者が13人の、合わせて2165人。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、30日時点で、前日比10人増の472人となり、8日連続で過去最多を更新しました。
 症状が改善して退院した人などは、30日時点で、国内で感染した人が12万3445人、クルーズ船の乗客・乗員が659人の、合わせて12万4104人となっています。
 一方、大阪府は30日、262人の新型コロナウイルスへの感染を確認したと発表。府内で200人以上の感染者が確認されるのは、11月17日以降で14日連続です。
 府内で感染が確認された人の累計は、2万273人となりました。
 検査数は3065件で、陽性率は8・5%。重症者は同日判明分が過去最多の21人で、計124人となりました。
 府によると、重症病床の確保数206床に対する使用率は60・2%、実際の運用数143床に対する使用率は86・7%となりました。
 また、大阪府30日、新型コロナウイルスに感染した80~90歳代の男女4人が死亡したと発表。大阪府内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、320人となりました。
 一方、大阪府が重症患者の増加を想定し、整備を進めてきた臨時施設「大阪コロナ重症センター」の第1期分30床が30日、完成しました。12月中~下旬の運用開始を目指しているものの、必要な看護師が十分に確保できていません。
 府内の感染状況は、政府の分科会の基準で最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)に迫っています。府は11月27日から12月11日まで、大阪市北区と中央区の接待や酒類提供を伴う飲食店などに時短営業や休業を要請しています。
 北海道は30日、新たに後志(しりべし)地方・ニセコ地区の中核病院「倶知安(くっちゃん)厚生病院」で、新型コロナウイルスのクラスターが発生したと発表。道内では同日、札幌市の病院でもクラスターが発生し、医療機関での感染拡大が続いています。
 道医師会など道内の医療関係団体は同日、「医療提供体制の崩壊が始まっている」などとして、中野祐介副知事に対し政府の需要喚起策「Go To キャンペーン」の見直しを求める要望書を提出しました。
 道医師会副会長の中村博彦・道病院協会理事長は、「救急や外来で感染対策を取っても、無症状の職員から広がると対応のしようがない。感染そのものを抑えないと医療機関がもたない」と訴えました。
 道内では、旭川市の「吉田病院」と同市内の5大病院の1つ「旭川厚生病院」で発生したクラスターが、30日時点でそれぞれ155人と140人に拡大。札幌市の3次救急病院を含む10病院のほか、道東の基幹病院「市立釧路総合病院」でもクラスターが収束していません。
 道医師会の長瀬清会長は要望書の提出後、報道陣に「『Go T0』が始まってから全道域で患者が出ている。(要望書提出が)遅れた感じがある」と話しました。また、旭川市の現況について、「北海道は市立や町立の病院が多くあるが、重症の患者は札幌や旭川に送る。旭川は道北全部を引き受けているから大変なことだ」との認識を示しました。
 道内では30日、新型コロナウイルスに感染した患者5人が死亡し、151人の感染が確認されました。道内の死者は計194人、感染者は延べ8869人(実人数8844人)となりました。午後6時15分時点の患者数は2281人で、うち27人が重症となっています。
 30日の地域別の新規感染者は、札幌市87人、旭川市19人、函館市2人、石狩地方21人、後志地方6人、十勝地方5人、檜山地方3人、空知地方2人、上川地方2人、釧路地方2人、日高地方1人、その他1人の計151人。
 道によると、倶知安厚生病院の感染者は入院患者5人と職員1人の30~80歳代計6人で、特定の病棟で確認されています。

 2020年11月30日(月)

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■用語 舌なめずり口唇炎  [用語(し)]

[キスマーク]唇の皮が繰り返して、はがれ続ける疾患
 舌なめずり口唇炎とは、唇が乾燥して皮がはがれたり、めくれたり、赤くなったり、ひび割れたり、かさぶたがみられたりする疾患。剥脱(はくだつ)性口唇炎、落屑(らくせつ)性口唇炎とも呼ばれます。
 難治性で、症状が繰り返し出現し、治るまでに時間がかかることも少なくありません。
 原因ははっきりしませんが、自分の舌で唇を繰り返しなめる、もしくは自分の手指で唇の皮をむしるなどの物理的な刺激による炎症と考えられています。大人より子供のほうが舌で唇をなめる機会が多く、子供がかかりやすい口唇炎であることから、舌なめずり口唇炎と呼ばれます。
 唇が乾燥している状態であり、舌で唇をなめると唾液(だえき)で一時的に潤ったように感じられますが、舌なめずりのような刺激が繰り返し加わることで、唇の油分が減り、唾液に含まれる消化酵素が乾燥を助長し、唇の皮膚の表層にある角質層がはがれやすくなります。その結果、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が早まり、角質層が正常に形成されないため、外部からの刺激や異物の侵入から守ったり、内側に蓄えている水分が逃げないようにしたりする皮膚のバリア機能が失われた状態となります。
 唇は極度に乾燥し、それによってさらに舌なめずりを繰り返すことで、症状が悪化するという悪循環を生じます。唇の皮がはがれたり、めくれたり、赤くなったり、ひび割れたり、かさぶたがみられたりするほか、出血などの症状がみられるようになります。また、口角に亀裂(きれつ)が入ったり、唇の内側の皮がむけたりするなど周囲の皮膚にまで炎症が波及することもあります。唾液や飲み物などの刺激によって、ヒリヒリ感、痛み、かゆみを生じることもあります。
 特に冬季などの空気が乾燥した時期に、舌なめずり口唇炎は起こりやすくなります。
 舌なめずり口唇炎は時には大人にもみられ、栄養不足、ビタミンの欠乏、精神的な背景なども原因になることもあります。
 感染症による口唇炎を伴うケースもあり、唇に水疱(すいほう)ができるものはヘルペスなどのウイルス感染、白い苔(こけ)のようなものが唇に付着するものはカンジダなどによる真菌感染、ただれが強いものは細菌感染が考えられ、強い痛みやはれ、発熱などが現れることもあります。
[キスマーク]舌なめずり口唇炎の検査と診断と治療
 皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、舌なめずり口唇炎と確定するためには、アレルギー性の接触性口唇炎、いわゆる、かぶれを除外することが必要です。かぶれの原因として、食べ物や口紅、リップクリーム、歯磨き粉、治療で使用している外用薬などが考えられるので、これらに対しパッチテストを行い、かぶれかどうかを判断します。
 また、口の中にいる一般的なカビであるカンジダや細菌、ウイルスなどの感染を伴うこともあり、それぞれ治療法が異なるので、検査を行います。
 舌なめずり口唇炎と同じような症状を示す特殊な疾患として粘膜苔癬(たいせん) があるので、この疾患を除外するために、唇の組織を一部切り取って顕微鏡で調べる生検を行うこともあります。
 皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、ワセリンなどの保湿剤を使用し、炎症が強い時はステロイド剤(副腎〈ふくじん〉皮質ホルモン剤)や非ステロイド剤の外用薬を使います。また、栄養バランスに気を付け、ビタミン、特にビタミンB2、B6を補うことも治療の一つとなります。
 感染症による口唇炎を伴っている場合には、抗生物質(抗菌剤)、抗ウイルス薬、抗真菌薬など、それぞれの病原体に適した塗り薬や内服薬を使用します。
 精神的な原因が背景にある場合には、抗うつ剤の内服薬の使用で改善するケースもありますが、無意識のうちに舌で唇をなめたり、皮をむしったりしてしまうことがあって、治りにくくなるので、ストレスをためないなど日常生活を工夫することも大切です。

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■用語 形質細胞性口唇炎 [用語(け)]

[キスマーク]良性の慢性炎症性疾患が口唇にできたもの
 形質細胞性口唇炎とは、開口部形質細胞症と呼ばれる良性の慢性炎症性疾患が口唇にできたもの。
 開口部形質細胞症は、口唇、頬(ほお)粘膜、歯肉、男性外陰部、女性性器など人体の開口部に、浮腫(ふしゅ)性変化や暗紅色のびらん、痂皮(かひ)などの症状が認められる珍しい疾患です。そして、この開口部形質細胞症の中でも特に口唇に発生するものは、形質細胞性口唇炎と呼ばれています
 珍しい疾患で、症状の現れ方は他の一般的な口唇炎と異なる特徴を持ちます。慢性的な炎症により、口唇がむくんだり、はれたり、出血を繰り返したりします。このため、口唇には1ミリ大ほどの境界明瞭(めいりょう)で出血と痂皮、すなわち、かさぶたを伴う暗紅色のびらんが混在するようになります。
 びらんに触っても痛みはありませんが、かゆみを認めます。また、かさぶたを除去した際には、除去部より出血を認めます。
 形質細胞性口唇炎の発生する部位は下唇が圧倒的に多く、上唇のみに発生するケース、上下唇に併発するケースはまれです。男女の性差はほとんどなく、年齢は50歳代以降に好発し平均は62歳であったという報告もあります.
 繰り返される外的な刺激、加齢による口唇粘膜の弾性線維の変性、内分泌による影響、あるいは高血圧症、糖尿病などの全身疾患が原因として挙げられていますが、明確な発症メカニズムは解明されていません。
[キスマーク]形質細胞性口唇炎の検査と診断と治療
 皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、口唇の一部を採取して顕微鏡で調べる生検を行うことで、粘膜固有層や皮膚真皮層に形質細胞の浸潤が認められれば、形質細胞性口唇炎と確定します。
 口の中にいる一般的なカビであるカンジダや細菌、ウイルスなどの感染を伴うことが疑われる場合には、口唇の表皮や拭(ぬぐ)い液を培養し、病原体を特定する検査を行うこともあります。
皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、形質細胞性口唇炎の治療法が確立していないため、一般的にステロイド軟こうの塗布やステロイドの局所注射を行います。
 タクロリムス軟こうなどの非ステロイド軟こうの塗布、グリセオフルビンなどの抗真菌薬軟こうの塗布、インターフェロンなどの抗ウイルス薬の局所注射、放射線療法、電気焼灼(しょうしゃく)、外科的療法としての全切除を行うこともあります。
 さらに、口唇に感染症を伴っている場合には、抗生物質(抗菌剤)、抗ウイルス薬、抗真菌薬など、それぞれの病原体に適した塗り薬や内服薬を使用します。

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■用語 落屑性口唇炎  [用語(ら)]

[キスマーク]唇の皮が繰り返して、はがれ続ける疾患
 落屑(らくせつ)性口唇炎とは、唇が乾燥して皮がはがれたり、めくれたり、赤くなったり、ひび割れたり、かさぶたがみられたりする疾患。難治性で、症状が繰り返し出現し、治るまでに時間がかかることも少なくありません。
 原因ははっきりしませんが、自分の舌で唇を繰り返しなめる、もしくは自分の手指で唇の皮をむしるなどの物理的な刺激による炎症と考えられています。大人より子供のほうが舌で唇をなめる機会が多く、子供がかかりやすい口唇炎であることから、別名で「舌なめずり口唇炎」あるいは「剥脱(はくだつ)性口唇炎」と呼ばれることもあります。
 唇が乾燥している状態であり、舌で唇をなめると唾液(だえき)で一時的に潤ったように感じられますが、舌なめずりのような刺激が繰り返し加わることで、唇の油分が減り、唾液に含まれる消化酵素が乾燥を助長し、唇の皮膚の表層にある角質層がはがれやすくなります。その結果、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が早まり、角質層が正常に形成されないため、外部からの刺激や異物の侵入から守ったり、内側に蓄えている水分が逃げないようにしたりする皮膚のバリア機能が失われた状態となります。
 唇は極度に乾燥し、それによってさらに舌なめずりを繰り返すことで、症状が悪化するという悪循環を生じます。唇の皮がはがれたり、めくれたり、赤くなったり、ひび割れたり、かさぶたがみられたりするほか、出血などの症状がみられるようになります。また、口角に亀裂(きれつ)が入ったり、唇の内側の皮がむけたりするなど周囲の皮膚にまで炎症が波及することもあります。唾液や飲み物などの刺激によって、ヒリヒリ感、痛み、かゆみを生じることもあります。
 特に冬季などの空気が乾燥した時期に、落屑性口唇炎は起こりやすくなります。
 落屑性口唇炎は時に大人にもみられ、栄養不足、ビタミンの欠乏、精神的な背景なども原因になることもあります。
 感染症による口唇炎を伴うケースもあり、唇に水疱(すいほう)ができるものはヘルペスなどのウイルス感染、白い苔(こけ)のようなものが唇に付着するものはカンジダなどによる真菌感染、ただれが強いものは細菌感染が考えられ、強い痛みやはれ、発熱などが現れることもあります。
[キスマーク]落屑性口唇炎の検査と診断と治療
 皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、落屑性口唇炎と確定するためには、アレルギー性の接触性口唇炎、いわゆる、かぶれを除外することが必要です。かぶれの原因として、食べ物や口紅、リップクリーム、歯磨き粉、治療で使用している外用薬などが考えられるので、これらに対しパッチテストを行い、かぶれかどうかを判断します。
 また、口の中にいる一般的なカビであるカンジダや細菌、ウイルスなどの感染を伴うこともあり、それぞれ治療法が異なるので、検査を行います。
 落屑性口唇炎と同じような症状を示す特殊な疾患として粘膜苔癬(たいせん) があるので、この疾患を除外するために、唇の組織を一部切り取って顕微鏡で調べる生検を行うこともあります。
 皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、ワセリンなどの保湿剤を使用し、炎症が強い時はステロイド剤(副腎〈ふくじん〉皮質ホルモン剤)や非ステロイド剤の外用薬を使います。また、栄養バランスに気を付け、ビタミン、特にビタミンB2、B6を補うことも治療の一つとなります。
 感染症による口唇炎を伴っている場合には、抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌薬など、それぞれの病原体に適した塗り薬や内服薬を使用します。
 精神的な原因が背景にある場合には、抗うつ剤の内服薬の使用で改善するケースもありますが、無意識のうちに舌で唇をなめたり、皮をむしったりしてしまうことがあって、治りにくくなるので、ストレスをためないなど日常生活を工夫することも大切です。

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