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■コロナワクチンに国民の疑念広がり、国際支援のワクチンの大半を返還 アフリカ・コンゴ民主共和国 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのワクチンを巡る先進国と途上国との供給格差が指摘される中、アフリカ中部のコンゴ民主共和国は4月、国際支援で供給されたワクチンの大半を返還していました。国民にコロナワクチンに対する疑念が広がり、接種を受けようとする人がほとんどいないためです。
 8月後半、首都キンシャサの病院に設置されたワクチン会場で、防護服姿の看護師らはけだるそうにイスに腰掛けていました。会場にはイギリスのアストラゼネカ製のワクチンが用意されているものの、会場を訪れる人はいません。
 現場責任者のラッキー・ルカンバ氏(46歳)は、「SNSなどでアストラゼネカ製は危険という根拠のない風評が広がり、ワクチンを希望する人がいないのです」とため息をつきました。接種を受けるほとんどが外国人だといいます。
 コンゴは、エボラ出血熱、マラリア、コレラなど多くの感染症に直面しています。世界保健機関(WHO)コンゴ事務所で公衆衛生を担当するジェルベ・テンゴモ医師は、「感染すれば多くの死者が出るエボラなどと異なり、新型コロナは危険性を実感しづらい部分がある」と語りました。エボラ出血熱が流行した2018年にはワクチン接種希望者が殺到したといいます。
 コンゴ政府の発表では、9月26日時点で、コロナウイルス感染症による死者は1083
人、感染者は5万6617人。マラリアで1万人、はしかで6000人が亡くなる中で、ワクチン接種の重要性を説得的に国民に伝えるのは難しい面があります。
 コンゴ政府が返還したのは、ワクチンを共同購入・分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」から供給された170万回分のうち130万回分でした。
 WHOによると、コンゴで9月22日までに接種を完了したのは、人口約8600万人の0・1%にも満たない3万7532人。医療関係者の間では、深刻な接種の遅れは「ワクチンの量を確保すれば解決するというものではない」との声が出ています。
 コンゴだけでなく、南スーダンやマラウイも、コバックスで入手したワクチンを期限前に使いきれず、廃棄する動きをみせました。一方で、コンゴが返還したワクチンは、中央アフリカ、セネガル、トーゴ、ガーナなどに提供されました。こうした国々やルワンダなど、ワクチン接種が順調に進んでいる国もたくさんあります。

 2021年9月26日(日)




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■東京都で299人が新型コロナに感染 日曜日の300人未満は約半年ぶり [健康ダイジェスト]

 国内では26日午後6時30分の時点で、大阪府で386人、東京都で299人、神奈川県で193人、愛知県で166人、埼玉県で131人、兵庫県で115人、千葉県で106人、福岡県で104人など、秋田県と高知県と鳥取県を除く44都道府県で、新たに計2134人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
 また、東京都で11人、千葉県で2人、埼玉県で2人、京都府で1人、大阪府で1人、富山県で1人、愛知県で1人、福岡県で1人、茨城県で1人の、合わせて21人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め169万4765人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて169万5477人となっています。
 感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が1万7486人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて1万7499人となっています。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、26日時点で1133人となっています。
 東京都は26日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて299人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の日曜日より266人減ったほか、日曜日としては今年3月21日以来、約半年ぶりに300人を下回りました。
 1000人を下回るのは11日連続、500人を下回るのは3日連続です。また、26日までの7日間平均は400人を下回って362・7人で、前週の44・5%でした。7日間平均が前週を下回るのは33日連続で、感染確認の減少が続いています。
 都の担当者は、「都民の皆さんのご協力で確実な減少傾向が続いている。ただ、まだ緊急事態宣言中なので気を緩めることなく引き続き感染防止対策にご協力をお願いしたい」と呼び掛けています。
 新規感染者299人の年代別は、10歳未満が35人、10歳代が31人、20歳代が74人、30歳代が60人、40歳代が40人、50歳代が28人、60歳代が16人、70歳代が12人、80歳代が2人、90歳代が1人。
 感染経路が判明している人の内訳は、「家庭内」が最も多く93人、「職場内」が14人、「施設内」が7人、「会食」が2人などとなっています。
 これで都内で感染が確認された人は、37万4529人になりました。
 26日時点で入院している人は、25日より79人減って1553人で、「現在確保している病床に占める割合」は23・6%です。
 都の基準で集計した26日時点の重症の患者は、25日より2人減って129人で、重症患者用の病床に占める割合は25・6%です。
 また、都は、感染が確認された40歳代から90歳代の男女合わせて11人が死亡したことを明らかにしました。このうち80歳代の男性と90歳代の女性は、ワクチン接種を2回受けていたということです。
 これで都内で感染して死亡した人は、2872人になりました。

 2021年9月26日(日)




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■アメリカの医学賞「ラスカー賞」、新型コロナワクチン開発貢献のペンシルベニア大2教授に [健康ダイジェスト]

 アメリカで最も権威ある医学賞とされる「ラスカー賞」の今年の受賞者に、新型コロナウイルスワクチンの開発で大きな貢献をしたアメリカのペンシルベニア大学のカタリン・カリコ客員教授とドリュー・ワイスマン教授の2人が選ばれました。
 ニューヨークのラスカー財団は24日、ラスカー賞の臨床医学賞をペンシルベニア大学のカリコ客員教授とワイスマン教授に贈ると発表しました。カリコ客員教授はハンガリー出身で、ドイツのバイオ企業ビオンテックの上級副社長も務めています。
 カリコ客員教授とワイスマン教授は人工的に作り出した遺伝物質の「メッセンジャーRNA(mRNA)」を人の体内で免疫に異物と認識されないようにして機能させる方法を発見し、全く新しいタイプのワクチン「mRNAワクチン」の開発に大きく貢献しました。
 これによってドイツのバイオ企業ビオンテックとアメリカの製薬大手ファイザーが、有効性の高い新型コロナウイルスワクチンを短期間のうちに作り出すことが可能になったことなどが評価されました。
 ラスカー賞は受賞した研究者から多くのノーベル賞の受賞者が出ていることでも知られ、2教授もノーベル賞の候補として注目を集めています。
 ラスカー賞に選ばれたことについて、カリコ客員教授は「賞に選ばれて、これまでの長い道のりに思いをはせています。実験は失敗したとしても何かを私たちに教えてくれます。私は治療に適したRNAを作り出しましたが、世界的な大流行に打ち勝つためのワクチンの開発に活用されるとは想像していませんでした」と喜びを語りました。

 2021年9月26日(日)




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