■コロナワクチン最終治験をベトナムで開始 塩野義、国内企業で初めて

　塩野義製薬27日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンついて、最終段階の臨床試験（治験）をベトナムで開始したと発表しました。新型コロナワクチンの開発で最終治験に進んだのは国内企業で初めて。同社は国内外での治験結果を踏まえ、来年３月までの供給開始を目指しています。
　開発中のワクチンと生理食塩水のプラセボ（偽薬）を比較し、発症予防効果を評価します。ベトナムでは最大１万人を対象にし、今後フィリピンなどアジア諸国でも治験を進め、計５万人程度のデータを集める計画です。この治験の結果次第で海外に供給することも可能になります。
　国内では来年１月から、別の方法で最終段階の治験を行う予定。ワクチンを打った後、体内につくられて感染を防ぐ中和抗体の値を承認済みの他社のワクチンと比べるもので、この結果を踏まえて厚生労働省に承認申請する計画です。塩野義製薬はすでに年間3000万人分以上の生産体制を整えています。
　国内では現在、アメリカのバイオ企業ノババックス社から技術移管を受けた武田薬品工業たが製造販売について厚労省に承認申請中。ほかに第一三共とＫＭバイオロジクスが来年３月までに最終治験入りを予定し、創薬ベンチャーのアンジェスやＶＬＰセラピューティクスも初期の治験を進めています。

　２０２１年１２月２７日（月）

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■全国で新たに263人が新型コロナに感染 日曜日の200人超えは約２カ月ぶり

　国内では26日午後６時30分の時点で、東京都で43人、神奈川県で36人、大阪府で30人、北海道で22人、沖縄県で21人、群馬県で13人、埼玉県で10人など、静岡県や岐阜県など26県を除く21都道府県と空港検疫で、新たに計263人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。うち空港検疫で確認された感染者は38人で、７日連続で30人を超えました。
　１日当たりの新規感染者が200人を超えるのは６日連続で、日曜日に200人を超えるのは10月31日以来約２カ月ぶり。前週の日曜日（19日）から86人増えました。
　これまでのところ死亡の発表はありません。
　国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め173万1446人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて173万2158人となっています。
　感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が１万8386人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて１万8399人です。
　厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より１人増えて、26日時点で38人となっています。
　東京都は26日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて43人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
　１週間前の日曜日と比べて10人増えました。前週の同じ曜日を上回るのは、９日連続です。また、都内の１日の感染確認が50人を下回るのは、71日連続です。26日までの７日間平均は35・１人で、前週の143・９％です。
　新規感染者43人を年代別にみると、20歳代が11人と最も多く、30歳代が９人、50歳代が６人で続きました。65歳以上の高齢者は４人でした。
　26日に感染が確認された43人のワクチンの接種状況は、２回接種した人が15人、１回接種した人が１人、接種したことがない人が23人で、残る４人は不明としています。
　一方、都の基準で集計した26日時点の重症の患者は、25日と同じで２人でした。
　また、死亡した人の発表はありませんでした。
　都内の感染者は累計38万2799人となり、累計の死者数は3174人となっています。

　２０２１年１２月２６日（日）

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