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■ブタ体内で人間の膵臓を作製 明治大の研究、国が了承 [健康ダイジェスト]

 人のiPS細胞を使って、ブタの体内で人間の膵臓(すいぞう)を作製することを目指す研究について、国の専門家会議が実施を了承しました。iPS細胞を使って、ブタの体内で移植用の臓器の作製を目指す研究が了承されたのは、初めてです。
 研究は、明治大学の長嶋比呂志教授らの研究チームが計画し、23日開かれた文部科学省の専門家会議で審議が行われました。
 計画では、膵臓を作れないように遺伝子を操作したブタの受精卵に人のiPS細胞を数個から20個ほど注入します。
 そして、受精卵をブタの子宮に戻すと、ブタの胎児の中に人の細胞を含む膵臓ができるとされ、約30日が経過した時点で、ブタのおなかの中からブタの胎児を取り出し、形作られ始めた膵臓に、人の細胞がどれほど含まれているか検証するとしています。
 専門家会議では、「倫理的な問題が起きないよう、研究の進み具合を報告してもらいたい」といった意見が出ましたが、審議の結果、実施が了承されました。
 人の細胞を入れた動物の受精卵を子宮に戻すことは禁止されていましたが、今年3月に解禁され、東京大学の研究チームも国の了承を受け、iPS細胞を使ってネズミの体内で膵臓を作製することを目指す研究を進めています。
 動物の体内で作られた臓器を人に移植することは禁止されており、今回の計画はあくまで基礎的な研究ですが、ブタは臓器の大きさが人に近いとされ、将来、移植用の臓器を作製する技術につながるとして注目されています。
 長嶋教授は、「臓器を作るという目標に向け、初期の研究の入り口に立ったという段階だ。どの程度の実現可能性があるかを調べるのが目的で、人間の臓器をブタの体内で作れるようになるまでは、まだ10年くらいの期間が必要になる」と話しています。

 2019年12月24日(火)

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■森永製菓、カップ入りアイス128万個を回収 金属片混入の恐れ [健康ダイジェスト]

 大手菓子メーカーの森永製菓は、全国のスーパーなどで販売しているカップ入りのアイスに数ミリ程度の金属片が混入した恐れがあるとして、128万個を自主回収すると発表しました。これまでに健康被害は確認されていないということです。
 森永製菓が自主回収するのは、全国のスーパーやドラッグストアで販売しているカップ入りのアイス、「サンデーカップ〈パリパリチョコ〉」。
 対象は最大で128万個に上り、カップ側面には製造所として群馬県伊勢崎市にある「やまひろ群馬工場」と記載され、底面の製造ロット番号「AK」に続く2桁が「09」「10」「11」と印字された商品。9月下旬から11月初旬に製造し、全国で販売されました。
 会社によりますと、11月28日と12月14日に商品の購入者から「異物が入っている」と連絡があったため製造委託先の工場内を調べたところ、クリームを混ぜる機械の部品の取り付け方法に誤りがあり、金属同士がこすれたことで数ミリ程度の金属片が混入した恐れがあるということです。
 会社はこれまでに健康被害は確認されていないと説明しています。
 森永製菓は、「ご心配とご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます。再発防止に向けて品質管理を一層強化します」と話しています。
 問い合わせ先はフリーダイヤル、0120-740-150です。また、森永製菓のホームページを通じて氏名などを登録すれば、宅配業者が回収し、代金相当のクオカードが返送されます。

 2019年12月25日(火)

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■裸眼視力1・0未満の小学生、過去最悪34%  文科省「スマホの影響も」と分析 [健康ダイジェスト]

 文部科学省が20日に発表した2019年度学校保健統計調査(速報値)で、裸眼視力1・0未満の割合が、小学生34・57%(前年度比0・47ポイント増)、中学生57・47%(同1・43ポイント増)、高校生67・64%(同0・41ポイント増)となり、いずれも過去最悪を更新しました。文科省は、「スマホやパソコンの画面を近くから見る時間が増えた影響もあるのでは」と分析しています。
 調査は今年4~6月に実施。全国の幼稚園や小中高校などの児童生徒ら(5~17歳)のうち、全体の25・2%に当たる約337万人を抽出し、健康診断の結果を集計しました。
 裸眼視力1・0未満の割合は前年度、小学生と高校生が悪化する一方、中学生はやや改善していましたが、今年度は小中高とも、調査を始めた1979年度以降で最悪を更新。1979年度と比較すると、小学生が16・66ポイント、中学生が22・28ポイント、高校生が14・62ポイント悪化しています。幼稚園児は今年度、26・06%(前年度比0・62ポイント減)で改善しました。
 鼻や耳の疾患も増えました。蓄のう症やアレルギー性鼻炎などの「鼻・副鼻腔(びくう)疾患」は中学生12・10%(同1・11ポイント増)、高校生9・92%(同0・07ポイント増)、中耳炎や内耳炎などの「耳疾患」は高校生2・87%(同0・42ポイント増)で、いずれも過去最悪でした。
 一方、虫歯はピーク時の1970年代ごろに9割を超えましたが、以後は減少傾向が続き、中学生34・00%、高校生43・68%で調査開始以来最も低くなりました。

 2019年12月23日(月)

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