SSブログ

■エボラ出血熱の国内未承認の治療薬とワクチン輸入へ 厚労省が研究用に検討 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は20日、感染症法で最も危険性が高い「1類」に指定され、致死率が高いエボラ出血熱の国内未承認の治療薬とワクチンを、研究目的で輸入する方針を決めました。同日開かれた有識者検討会で提案し、了承されました。
 対象となるのは、世界保健機関(WHO)の専門家グループが、効果を検証している治療薬2種類とワクチン2種類。いずれも国内未承認で、研究目的に輸入し、患者の発生などに備えます。今後、製造企業と交渉し「速やかに入手したい」としています。
 エボラ出血熱を巡っては、今年9月に国立感染症研究所が原因ウイルスを輸入し、来年の東京オリンピック・パラリンピック開催による訪日客の増加に備え、検査体制を強化しています。
 エボラ出血熱はエボラウイルスによる感染症で、発熱や下痢、嘔吐(おうと)などの症状があり、接触感染します。ウイルスの型によって死亡率は異なるものの、平均で50%程度とされています。
 エボラ出血熱は現在、コンゴ民主共和国で流行が続いており、これまでに約2000人が死亡しています。一方、同国の患者を対象に昨年11月から今年8月にかけて行われた臨床試験で、治療薬2種類に死亡率を抑える効果が認められています。

 2019年12月26日(木)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■子供の体力急落、小5男子は過去最低 「スマホ視聴で運動減」とスポーツ庁 [健康ダイジェスト]

 小学生と中学生の走る力といった体力や運動能力が昨年度より低下したことが23日、スポーツ庁の調査で明らかになりました。背景には運動時間の減少と、スマートフォンなどを視聴する時間が長くなっていることなどがあるとみられています。
 この2019年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)は、2008年度から全国の小学5年生と中学2年生を対象に50メートル走やボール投げ、反復横跳びなど8つの項目とともに生活習慣も調べているもので、今年度は約215万人が対象になりました。
 それぞれの項目を数値化して合計した全国の平均値は昨年度と比べて小中学生の男女でいずれも低下し、特に小学生の男子では調査開始以来、最低となりました。中学生の男子も、過去5年で最低となりました。
 具体的には中学生の持久走で、男子が1500メートルで6秒余り遅くなり、女子は1000メートルで3秒余り遅くなったほか、50メートル走では小学生の男子が100分の5秒遅くなり9秒42となるなど、走る力の落ち込みが目立っています。
 また生活習慣では、部活動を含めた運動時間が1週間で420分未満、1日に平均すると1時間未満の子供の割合が増えているほか、テレビやスマートフォンなどを視聴する時間が長くなり、特に小中学生の男子で長時間化していることもわかりました。
 中学生の部活動は、1週間の平均活動時間が今年度は男子13時間32分、女子13時間40分と、いずれも昨年度に比べて90分以上減っています。
 スポーツ庁は部活動の時間減少が直接影響しているとはいい切れないとするものの、子供の体力や運動能力の低下は運動時間が減り、スマートフォンなどを視聴する時間が長くなっていることなどが背景にあるとみています。
 スポーツ庁は、「ここ数年男女ともに向上する傾向にあったが、重く受け止めている。学校での改善を進めていくが、教員の負担軽減を進める中で対応には限界があり、地域の活動を充実させる必要がある」としています。
 一方、調査結果の分析に携わった名古屋学院大学の中野貴博教授は、「ここ数年の暑さが調査に影響したり、子供が外で運動する時間を確保しづらくしたりしていることが想定される。比較的涼しい時間など気象条件に合わせた柔軟な取り組みが必要だ」と指摘しています。

 2019年12月26日(木)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康