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■ゲノム編集の新手法「キャス3」を開発  大阪大の研究チーム [健康ダイジェスト]

 自在に遺伝子を操作でき、農水産物の品質改良や病気の治療法の開発などへの応用が進む「ゲノム編集」について、大阪大学などの研究チームが新しい手法を開発しました。これまでの手法より精度が高く、使い勝手がよいのが特徴だとしています。
 ゲノム編集は、遺伝情報を自在に書き換え遺伝子を操作できる技術で、2012年にアメリカの研究グループが「クリスパー・キャス9」という手法を発表して以降、この技術を生かして、収穫量の多いイネや体の大きなタイといった農水産物や、がんなど、さまざまな病気の治療法の開発を目指す研究が世界中で進められています。
 大阪大学大学院医学系研究科の真下知士准教授(動物遺伝学)らの研究チームは、ゲノム編集の新たな手法を開発したと発表しました。
 新たな手法では、編集する場所を決める「ガイドRNA」という物質を違う種類に変え、一度に広い範囲の遺伝情報を認識できるようにしました。
 その結果、精度が上がり、狙っていない場所を書き換えてしまう確率を大幅に下げることができたということです。
 研究チームは、この手法を「クリスパー・キャス3」と名付け、実際に人のiPS細胞で遺伝子を操作できたということです。
 従来の手法は特許を巡る争いが続いているため、企業が利用しづらくなっており、真下准教授は「自分たちの手法は国産の技術なので、国内の企業にとって使い勝手がよい。新たな研究や製品開発につながってほしい」と話しています。

 2019年12月6日(金)

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■インフルエンザの患者数、全都道府県で増加 子供を中心に流行 [健康ダイジェスト]

 インフルエンザの流行が広がってきており、国立感染症研究所によりますと、1週間の患者の数は、今シーズン初めてすべての都道府県で増加しました。今シーズンは流行の時期が例年より早くなっており、専門家は「流行のピークに向けて、患者の急増が続くと考えられる。手洗いなど対策を徹底してほしい」と呼び掛けています。
 国立感染症研究所によりますと、12月1日までの1週間に、全国約5000の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、2万7393人でした。
 その結果、1医療機関当たりの患者数は5・52人で、全国の患者数は推計で18万4000人と、前の週に比べて約8万人増えました。
 1医療機関当たりの患者数を都道府県別にみますと、最も多い北海道が16・76人、青森県が15・48人、石川県が10・52人、富山県が10・42人、宮城県が9・23人などとなっており、北日本から北陸地方を中心に、今シーズン初めて全47都道府県で前週より増加しました。
 直近5週間で検出されたウイルス型のうち、最も多いのは2009年に流行した新型AH1pdm09(94%)、A香港型(5%)、B型(2%)となっています。
 今シーズンは流行の時期が例年より数週間から1カ月ほど早くなっており、休校や学級閉鎖は全国で933施設と、前の週の1・9倍、昨年の同じ時期の約9倍に上り、子供を中心に流行が広がっています。
 国立感染症研究所の砂川富正室長は、「今後、流行のピークに向けて、患者の急増が続くと考えられる。子供からお年寄りまで、手洗いやせきのエチケットを徹底し、感染の予防や拡大の防止に努めてほしい」と話しています。

 2019年12月6日(金)

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