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■今年の自然災害、被害額1000億円超が15件発生 イギリスの団体推計 [健康ダイジェスト]

 2019年は気候変動に起因し10億ドル(約1090億円)以上の経済的損失をもたらした自然災害が少なくとも15件発生したと、イギリスのロンドンの国際援助団体「クリスチャン・エイド」が27日に公表した報告書で明らかにしました。
 クリスチャン・エイドは、各国政府の公式統計、非政府組織(NGO)や援助団体による推計データ、科学研究やメディア報道に基づいて被害額を推計しました。
 推定被害額が100億ドル(約1兆900億円)を超えた災害も、7件ありました。この7件は、インド北部に壊滅的被害をもたらした洪水や、中国を襲った台風9号(アジア名:レキマー)、アメリカを襲ったハリケーン「ドリアン」、中国の洪水、アメリカの中西部と南部での洪水、日本を襲った台風19号(アジア名:ハギビス)のほか、250億ドル(約2兆7400億ドル)と最も大きな被害を出したアメリカのカリフォルニア州での山火事。
 クリスチャン・エイドは、「こうしたデータでは保険がかけられていた経済的損失のみが示されることが多いため、生産性の損失や、保険がかけられていなかった損失は含まれず、全体の損害額が実際より低く見積もられる傾向がある」としています。
 また、今年発生した災害によって多くの人が避難を余儀なくされた上、広範囲で死者が出たことにも触れ、今年の災害犠牲者の圧倒的多数をインドとアフリカ南部で起きたわずか2つの災害の被災者が占めたとして、「世界で最も貧しい人々が気候変動による犠牲を最も多く払っていることが示されている」と指摘しました。
 一方で、「経済的損失額は裕福な国々のほうが大きく、損失額が最も多かった災害4件のうち3件は日本とアメリカで発生したものだった」といいます。
 クリスチャン・エイドは、「世界の気候は今後いっそう極端なものになり、世界中の人々はその犠牲を払い続けるだろう。当面の課題は、温室効果ガスを速やかに大幅削減し、影響を最小限にとどめることだ」としています。

 2019年12月29日(日)

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■年末年始の中東観光、ラクダ接触でのMERS感染に注意を 成田空港検疫所 [健康ダイジェスト]

 サウジアラビアで日本を含む外国人への観光ビザが解禁されたことなどを受けて、この年末年始に中東を訪れる人の増加が予想されるとして、成田空港検疫所は、ラクダへの接触などで起きる感染症の中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)への注意を呼び掛けています。
 厚生労働省によりますと、MERSはサウジアラビアなどの中東で多く発生しているコロナウイルスによる感染症で、重い肺炎など命にかかわるような症状を引き起こす恐れがあります。
 成田空港検疫所は、今年9月にサウジアラビアで日本を含む外国人への観光ビザが解禁されて以降、初めての年末年始を迎えることなどから、出発ロビーにチラシを置いて中東を訪れる人に注意を呼び掛けています。
 MERSは、ヒトコブラクダが主な感染源といわれているため、成田空港検疫所は、現地でラクダからつばをかけられたり、火が通っていないラクダの肉を食べたりした場合は、帰国時に申し出てほしいとしています。
 成田空港検疫所検疫課の櫻田紳策課長は、「11月から3月にかけてはアラビア半島が涼しくなり、観光にも適したシーズンになる。不用意にラクダに近付かず、手洗いなどを徹底してほしい」と呼び掛けています。

 2019年12月29日(日)

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