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■梅毒患者、2年連続で6000人超 女性は20歳代が目立つ [健康ダイジェスト]

  国立感染症研究所は10日、今年に入ってから12月1日までに、性感染症の梅毒患者の報告数が6079人になったと発表しました。報告数は、2年連続で6000人を超えました。
 梅毒は戦後間もない時期まで猛威を振るい、近年は抗生物質(抗菌薬)の普及で患者数が年間数百人まで減りましたが、2011年から2018年まで8年連続で増加を続けています。
 都道府県別では、東京都の1565人が最も多く、次いで大阪府976人、愛知県334人、兵庫県269人、神奈川県254人など、患者は都市部に多くなっています。
 國立感染症研究所によると、今年9月末までの報告数では、患者の6割以上は男性で、幅広い年代でみられます。女性は20歳代が目立っています。
 梅毒は、性的接触を通じて感染します。一般的に3週間ほどで感染した部分にしこりができ、治療をせずに3カ月以上たつと、手足など体全体に発疹が現れ、病気が進むと脳や神経に障害が出ます。特に注意が必要なのが妊婦で、胎内で感染した妊婦がかかるとおなかの赤ちゃんに感染し、死産や早産などになる恐れがあります。

 2019年12月10日(火)

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■アルツハイマー病の新薬候補、認知機能の低下2割抑える アメリカ製薬会社が報告 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬会社バイオジェンは5日、2020年初めにアメリカで承認申請すると発表していたアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」について、投与した患者の認知機能の低下スピードが2割ほど遅くなったとする臨床試験(治験)のデータを学会で発表しました。
 この薬は、エーザイと共同開発しています。アメリカ当局がこの効果を認めれば、アルツハイマー病の進行を抑える世界で初めての薬となります。
 アメリカのカリフォルニア州サンディエゴで開かれていた国際学会「アルツハイマー病臨床試験会議」で、早期のアルツハイマー病の患者らを対象にした治験の詳しい結果を報告しました。薬を使わなかった約550人に比べ、使った約550人では1年半後、認知機能の低下を22%抑えられました。
 5日のアメリカ株式市場ではバイオジェンの株価が前日比で一時7%高となりました。6日の東京株式市場でも、エーザイ株が一時8%上がりました。
 アデュカヌマブは、脳内のタンパク質「アミロイドベータ」を標的とします。この薬を巡っては、アメリカでの治験を監督している第三者機関「独立データモニタリング委員会」が3月、有効性を証明するのは難しいとの判断を下したのをを受けて、バイオジェンとエーザイは治験をいったん中止しました。
 この時の判断に使われた治験データは、全体の中から無作為に抽出したものでした。バイオジェンが治験に参加したすべての患者のデータを解析し直したところ、有効性が確認できたとして、10月に一転してアメリカ食品医薬品局に承認申請すると発表しました。
 アルツハイマー病は認知症の一種で、世界の2050年の認知症患者は2018年の3倍の1億5200万人に増えると予測されています。
 現在、世界のアルツハイマー病薬はエーザイの「アリセプト」など4種類あるものの、いずれも一時的な改善の効果しかありません。アメリカ製薬大手ファイザーなどが開発に取り組んだものの、いずれも中止され、アデュカヌマブのように進行を抑えたり止めたりする薬はありません。

 2019年12月10日(火)

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