■オミクロン型は4グループに分けられ、別々に国外から流入 感染症研究所が解析 [健康ダイジェスト]
国立感染症研究所が国内で検出された新型コロナウイルスのオミクロン型変異ウイルスの遺伝情報を詳しく解析したところ、これまでに少なくとも4つの経路で国内に入ってきた可能性があることがわかりました。
国立感染症研究所は1月17日までに国内で詳細な遺伝情報が報告された新型コロナウイルスのオミクロン型(BA.1系統)2650例について解析しました。1月17日までに得られた、検疫を除く、国内のオミクロン型の感染者2650人分の検体で、ウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解析。遺伝情報の細かな違いを比べて、どのような経緯をたどって感染が広がったかを推定しました。
その結果、国内のオミクロン型は、少なくとも4つのグループがあり、それぞれ異なる経路で国外から入ってきた可能性があることがわかったということです。
このうちの1つは複数の県で見付かり、その後、全国に広がって国内で流行の主流となっているウイルスで、アメリカで多く検出されているのと同じか近い系統のウイルスだということです。
また、九州地方で確認された後に関東など全国に広がったウイルスは、アメリカやイギリスで検出される系統と同じか近いウイルスで、関東地方や東北地方で感染が広がったウイルスはヨーロッパやアジアで検出が多い系統に近い種類だということです。
一方、昨年12月下旬から関西地方で広く検出されたウイルスはその後、感染が広がっておらず、クラスター(感染者集団)対策などにより、収束したと考えられるということです。
国立感染症研究所は、「遺伝情報の解析結果を疫学調査と併せて分析することで、オミクロン型の感染経路や感染拡大のメカニズムに関する理解を深めることに役立つと考えられる」としています。
2022年2月13日(日)
国立感染症研究所は1月17日までに国内で詳細な遺伝情報が報告された新型コロナウイルスのオミクロン型(BA.1系統)2650例について解析しました。1月17日までに得られた、検疫を除く、国内のオミクロン型の感染者2650人分の検体で、ウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解析。遺伝情報の細かな違いを比べて、どのような経緯をたどって感染が広がったかを推定しました。
その結果、国内のオミクロン型は、少なくとも4つのグループがあり、それぞれ異なる経路で国外から入ってきた可能性があることがわかったということです。
このうちの1つは複数の県で見付かり、その後、全国に広がって国内で流行の主流となっているウイルスで、アメリカで多く検出されているのと同じか近い系統のウイルスだということです。
また、九州地方で確認された後に関東など全国に広がったウイルスは、アメリカやイギリスで検出される系統と同じか近いウイルスで、関東地方や東北地方で感染が広がったウイルスはヨーロッパやアジアで検出が多い系統に近い種類だということです。
一方、昨年12月下旬から関西地方で広く検出されたウイルスはその後、感染が広がっておらず、クラスター(感染者集団)対策などにより、収束したと考えられるということです。
国立感染症研究所は、「遺伝情報の解析結果を疫学調査と併せて分析することで、オミクロン型の感染経路や感染拡大のメカニズムに関する理解を深めることに役立つと考えられる」としています。
2022年2月13日(日)
■中国政府、ファイザー製コロナ飲み薬の輸入を承認 [健康ダイジェスト]
中国政府は、アメリカの製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスの飲み薬の輸入を条件付きで承認したと発表しました。中国メディアによりますと、中国政府が外国製の新型コロナウイルスの飲み薬を承認するのは初めてです。
中国の国家薬品監督管理局は12日、ファイザーが開発した新型コロナウイルスの重症化を防ぐための飲み薬「パキロビッド」について、11日付けで輸入を緊急承認したと発表しました。
承認の条件として、販売許可を受けた医療関係者に対しこの薬に関連する研究の結果を当局に提出することなどを求めています。
この薬は、アメリカでは昨年12月に食品医薬品局(FDA)が緊急使用の許可を出したほか、日本では10日、「パキロビッドパック」という商品名で使用が承認されました。
中国はわずかな感染拡大も許さない「ゼロコロナ」政策を続けていますが、現在も各地で散発的に感染が見付かっています。
保健当局によりますと、中国では人口の9割近い12億人以上がワクチンを接種したとしていますが、感染力の強いオミクロン型変異ウイルスの感染もみられる中、今回の治療薬の承認で治療の選択肢を広げる狙いがあるとみられます。
2022年2月13日(日)
中国の国家薬品監督管理局は12日、ファイザーが開発した新型コロナウイルスの重症化を防ぐための飲み薬「パキロビッド」について、11日付けで輸入を緊急承認したと発表しました。
承認の条件として、販売許可を受けた医療関係者に対しこの薬に関連する研究の結果を当局に提出することなどを求めています。
この薬は、アメリカでは昨年12月に食品医薬品局(FDA)が緊急使用の許可を出したほか、日本では10日、「パキロビッドパック」という商品名で使用が承認されました。
中国はわずかな感染拡大も許さない「ゼロコロナ」政策を続けていますが、現在も各地で散発的に感染が見付かっています。
保健当局によりますと、中国では人口の9割近い12億人以上がワクチンを接種したとしていますが、感染力の強いオミクロン型変異ウイルスの感染もみられる中、今回の治療薬の承認で治療の選択肢を広げる狙いがあるとみられます。
2022年2月13日(日)
■フランス、入国規制を緩和 ワクチン接種者は全面入国可能に [健康ダイジェスト]
フランス政府は11日、新型コロナウイルスのワクチン接種が世界的に広がり、オミクロン型変異ウイルスが流行の主流となったことを受け、本土の入国規制を12日から緩和すると発表しました。ヨーロッパ連合(EU)の規定に沿ったワクチン接種証明を提示すればどの国からでも入国でき、出発時の陰性証明は不必要となります。
未接種の場合は引き続き陰性証明の提示を求めます。流行が比較的穏やかな「緑」カテゴリーに分類された国々からは入国後のウイルス検査や隔離は不要。日本は「緑」に該当します。
一方、フランス国内では、新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示が義務付けられていることに抗議するデモが行われています。デモの参加者が、各地から車列を組んでパリを目指しているのに対し、警察は、車列が道路を封鎖した場合には、排除すると警告しています。
一方、フランス国内では、飲食店や長距離の交通機関を利用する際に、新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示が義務付けられ、これに抗議する市民が、各地から車列を組んでパリを目指す動きが、今月9日以降、広がっており、11日にはパリを目指した車両は約1800台に上ったということです。
フランス西部からパリを目指している女性は、「接種証明のせいで行きたい場所に行けず、やりたいこともできなくなった。今こそ自由を取り戻す時だ」と話していました。
パリでは12日、市内の複数の場所でデモが呼び掛けられていますが、警察は、治安部隊7200人近くを動員して、パリの中心部につながる道路で検問を行うなど厳戒態勢を敷き、これまでのところ目立った混乱は起きていません。
警察は11日、ツイッターで大型の重機の写真を公開し、デモ隊が道路を封鎖した場合には、排除すると警告しています。
2022年2月12日(土)
未接種の場合は引き続き陰性証明の提示を求めます。流行が比較的穏やかな「緑」カテゴリーに分類された国々からは入国後のウイルス検査や隔離は不要。日本は「緑」に該当します。
一方、フランス国内では、新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示が義務付けられていることに抗議するデモが行われています。デモの参加者が、各地から車列を組んでパリを目指しているのに対し、警察は、車列が道路を封鎖した場合には、排除すると警告しています。
一方、フランス国内では、飲食店や長距離の交通機関を利用する際に、新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示が義務付けられ、これに抗議する市民が、各地から車列を組んでパリを目指す動きが、今月9日以降、広がっており、11日にはパリを目指した車両は約1800台に上ったということです。
フランス西部からパリを目指している女性は、「接種証明のせいで行きたい場所に行けず、やりたいこともできなくなった。今こそ自由を取り戻す時だ」と話していました。
パリでは12日、市内の複数の場所でデモが呼び掛けられていますが、警察は、治安部隊7200人近くを動員して、パリの中心部につながる道路で検問を行うなど厳戒態勢を敷き、これまでのところ目立った混乱は起きていません。
警察は11日、ツイッターで大型の重機の写真を公開し、デモ隊が道路を封鎖した場合には、排除すると警告しています。
2022年2月12日(土)