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■肥満や糖尿病でうつ病が高リスクに 食生活や運動で改善も [健康ダイジェスト]

 肥満や糖尿病の人は、うつ病の発症リスクが高いとする研究を、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)などの研究チームが発表しました。運動や食事などの生活習慣が、うつ病の治療や予防に重要な役割を果たす可能性があるといいます。
 研究チームは2014年9月〜2017年2月、インターネットを利用して1万1876人にアンケートを実施。このうち、精神疾患の一つで気分の落ち込みや興味・関心の低下、不眠といった諸症状を呈する、うつ病を経験したという1000人と、残りの1万876人を比較し、発症リスクを高める要因を探りました。その結果、体格指数(BMI)が30以上の肥満や、18・5未満の体重不足、糖尿病や高脂血症の人で、うつ病のリスクが高くなりました。
 生活習慣では、間食や夜食をほぼ毎日食べている人でリスクが高かった一方、朝食を毎日食べている人はリスクが低くなりました。また、「ゆっくり泳ぐ」「カートを使わないゴルフ」など中等度以上の運動を習慣的に行っている人も、リスクは低くなりました。
 研究を進めた国立精神・神経医療研究センターの功刀(くぬぎ)浩・疾病研究第三部長は、「うつ病の一部は、体重の適正なコントロールや生活習慣(朝食の頻度が少ないことや間食・夜食の頻度が多いこと)を見直すことで、病状が改善する可能性がある」と話しています。

 2018年3月27日(火)

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■ゴルフに高齢者の記憶力改善効果 長寿医療研究センターなどが共同研究 [健康ダイジェスト]

 ゴルフが高齢者の記憶力を改善させる効果があるとの研究結果を23日、国立研究開発法人「国立長寿医療研究センター」(愛知県大府市)などの共同研究班が公表しました。
 主任研究者の島田裕之・同センター予防老年学研究部長は、「体を動かすことに加え、スコアを計算したり他の人と交流したりすることで認知機能が改善された可能性がある」と分析しています。
 共同研究には同センターのほか、ゴルフ関連団体で作る「ウィズ・エイジングゴルフ協議会」や東京大学、杏林大学が参加。ゴルフをほとんどしたことがない、またはほとんどしない65歳以上の男女53人(平均年齢70・1歳)に2016年10月から半年間、週1度のペースで24回ゴルフ教室に参加してもらい、教室に参加する前後の認知機能検査の点数を比較しました。
 その結果、単語を覚える単語記憶検査で6・8%、物語を聞いて筋書きを思い出す論理的記憶検査で11・2%の向上がみられました。
 一方、ゴルフはせず健康に関する講座を2回受けた65歳以上の男女53人では、半年間の記憶機能に変化はありませんでした。研究結果は近く、論文発表されます。
 島田部長は、「現段階において認知症の予防効果を持つかどうかは不明で、追跡調査が必要だ」としています。

 2018年3月26日(月)

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■医師国家試験、過去最多の9024人合格 厚労省発表 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は19日、2月に実施した医師国家試験の合格者を発表しました。受験者1万10人に対し合格者は9024人で、1946年の試験開始以来、過去最多。合格率は90・1%で、前年より1・4ポイント上昇しました。
 合格者のうち、男性は5958人(合格率は89・1%)、女性は3066人(合格率は92・2%)で、女性が34・0%を占めました。新卒者の合格率は93・3%、既卒者は63・9%でした。平均合格率は、国立が91・2%、公立が93・3%、私立が90・2%、認定および予備試験は41・9%でした。
 大学別の合格率では、自治医科大学が99・2%で最も高く、横浜市立大学医学部が97・7%、兵庫医科大学が97・5%と続きました。新卒者の合格率が100・0%だったのは、慶應義塾大学医学部と昭和大学医学部。また、横浜市立大学医学部と兵庫医科大学は、既卒者の合格率が100・0%でした。

 2018年3月26日(月)

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■エーザイの抗がん剤「レンビマ」、肝細胞がん治療で承認 すでに甲状腺がん向けで販売 [健康ダイジェスト]

 エーザイは23日、抗がん剤「レンビマ」が国の承認を得たと発表しました。すでに切除不能な甲状腺がん向けで2015年5月から販売されており、承認後は肝臓がんの9割を占める肝細胞がんの治療にも使えるようになります。
 日本の肝細胞がんの患者数は約4万2000人、年間死亡数は約2万6000人と報告されていますが、新薬が出ておらず、エーザイは2020年代の早期に世界で年1000億円超の売上高を目指します。
 レンビマは、がんの切除が難しい患者の初期段階で投与できます。がん治療の初回から使える新薬は、バイエル薬品の「ネクサバール」以来9年ぶりとなります。
 中外製薬の血友病Aの治療薬「エミシズマブ」も23日、国の承認を得ました。今春にも発売します。
 血友病で初の抗体を使う医薬品で、患者が自ら注射できます。臨床試験では、治療の標準であるバイパス止血製剤が効きにくい患者にも効果がありました。日本での製品名は、「ヘムライブラ」となります。欧米でもすでに承認を取得しており、中外製薬はピーク時の売上高で全世界2000億円超を見込みます。
 エーザイと中外製薬の新薬は、いずれも自社で創製しました。収益性が高く、業績への貢献も大きくなります。

 2018年3月25日(日 )

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