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■新型コロナウイルス重症患者の都道府県別データを公開 集中治療医学会 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染した後で重症化し、人工呼吸器や人工心肺装置を使って治療を受けている患者について、日本集中治療医学会がウェブサイトで都道府県別の人数のデータを公開し、対策に生かしてほしいと訴えています。
 日本集中治療医学会は日本救急医学会、日本呼吸療法医学会と合同で、新型コロナウイルスで重症化し、人工呼吸器と、ECMO(エクモ)と呼ばれる人工心肺装置を使っている患者数の推移を都道府県別に日ごとにまとめ、28日、ウェブサイトで公開しました。
 例えば、東京都では、人工呼吸器を使っている患者はこの2週間余りの間におよそ2倍の90人近くに増加し、ECMOを使った治療を受けている患者も増加し、27日の時点で19人となっています。
 また、北海道では、人工呼吸器を使っている患者は4月上旬にはいったん半減し、4人となりましたが、この1週間ほどで急増し、27日の時点で19人となっています。
 さらに、全国のECMOの治療成績も示されており、27日までに109人が治療を受け、このうちの46人が回復に向かい、19人が亡くなったとしています。
 日本集中治療医学会の理事長で、藤田医科大学の西田修教授は、「重篤な患者が急激に増えている地域では、ふだんは助けられる命が助けられなくなる可能性がある。データを対策に生かしてほしい」と話しています。

 2020年4月29日(水)

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■ブラジル、死者5000人を超え中国上回る 新型コロナウイルス [健康ダイジェスト]

 南米のブラジルでは、新型コロナウイルスの感染が都市部を中心に急速に広まっており、28日時点で死者の数は5000人を超え、中国を上回りました。
 ブラジル政府によりますと、28日、新型コロナウイルスの感染者は前日に比べて5385人増えて7万1886人となり、死者数は474人増えて5017人となりました。
 死者の数は、最初に新型コロナウイルスの感染が確認された中国の公式集計を上回りました。また、感染者の数ではロシアやトルコを下回っているものの、死者の数は両国を大きく上回っています。
 中国と距離的に遠い南米のブラジルでは、当初新型コロナウイルスの感染はほとんど確認されていませんでした。
 しかし、ヨーロッパを旅行した後にブラジルに戻った人から感染が広まり始め、現在は最大都市サンパウロを中心に貧困地域などで急速に感染が拡大しています。
 死者数は1週間で約7割増えており、欧米のような感染爆発が始まっているもようですが、ジャイール・ボルソナロ大統領自らは、サンパウロ州など多くの州で3月下旬から出されている外出自粛令に反対するなど、社会隔離政策が道半ばで、今後も感染が拡大する可能性が高まっています。
 ボルソナロ大統領は「経済が破壊される」として、16日には経済規制に同調する保健相を解任するなど、5月11日にも経済活動を再開させる考えを示しています。

 2020年4月29日(水)

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■新型コロナウイルス、世界の感染者約308万人 アメリカは100万人超え [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は、日本時間の29日午前3時半の時点で308万3467人となり、アメリカでは感染者の数が100万人を超えました。
 国別の感染者数は、アメリカが100万2498人と最も多く、スペインが23万2128人、イタリアが20万1505人、フランスが16万6036人、ドイツが15万9137人などとなっています。
 また、死亡した人の数は21万3824人で、国別ではアメリカが5万7266人、イタリアが2万7359人、スペインが2万3822人、フランスが2万3293人、イギリスが2万1092人などとなっています。
 アメリカでは、新型コロナウイルスの感染者数が100万人を超えました。感染者数が50万人を超えた4月11日から半月余りで、感染者数が倍増したことになります。
 今も1日に2万人以上の感染者が新たに確認されていますが、増加のペースは緩やかになりつつあり、各州ではいつどのように外出制限を緩和し、経済活動を再開させるかが課題になっています。
 27日にはミネソタ州などで製造業や農業などの再開が認められ、これまでに全土50州のうち少なくとも9州で行動制限が一部緩和されたといいます。南部フロリダ州の知事も、外出制限措置を緩和して経済活動を再開させるかどうかの判断を29日に発表する考えを示しました。
 また、感染が最も深刻なニューヨーク市は、5月15日までと定めている外出制限の措置を延長する見通しで、休校中のおよそ110万人の小中高校の生徒たちに十分な学習機会をいかに提供するかが課題になっています。
 ビル・デブラシオ市長は28日の記者会見で、自宅でのオンライン学習に必要なモバイル端末を4月末までに24万台余り配布するとともに、卒業や進級に必要な課程を学年末の6月までに履修できない生徒には夏休み期間中にオンライン学習で履修できるようにしたいという考えを明らかにしました。

 2020年4月29日(水)

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■今シーズンのインフルエンザの流行が終息 患者数は過去10年で最少の約728万人 [健康ダイジェスト]

 今シーズン(2019年〜2020年)のインフルエンザの患者数は約728万人で、過去10年間で最少でした。厚生労働省は、新型コロナウイルスの影響で感染症に対する予防意識が高まったためだとみています。
 厚労省によりますと、4月5日までの1週間で1医療機関当たりのインフルエンザの患者数は「0・15人」と、流行の目安である「1人」を大きく下回りました。これにより、厚労省はインフルエンザの流行が終息したと判断しました。
 昨年9月から今年4月5日までのインフルエンザの患者数の推計は、全国で728万5000人となり、1200万人を超えた昨シーズン(2018年〜2019年)の約6割に減少し、過去10年間で最も少なかったということです。流行がピークに達した週(昨年12月23日~29日)の全国約5000カ所の定点医療機関から報告された患者数は、過去12年で最も少なくなりました。
 厚労省では、「新型コロナウイルス対策で手洗いをしたりマスクを着けたりする人が増え、それがインフルエンザの予防にもつながった」と分析しています。 
 定点医療機関から報告される1週の患者数が10人を超えると「注意報」、30人を超えると「警報」が、自治体ごとに出される目安となります。
 今シーズンは例年より1カ月早い昨年11月上旬に流行入りして患者数は増え、昨年末に定点医療機関の患者数は全国平均で23・24人。これを流行のピークにして、例年ならさらに患者数が増加するはずの年明け以降は減少傾向となり、全国平均では警報レベルに達しないまま3月中にほぼ収まりました。
 近年、流行ピーク時の定点医療機関当たり患者数は、40~55人ほど。30人を下回ったのは、2007年~2008年以来となります。
 人の間で流行するインフルエンザのウイルスには、A型2種類とB型1種類の計3種類あり、その年ごとに流行する種類は変わります。2~3種類が同時に流行することも多いものの、今季は2009年に新型インフルエンザとして世界的に流行したA型(H1N1)が9割以上を占め、ほぼ1種類の流行となりました。
 今季は新型コロナウイルスの影響で、手洗いやマスクの着用などが徹底され、そのことがインフルエンザの患者数にも影響したとの声もあります。
 ただ、インフルエンザに詳しいけいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師は、「その証拠はない。1、2月の段階で、全国的に新型コロナウイルスへの警戒感はそこまで高くなかった」と指摘しています。
 一方、「今後はインフルエンザの診断が難しくなる」と菅谷医師は危惧しています。のどや鼻の奥からぬぐい液を採取して感染の有無を調べるため、その患者が新型コロナウイルスに感染していれば、検査する医師らが感染する恐れもあります。
 菅谷医師は、「マスクなど感染を防ぐ物資の確保や検査体制の整備を、今から準備していかないと間に合わなくなる」と話しています。

 2020年4月29日(水)

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