■新型コロナウイルス、40歳代以下でも死亡や重症化 年代別の人数を公表

　新型コロナウイルスの国内の死者などについて年代別の人数が、厚生労働省から明らかにされました。40歳代以下の比較的若い世代でも死亡したり重症化したりするケースがあることが、わかりました。
　新型コロナウイルスの国内の発生状況について、厚労省は12日時点での死者や重症患者、感染者の年代別の人数をまとめ、公表しました。
　それによりますと、この時点での死者合わせて102人のうち、最も多かったのは70歳代で37人、次いで80歳代が36人などとほとんどを高齢者が占めましたが、40歳代も２人死亡していました。
　また重症患者についても合わせて135人のうち、最も多かったのが60歳代で39人、次いで70歳代が32人などと、50歳代以上がほとんどを占めましたが、40歳代でも10人、30歳代で5人、10歳代で１人、10歳未満で１人と比較的若い世代でも重症化しているケースがあることが判明しました。
　一方、感染者は若い世代のほうが多い傾向にあり、合わせて7000人余りの全体の感染者のうち、40歳代以下が3700人余りと半分以上を占めました。
　感染した若い人が軽症だったり症状がなかったりして知らないうちに感染を広めている恐れがあることが、改めて浮き彫りになっています。
　厚生労働省は高齢者だけでなく若い世代に対しても、「不要不急の外出を自粛し、『密閉・密集・密接』のいわゆる『３密』の場所には行かないよう協力してほしい」と呼び掛けています。

　２０２０年４月１３日（月）

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■新型コロナウイルス、東京都で新たに91人の感染確認 100人下回るのは７日以来

　東京都は13日、都内で新たに91人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで都内で感染が確認されたのは、累計2158人になりました。
　緊急事態宣言が出されたことを受けて、都は、都民に対して食料の買い出しなど生活に必要な場合を除いて原則として外出しないことや、事業者に対して休業や営業時間の短縮を要請しています。
　東京都は13日、都内で新たに10歳未満から80歳代の男女91人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。重症者は２人で、感染経路が不明なのは８割強の76人でした。
　また、４月10日に感染を確認したのが189人としていましたが、188人だったと訂正しました。
　都内では、４月８日に144人、９日に178人、10日は188人、11日は197人、12日は166人の感染が確認されていました。
　１日に確認された人数が３ケタを下回ったのは、79人だった７日以来です。
　東京都によると、重症者への治療を優先するため、入院する感染者でホテルに移った軽症者、無症状者は13人。累計で105人が東京都中央区のホテルに移りました。
　都は15日にも、受け入れ先として新たに２軒のホテルに移送できるよう準備。14日からは、民間企業の宿泊施設などを想定した借り上げの公募を開始します。

　２０２０年４月１３日（月）

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■新型コロナウイルス、３回変異して全世界に拡散 ケンブリッジ大学が発表

　新型コロナウイルスが３つの類型の変異を起こし、全世界に広まったという研究結果が公表されました。
　イギリスのケンブリッジ大学のピーター・フォースター遺伝学教授が率いる研究チームは、新型コロナウイルスが３つの類型に変異しながら、中国の武漢市からアジア、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアに広まっていったという研究結果を提示したと、イギリスの日刊紙ザ・サン電子版が10日（現地時間）に報じました。
　研究チームは昨年12月24日から今年３月４日の間に世界各地の新型コロナウイルス感染者160人から採取したウイルスの完全なゲノム塩基配列を分析し、このような結果が得られたと明らかにしました。数学的ネットワークアルゴリズムを通じて新型コロナウイルスの初期鎮火経路も、再構成しました。
　研究チームによると、新型コロナウイルスのゲノムと最も近い類型であるＡ型は、中国の湖北省武漢市のコウモリとセンザンコウから見付かりました。だが、Ａ型は武漢市で顕著に見られる類型ではありませんでした。Ａ型は武漢市に住んでいたアメリカ人から見付かったものの、アメリカとオーストラリア地域の患者の間で主に現れました。
　Ａ型から変異したＢ型は、武漢市で広く流行し、東アジア地域の患者の間だけで見付かりました。Ｂ型が変化したＣ型は、イタリア、フランス、スウェーデン、イギリスなどヨーロッパの初期患者から見付けることができました。Ｃ型は中国本土からのサンプルにはなかったものの、韓国、シンガポール、香港からも見付かりました。
　イタリアの場合、１月27日にドイツで発生した最初の患者を通じて、初期感染が広がりました。イタリアの初期伝播経路はシンガポールの集団感染と関連があるというのが、研究チームの説明です。
　この研究結果は、「アメリカ科学アカデミー紀要」最新号に掲載されました。

　２０２０年４月１３日（月）

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■消毒液の代わりにアルコール濃度の高い酒の使用認める 厚労省

　新型コロナウイルスの感染拡大で、アルコール消毒液が不足していることを受けて、厚生労働省は、アルコール濃度が高い酒を消毒液の代わりとして使用することを特例として認めることを決めました。
　新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために必要なアルコール消毒液は、供給が追い付かず、各地の医療機関や高齢者施設から対策を求める声が出ています。
　これを受けて厚労省は、やむを得ない場合に限り、酒造メーカーがつくるアルコール濃度が高い酒を消毒液の代わりとして使用することを特例として認めることを決め、全国の医療機関などに通知しました。
　具体的には、アルコール濃度が70％から83％の酒を対象とし、これより濃度が高い酒は、殺菌効果が落ちるため薄めて使うよう求めています。
　このアルコール濃度に該当する酒はウォッカなどで、酒造メーカーでは、消毒液の代わりとして使用することを想定した製品の製造も始まっているということです。
　厚生労働省は、「主に医療機関での消毒液の不足を解消するための特例措置であり、一般の家庭では、引き続き、手洗いの励行を続けてもらいたい」と話しています。

　２０２０年４月１３日（月）

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■中国の新たな新型コロナウイルス感染者、再び100人を突破 ロシアからの帰国者で相次ぐ

　中国の国家衛生健康委員会は13日、新型コロナウイルス感染者が12日に中国本土で108人増えたと発表しました。１日当たりの新規感染者が100人を超えたのは３月６日の発表以来で、うち98人が海外からの流入。感染者の「逆流」は増加しており、水際対策が強化されるなど緊張が高まっています。
　11日にも感染者が99人増えており、うち97人が本土外からの流入でした。無症状感染者の報告も続いており、11日に63人、12日に61人が新たに確認されました。
　最近は、ロシアから帰国した中国人の感染確認が相次いでいます。特に中露国境に位置する黒竜江省の増加が目立ち、12日は49人の感染が確認されたということです。中国メディアによると、中露間の航空便が減って陸路を使う帰国者が増えたことが、影響しています。
　８日には在ロシア中国大使館が、中露国境の陸路ルートすべての臨時閉鎖を発表。黒竜江省では感染者の急増に対応するため、オフィスビルを改修した臨時医療施設の整備や検査体制の強化が進んでいます。
　９日に開かれた李克強首相がトップを務める新型コロナウイルスに関する会議でも、国境地域の感染予防・抑制を強化するよう指示しています。
　一方、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は12日、湖北省で２人増え、中国での死者は3341人になり、感染者は合わせて８万2160人になったとしています。

　２０２０年４月１３日（月）

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■新型コロナウイルス、韓国で回復後に再陽性111人 ＷＨＯも調査

　韓国の保健当局は12日、新型コロナウイルスの感染者で、いったん症状が回復し隔離が解除された後に、検査で再び陽性と診断された人が111人に上ると発表しました。体内のウイルスが再活性化したか、新たに感染した可能性があるといいます。
　一般的な感染症では感染して体内に抗体ができれば２度目はかかりにくいとされており、韓国当局は世界保健機関（ＷＨＯ）とともに調査を進めています。
　韓国中央防疫対策本部によると、２月に集団感染が発生した南東部大邱（テグ）市などで、再陽性の事例が報告されたといいます。同本部は個々の事例を調査し、再陽性となった場合にも重症化するかどうか、さらに他者に感染するかどうかを調べています。
　韓国以外でも再陽性となる事例が発生しており、ＷＨＯも医療専門家を組織して原因究明に当たっています。
　韓国では２月に大邱市の新興宗教団体「新天地イエス教会」の教会での集団感染が発生して以降、全国的に感染者数が増えました。12日時点の感染者数は１万512人、そのうち回復して隔離を解除された人数は7368人となっています。４月に入って感染者の確認件数は減少傾向にあり、現在は１日当たり30人程度で推移しています。

　２０２０年４月１３日（月）

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■新型コロナウイルス、イギリスの死者１万人超 医療関係者が死亡するケースも増加

　イギリスでは、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人が１万人を超えました。病院の医師や看護師がウイルスに感染して亡くなるケースも増えており、窮迫する医療態勢への影響が懸念されています。
　イギリスでも新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、ウイルスに感染して亡くなった人が１万612人となり、１万人を超えました。
　亡くなった人が１万人を超えたのは、アメリカ、イタリア、スペイン、フランスに続いて５カ国目です。
　医療に従事する医師や看護師などが感染するケースも相次いで報告されており、イギリス政府はこれまでに20人近くが亡くなったことを明らかにしています。
　医療現場では感染を防止するために必要な防護服などが不足し、感染の危険にさらされながら治療に当たることに不安の声が広がっています。
　医療態勢が窮迫する状況を受けて、12日に退院したばかりのボリス・ジョンソン首相は、感染の拡大による医療崩壊を防ぐため、国民に対して家にとどまるよう強く呼び掛けました
　ヨーロッパでは先に感染が拡大したイタリアで、医療従事者およそ１万6000人が感染し、このうち医師100人以上が亡くなったほか、スペインでもこれまでに医療従事者２万5000人が感染するなど、医療崩壊につながる深刻な問題になっています。
　世界保健機関（ＷＨＯ）の11日の発表によると、新型コロナウイルスに感染した医療従事者は、52カ国の約２万2000人に上ります。各国が個別にＷＨＯに報告した数字をまとめたもので、実際にはさらに多くの感染者がいるとみられます。
　ＷＨＯの分析によると、医療従事者の感染は、現場で患者の感染把握が遅れたり、マスクや防護服が不足したりしていることなどが影響しています。職場外で家族を通じ、感染するケースも多いといいます。

　２０２０年４月１３日（月）

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■新型コロナウイルス、世界全体の感染者182万7284人 アメリカの死者２万1489人

　アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、日本時間13日午前３時の時点で新型コロナウイルスの感染者の数は、世界全体で182万7284人と180万人を超えました。また、死亡した人は、11万3031人と11万人を超えました。
　死亡した人を国や地域別にみますと、アメリカが２万1489人、イタリアが１万9899人、スペインが１万6972人、フランスが１万4393人、イギリスが１万612人で、イギリスでも亡くなった人が１万人を超えました。
　新型コロナウイルスの感染が世界で最も深刻化しているアメリカでは、感染者が54万人に上り、亡くなった人は２万1000人を超えて、いずれも世界で最も多くなりました。ドナルド・トランプ大統領が国家非常事態を宣言してから間もなく１カ月となりますが、感染の拡大に歯止めがかからない状況が続いています。
　感染者のおよそ３分の１が集中するニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は12日の記者会見で、「恐ろしいことだが、24時間に758人もの人が亡くなった」と述べ、６日連続で700人を超える人が亡くなったことを明らかにしました。
　さらに、クオモ知事は配送業者やスーパーの店員など、都市機能を維持するために働いている人たちの間で感染が広がっていることから、マスクや代用できる布などを提供するよう雇用主に命じる行政命令を出す考えを示しました。
　アメリカではニューヨーク州以外の州でも感染者が急増しており、東部ニュージャージー州で５万人を超えたのを始め、中西部ミシガン州や西部カリフォルニア州、南部ルイジアナ州など合わせて12の州で１万人を上回っています。

　２０２０年４月１３日（月）

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