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■新型コロナウイルス、世界の感染者6273万人 死者145万人 アメリカの感染の「急増に次ぐ急増」に警告 [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の30日午後3時の時点で、世界全体で6273万726人となりました。また、亡くなった人は、145万9317人に上っています。
 感染者が最も多い国はアメリカで1338万3320人、次いで、インドが943万1691人、ブラジルが631万4740人、ロシアが224万9890人、フランスが221万7555人、スペインが162万8208人、イギリス161万7327人、イタリアが158万5178人、アルゼンチンが141万8807人、コロンビアが130万8376人、メキシコが110万7071人、ドイツが105万5691人、ポーランドが98万5075人、ペルーが96万2530人、イランが94万8749人となっています。
 亡くなった人が最も多い国もアメリカで26万6873人、次いで、ブラジルが17万2833人、インドが13万7139人、メキシコが10万5655人、イギリスが5万8245人、イタリアが5万4904人、フランスが5万1977人、イランが4万7874人、スペインが4万4668人、ロシアが3万9127人、アルゼンチンが3万8473人、コロンビアが3万6584人、ペルーが3万5923人、南アフリカが2万1477人、ポーランドが1万7029人、インドネシアが1万6815人、ベルギーが1万6547人、ドイツが1万6306人となっています。
 アメリカの国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は29日、大勢が26日の感謝祭の休暇で帰省したことを受け、アメリカは新型コロナウイルス感染の「急増に次ぐ急増」に備えるべきだと警告しました。
 世界で最も新型コロナウイルスの被害が大きいアメリカでは、これまでに26万6873人が死亡。ドナルド・トランプ政権はマスクの着用、人の移動、ウイルスの危険性について、互いに矛盾するさまざまなメッセージを出してきました。
 ファウチ所長はCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、「(感謝祭の)人の移動に伴って起きたことのために、感染者が増えるのはほぼ確実だ」と述べました。
 感謝祭の人の移動に伴い、この週のアメリカ各地の空港利用客数は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)が始まって以来最多となりました。
 ファウチ所長は、今後2~3週間で「我々は(新型コロナウイルス感染の)急増に次ぐ急増を目にする可能性がある。怖がらせるつもりはないが、それが現実だ」と述べました
 ファウチ所長ら政府の科学者たちは、クリスマスの休暇でさらに多くの人の移動と家族の集まりがあることから、悪い傾向だと話しています。
 ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は、12月7日に小学校の対面授業を再開すると発表し、同市は再び通常の暮らしに向けた小さな一歩を踏み出しました。
 一方、アメリカのメディアは、アメリカ製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの出荷が始まり、第1便がベルギーにあるファイザーの施設からアメリカに到着したと報じました。
 ファイザーはアメリカで緊急使用許可が下り次第ワクチンを配送できるよう、チャーター機で事前にワクチンを運びました。ウォールストリート・ジャーナルなどメディアは、緊急使用許可は早ければ12月10日にも下りる見通しだと伝えています。

 2020年11月30日(月)

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■用語 溝状舌 [用語(こ)]

[キスマーク]舌の表面に多数の溝が形成されている状態
 溝状舌(こうじょうぜつ)とは、舌の表面に多数の溝(みぞ)が形成されている状態で、しばしば左右の側面に対称的に溝が生じます。皺襞舌(しゅうへきぜつ)とも呼ばれます。
 ほとんどは先天性で、染色体の異常によって生じるダウン症候群では80%に確認されます。一方で何らかの全身疾患の症状として生じることもあり、虫歯が悪化して発症するメルカーソン・ローゼンタール症候群では前兆現象として出現することもあります。
 舌の表面に溝、あるいは亀裂(きれつ)、しわができる原因は、わかっていません。人によって舌にできる溝の数や走行方向、深さなどに違いがあり、特定の形状の溝ができるという法則がないことが一因として考えられます。
 溝状舌には、遺伝性である先天性溝状舌と、全身疾患や外傷感染、口腔(こうくう)乾燥などが原因で生じる後天性溝状舌があります。
 ほとんどが先天性溝状舌とされており、これは形成異常、奇形、変型症といった疾患に分類されます。
 一方、後天性溝状舌は、小児期にはまれで、青年期で増加して症状も顕著になり、老年期が最も多く、加齢とともに頻度が上昇するのが特徴です。
 後天性溝状舌は、舌炎や外傷、ビタミン欠乏症、メルカーソン・ローゼンタール症候群などの全身疾患に付随して起こることもあります。メルカーソン・ローゼンタール症候群では、再発性顔面神経まひ、肉芽腫(にくげしゅ)性口唇炎とともに溝状舌を併発することがあります。高齢者では、免疫力や唾液(だえき)分泌量の低下による口腔衛生状況の悪化が切っ掛けで、発症しやすくなるともいわれています。
 舌の表面の形成異常のためほぼ無症状で、発声、味覚、嚥下(えんげ)機能などの舌の諸機能に対する影響もありません。
 溝状舌による溝は幅が狭く、安静時には溝が密着しているため、歯磨きやうがいによる清掃が不十分だと細菌の増殖や炎症などが生じ、口臭、痛み、味覚障害や運動障害が生じる場合があります。
 また、舌ブラシで舌の表面を強くこすりすぎて粘膜を損傷したために、痛みが生じる場合もあります。舌の表面の粘膜にある多数の微小な小突起である舌乳頭の発達が不良で、舌の表面に淡紅色の地図のような1ミリから3ミリの模様が見られる地図状舌を合併していることも多く見受けられます。
[サーチ(調べる)]溝状舌の検査と診断と治療
 歯科口腔外科、口腔内科などの医師による診断では、舌の表面に特徴的な形成異常が出現するため、基本的には視診と問診を実施します。
 ほとんどの場合では、組織の一部を採取し顕微鏡で調べる生検は不要とされていますが、全身疾患の関与が考えられる場合や、症状がひどい場合には、生検を実施することもあります。
 歯科口腔外科、口腔内科などの医師による治療では、症状がない場合の溝状舌は正常範囲と考え、処置を施しません。
 しかし、溝に舌苔(ぜったい)がたまって細菌が付着しやすいため、日ごろから溝の内部が不潔にならないように、舌ブラシなどを用いて舌の表面を清掃したり、マウスウォッシュ(洗口液)を用いて口腔内の清潔を保つことが重要です。
 炎症のため症状がある場合には、殺菌効果のあるうがい薬(イソジンガーグルなど)が効果的です。

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■用語 1p36欠失症候群 [用語(い)]

[喫茶店]染色体の異常によって発症する生まれつきの疾患
 1p36(いちぴーさんろく)欠失症候群とは、染色体の異常によって発症し、生まれた時から持っている疾患。
 その名前の通り、1番染色体短腕の末端の36領域に微細な欠失がみられます。ほとんどの発症者は、顔貌(がんぼう)に特徴があり、運動や言葉の発達に遅れが生じます。
 1p36欠失症候群の発症者は、日本では2万5000人から4万人に1人の頻度で年間10人から20人程度出生し、現在は約100人いると推測されています。
 しかし、一般医師における認知度が低く、未診断のまま原因不明の重度精神発達遅滞児として重度心身障害児施設に入所している例が多いと考えられ、正確な有病率はわかっていません。男女の割合は、3対7で女性のほうが多いとされます。
 染色体の異常は、生殖細胞の減数分裂過程で精子あるいは卵子ができる時に起こると考えられています。ほとんどの場合は、突然変異により生じます。
 ただし、ほかの染色体との不均衡転座によって生じる欠失が認められる場合は、約半数の発症者で両親のうちの一方に由来する均衡転座から生じています。
 1p36欠失症候群の発症者の主な症状は、突出した下顎(かがく)や落ちくぼんだ目などの特徴的な顔貌、運動や言葉の発達の遅れ、てんかん発作。特に特徴的な顔貌と発達の遅れは、ほぼ100%の割合でみられます。
 これらの症状のほか、生まれつき心臓の構造に問題がみられる先天性心疾患、生まれつき口蓋(こうがい)に割れがみられる口蓋裂、口唇裂などの口腔(こうくう)外科疾患、難聴などの耳鼻科疾患、肥満などを合併することがあります。
 染色体の欠失の大きさや、合併症の程度にも影響され、経過はさまざまで、発音がうまくできない構音障害を示しながらも会話が可能になる場合もあれば、自力歩行ができない場合もあります。
 自力歩行ができ、日常生活も比較的自立している発症者の場合、過食から肥満になることがあります。
[喫茶店]1p36欠失症候群の検査と診断と治療
 小児科の医師による出生後の診断では、特徴的な外見や症状から可能性が疑われ、染色体検査で確定します。
 ただし、染色体の欠失の大きさが微細であることから、Gーband(ジーバンド)法などの通常の染色体検査では検出が困難で、染色体の一部に蛍光物質で目印をつけて蛍光顕微鏡で観察するFISH(フィッシュ)法により確定診断が可能です。近年では、正確な欠失範囲を同定するために、網羅的に解析することができるアレイCGH法などの染色体検査が用いられるようになってきています。
 小児科の医師などによる治療では、根本的な治療法がないため、さまざまな症状に対する対症療法を行います。てんかん発作に対しては薬物療法、先天性心疾患に対しては手術療法が中心となります。症状が安定している場合は、口蓋裂などの手術に踏み切ることもあります。
 それに加えて、コミュニケーションの訓練や、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)の問題による摂食障害がある場合は口から食べる行為の訓練など、専門的な訓練を行うことも重要です。
 てんかん発作の予後にはばらつきがあり、症状の緩和が得られる場合もあれば、生涯にわたって持続する場合もあります。てんかん発作の予後は、運動や言葉の発達の予後と関係します。先天性心疾患を合併している場合には、その治療の成否が生命予後に影響します。




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■用語 不安定狭心症 [用語(ふ)]

[位置情報]進行性で心筋梗塞に移行する可能性がある狭心症
 不安定狭心症とは、狭心症の中でも進行性で、とりわけ急性心筋梗塞(こうそく)、心臓突然死に移行する可能性の高い狭心症。
 具体的には、1週間以内に出現した安静時狭心症、1~3週間以内に初めて起こった労作(ろうさ)性狭心症もしくは少なくとも6カ月以上胸痛発作がなかったのに再発した労作性狭心症、安定した労作性狭心症であったものが胸痛発作の頻度や強さや持続時間が増大し、容易に出現しやすくなった増悪型労作性狭心症、異型狭心症、非Q波形成型心筋梗塞、発症24時間以後の梗塞後狭心症が、不安定狭心症に含まれます。
 こうした病態は、冠動脈の狭窄(きょうさく)に加え、血栓形成や攣縮(れんしゅく)に血小板凝集など複数の因子が組み合わさって、冠動脈内腔(ないくう)の閉塞が不完全あるいは一過性の場合に、発生するとされます。
 症状としては、狭心痛という発作を繰り返す特徴があります。典型的な狭心痛発作は突然、胸の中央部に締め付けられるような痛みが起こり、痛みは左肩、左手に広がります。まれに、下あご、のどに痛みが出ることもあります。
 発作の時間は数分から数十分で治まりますが、発作中は顔面蒼白(そうはく)、胸部圧迫感、息苦しさ、冷汗、動悸(どうき)、頻脈、血圧上昇、頭痛、嘔吐(おうと)のみられるものもあります。
 初めての狭心痛発作は見過ごしがちですが、症状を放置した場合、一週間以内に心筋梗塞、心室細動などを引き起こす可能性もあります。特に高齢者や、狭心痛発作が頻発に起こる人は、注意が必要となります。
 不安定狭心症はいつ急性心筋梗塞に移行してもおかしくない状態ですが、速やかに入院し適切な治療により血流が再開できれば、そのまま安定化することもあります。
 急性心筋梗塞の3分の1は前兆もなく突然に発症しますが、残りの3分の2は不安定狭心症の段階をへて発症するといわれています。従って、不安定狭心症のうちに専門病院を救急で受診し、心筋梗塞を未然に防ぐことが望まれます。
[足]不安定狭心症の検査と診断と治療
 循環器科、循環器内科などの医師による診断では、まず問診によって、冠動脈疾患の危険因子の有無と程度から評価してゆきます。家族歴、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙の危険因子のうち、多ければ多いほど冠動脈疾患を引き起こしやすく、危険因子が少なければ少ないほど冠動脈疾患を引き起こしにくくなります。
 確定診断は冠動脈カテーテル検査(冠動脈造影検査)で下しますが、まずは冠動脈カテーテル検査が必要であるかどうかを評価してゆきます。心電図検査、胸部レントゲン検査、採血による心筋トロポニン検査やBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)検査、その後必要に応じて、冠動脈CT検査や心臓MRI検査を追加して行きます。
 狭心痛発作か動悸かはっきりしない場合は、ホルター心電図検査による症状出現時の心電図記録の情報が重要になります。
 冠動脈カテーテル検査では、カテーテルという細長いチューブを手首や肘(ひじ)、足の付け根の血管を通して心臓まで挿入し、造影剤を注射して冠動脈のX線撮影を行います。冠動脈の狭窄の程度、部位、病変数などを詳細に評価でき、狭心症の確定診断、重症度の評価、治療方針の最終決定ができます。
 循環器科、循環器内科などの医師による治療では、薬物療法としてはニトログリセリン、硝酸イソソルビドなどの硝酸薬、ベータ遮断薬、Ca拮抗(きっこう)薬、アスピリンなどの抗血小板薬、抗凝固薬を従来よりも強力に投与する必要があります。なお、最近では血小板溶解薬、GPⅡb/Ⅲaインヒビターを投与する方法が効果を上げ、評価されつつあります。
 時には経皮的冠動脈形成術やステントの留置を行ない、場合によっては冠動脈バイパス移植術などの外科的治療を行ないます。
 経皮的冠動脈形成術は、冠動脈カテーテル検査と同じように、カテーテルを直接冠動脈の入り口まで挿入します。このカテーテルの中を通して細い針金を狭窄部の先まで送り込みます。この針金をガイドにしてバルーン(風船)を狭窄部まで持っていき、バルーンを膨らませて狭窄を押し広げ拡張させます。全体の所要時間は、数十分から数時間です。
 狭窄した冠動脈をバルーンで押し広げた後に、コイル状の金属であるステントを留置することもあります。ステントを入れて広げられた狭窄部は内側から支えられ、再び狭窄することを防ぎます。再狭窄をできるだけ防ぐために、薬剤を塗布したステントも最近使用されています。
 冠動脈バイパス移植術は、狭心症に対する薬物療法が無効で、 カテーテルによる治療も困難または不可能な場合に行います。冠動脈の狭い部分には手をつけず、体のほかの部分の血管を使って狭窄部分の前と後ろをつなぐ別のバイパス(通路)を作成して、狭窄部を通らずに心筋に血液が流れる道をつくります。バイパスに用いるグラフト(血管)には、足の静脈、胸の中で心臓の近くにある左右内胸動脈、胃のそばにある右胃大網動脈などを使います。




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