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■小林化工12品目、製造販売承認取り消しへ 厚労省、業務の改善命令も [健康ダイジェスト]

 業務停止中のジェネリック医薬品(後発薬)メーカーで、オリックス子会社の小林化工(福井県あわら市)は16日、製造する高血圧の治療薬や鎮痛剤など医薬品12品目について、製造販売承認が取り消される見通しと発表しました。承認申請書類で安定性試験の期間を長く見せるなど虚偽の記載があったといいます。同社は発売済みの11品目について、早期に自主回収を行います。
 同社が依頼した弁護士など3人からなる外部調査委員会の調査で発覚しました。同社によると、厚生労働相から聴聞をする旨の通知がきており、業務改善命令も出される見通しだといいます。
 小林広幸社長は、「特許切れ後すぐに承認を取ろうとしたことが背景にあった」と説明し、聴聞後に間を置かずに辞職すると改めて表明しました。
 小林化工が同日受領した外部調査委員会の報告書では、一連の不正について「経営陣が認識しつつ、放置していたことが根本的な原因」と結論。福井県などの調査で発覚しなかったことについては「隠蔽工作が行われていた」としました。小林社長は「指摘を真摯に受け止め、二度と法令違反が起きないような体制作りを進める」と述べました。
 すでに小林社長は外部から後任社長を招くと表明しているものの、報告書では「今後は『製薬企業としての常識』を小林化工に持ち込み、定着させる必要があり、外部からの風を呼び込むことは必須」と明記。不正を招いた原因として「製薬企業としての自覚の欠如」「過度の出荷優先」「社内の風通しの悪さ」などを挙げました。
 同社の製造不正は2020年12月、同社が製造する抗真菌薬「イトラコナゾール錠50『MEEK』」に製造過程で睡眠導入剤が混入し、意識障害などの健康被害が出たことで明るみに出ました。同社のまとめでは、処方を受けた344人のうち245人に健康被害があり、38人が車両運転中の事故に遭いました。その後の調査で、ほかの製品でも相次いで不正な製造実態が明らかになりました。
 福井県は2月、複数の品目を製造承認書にない手順で生産するなどし、経営陣も認識していたとして小林化工に116日間の業務停止命令と、法令順守や製造販売体制の見直しを指示する業務改善命令を出しています。

 2021年4月18日(日)




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■ブルーライトカット眼鏡、「子供の発育に悪影響」 医療系6団体が意見書 [健康ダイジェスト]

 デジタル機器の発する青色光を防ぐとされるブルーライトカット眼鏡について、日本眼科学会など医療系6団体が16日、「子供に推奨する根拠はなく、むしろ発育に悪影響を与えかねない」とする意見書を発表しました。
 青色光は、目に見える光の中で最も波長が短くエネルギーが強い光で、太陽光などに含まれます。青色光を長時間見ると目に悪影響があるとして、目の疲れを防ぐなどとうたう眼鏡が市販されています。
 意見書は、パソコンやスマートフォンの液晶画面から出る青色光は網膜に障害を与えるほど強くなく、太陽光をカットすると、むしろ近視が進行するリスクが高まると指摘。この眼鏡を子供が日中にかけることは、発育に悪影響を与えかねないとしました。
 夕方以降ならば、青色光を避けると睡眠障害を防ぐ可能性があるというものの、国内外の研究から、眼鏡が眼球への障害を防ぐなどの効能は確認されておらず、科学的根拠は乏しいと指摘しています。
 ブルーライトカット眼鏡を巡っては、大手メーカーが3月、約9000人分を東京都渋谷区の公立の小中学校に通う子供に寄贈すると発表し、眼科医の間で議論となりました。デジタル教科書の導入が進んでいることや、アメリカの眼科学会が子供に推奨しないとする声明を出したこともあり、意見書の発表を決めました。これを受け、渋谷区は小中学生への配布を中止する方針。
 6団体の一つ、日本眼科医会の加藤圭一常任理事は、「ブルーライトという言葉はよく知られるようになったが、科学的な根拠は一般の人には十分に知られていない。学校現場でデジタル教科書を導入する動きがある中で、子供の目の成長のために、現時点でわかっている正しい情報を知ってほしい」と話しています。

 2021年4月18日(日)




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■新型コロナの死者数、世界累計300万人超 感染者は1億4000万人に [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が18日午後2時に発表した集計によると、新型コロナウイルス感染症による世界の死者は累計で300万人を超えて300万9215人に上り、感染者は累計で1億4000万人を超えて1億4045万7797人に達しました。
 国別の集計では、アメリカの死者が最も多く56万6893人。次いでブラジルが37万1678人、メキシコが21万2228人、インドが17万5649人、イギリスが12万7260人、イタリアが11万6676人、ロシアが10万3451人、フランスが9万9947人、ドイツが7万9971人、スペインが7万6981人で続いています。
 世界全体の累計死者数は100万人を超えるまでは250日だったのに対し、そこから200万人を超えるまでは108日、300万人を超えるまでは93日と、間隔が短くなっています。
 世界の1日当たりの死者は3月にいったん減少に転じたものの、再び増加傾向にあります。直近7日間の平均で約1万2000人と、1月末に記録した過去最多の1万4500人に迫っています。
 イギリス・オックスフォード大学の研究者などが運営するサイト「アワ・ワールド・イン・データ」によりますと、この数カ月では、ワクチンの接種が進むアメリカやイギリスで亡くなる人が減る傾向がみられる一方、ブラジルやインドなどは増加傾向にあります。
 ブラジルの1日当たりの死者は約3000人で、世界全体の4分の1近くを占めます。同国の死者数は3月初めから連日、世界最多が続いています。
 一方、世界全体では新型コロナの感染の拡大が続き、感染者は累計で1億4000万人を突破し、1億4045万7797人に達しました。1日当たりの新規感染者は1月の最多記録に迫り、7日間平均で73万人を超えました。
 国別の集計では、アメリカが3162万7701人、インドが1452万6609人、ブラジルが1390万91人、フランスが522万1888人、ロシアが464万537人、イギリスが438万5938人、トルコが421万2645人、イタリアが385万7443人、スペインが340万7283人、ドイツが315万4305人。

 2021年4月18日(日)




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