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■熱中症警戒アラート、28日から全国運用 気象庁と環境省 [健康ダイジェスト]

 日本で毎年、熱中症で1000人以上が死亡する中、気象庁と環境省は、危険な暑さが予想される場合、対象の都道府県に「熱中症警戒アラート」を出し、厳重な警戒を呼び掛ける方針を決めました。
 気象庁は23日午後2時すぎ、5月から7月にかけて、日本列島は暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が「平年より高い」見込みだと発表しました。
 こうした中、環境省と気象庁は、気温に湿度や日射の予測も加えて熱中症の危険を知らせる「熱中症警戒アラート」の運用を、これまでの関東甲信から全国に拡大することを決めました。
 熱中症警戒アラートの運用は、4月28日から始め、10月27日まで続ける予定で、アラートが出された地域には、不要不急の外出や運動を控え、こまめな水分補給を呼び掛けるなどして、熱中症の予防につなげます。
 気象庁によると、アラートは気温や湿度などから算出した「暑さ指数」を活用します。重症者や死者が特に増える傾向にある暑さ指数33以上になると想定した場合に、前日の午後5時と当日の午前5時に発表。自治体の防災無線や報道機関などを通じて情報を伝えます。
 運用を全国に拡大することに伴い、予想最高気温がおおむね35度以上になる場合に発表していた「高温注意情報」は廃止します。
 熱中症警戒アラートは昨年7月1日~10月28日、関東甲信の1都8県で試験運用。期間中、対象地域のいずれかでアラートが発表された日数は26日でした。

 2021年4月23日(金)




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■フランス、日中の外出規制5月に解除 変異ウイルスの感染者数は高止まり [健康ダイジェスト]

 フランスのジャン・カステックス首相は22日、記者会見し、新型コロナウイルスの流行「第3波」を受けて4月3日から全国で強化した日中の外出規制に関し、5月3日に解除する方針を発表しました。
 5月3日に解除するのは、日中の外出を原則として自宅から10キロ圏内に限定する規制で、4週間の適用を予定していました。学校の登校も当初の方針通り、4月26日以降に順次再開します。
 一方、午後7時~午前6時の夜間外出禁止や、生活必需品を扱う店舗以外は店内営業を認めない規制は継続します。政府は5月半ばから段階的解除を図る方針で、飲食店のテラス営業や映画館、劇場についても再開を検討しています。
 カステックス首相は、「第3波のピークは越えたようだが、まだ警戒が必要だ」と訴え、「我々は感染力の強いイギリス型変異ウイルスに直面しており、そのために、感染者数の減少スピードが昨年11月の第2波より半減している」と述べました。
 昨年11月は変異ウイルスが確認される前で、フランスでは11月6日、1日の感染者数が6万人に達しました。10月末に外出制限に踏み切り、感染者数は1カ月後に1万人前後まで低下。12月半ばに外出制限を一部解除しました。
 変異ウイルスに襲われた今回、感染者数が6万人に迫ったのは3月末。4月3日から外出制限を全土で導入し、学校も1年ぶりに休校にして感染者数の伸びは抑まりました。だが、それから3週間たってもなお、感染者は3万~4万人台で高止まりしています。
 集中治療室の入院者数も伸びこそ止まったものの、今年最悪の水準で高止まりしています。変異ウイルスは終息も長引くというのが、フランスが直面している困難です。
 頼みのワクチンは1週間当たり250万人に接種できるペースまで引き上げたものの、接種開始から4カ月経ってもなお、1回接種を受けた人は人口の2割に当たる1353万人。連日なお300人前後が亡くなっています。
 ごく一部の例で接種後の血栓が報告されているイギリスのアストラゼネカ社製のワクチンへの拒否感も課題で、今月の世論調査では71%の市民が「信頼できない」と回答しました。
 不信感をぬぐおうとカステックス首相は22日の記者会見で、「55歳の私はアストラゼネカを接種した。ぜひ皆さんも打ってほしい」と呼び掛けました。
 フランスの新聞ルモンドよると、フランス政府は有名人にカメラの前でアストラゼネカ製ワクチンを打ってもらうことを検討しているといい、接種計画への影響を避けようとしています。

 2021年4月23日(金)




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■入居者9割ワクチン接種の介護施設で、未接種の職員1人から集団感染 アメリカ・ケンタッキー州 [健康ダイジェスト]

 アメリカ南東部のケンタッキー州の介護施設で、入居者の9割が新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていたにもかかわらず、未接種の職員1人から集団感染が起き、接種ずみの入居者・職員を含む46人が感染、3人が死亡していたことがわかりました。
 調査報告書を21日に発表したアメリカ疾病対策センター(CDC)は、広範なワクチン接種と感染防止策がいかに重要かをはっきり示す事例だと強調しています。
 この介護施設で集団感染が発生したのは、3月。当時、入居者83人のワクチン接種率は9割に達していたものの、職員116人のうち接種をすませていたのは半数にとどまっていました。
 感染した46人のうち22人は、ワクチン接種を完了した入居者と職員でした。死亡した3人は入居者で、うち2人がワクチン未接種でした。
 感染源となったのは新型コロナの症状が出た職員1人で、ワクチンは接種していませんでした。この職員からは「R.1系統」の変異ウイルスが検出されました。CDCはこの変異ウイルスについて、「現時点では懸念・注目すべき変異ウイルスとみてはいない」と報告している。
 調査報告書は今回の集団感染ではワクチンに高い発症予防効果があることが確認できたと述べる一方、ワクチンの限界も指摘し、「この事例は、新型コロナウイルス感染症から回復した人も含め、すべての人がワクチン接種を受けることの重要性を浮き彫りにした」と強調し、「接種ずみの人たちの間でも引き続き感染予防策を重視していくことが不可欠だ」と述べています。

 2021年4月23日(金)




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■エベレスト登頂を目指すノルウェー人登山家が新型コロナ陽性 ネパール人シェルパも [健康ダイジェスト]

 標高8848メートルを誇る世界最高峰のエベレスト登頂を目指すノルウェーの登山家が、新型コロナウイルスの検査で陽性となりました。山岳観光が主力産業の1つで、春の登山シーズンに期待をかけるネパールにとっては、痛手となりました。
 昨年の登山シーズンは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により大きな打撃を受けました。登山時に感染した場合、治療は困難になりますが、ネパール政府はより多くの登山者を呼び込むため検疫規則を緩和していました。
 陽性となったのは、アーランド・ネスさん。フェイスブックのメッセージで、新型コロナウイルス感染症の診断を受けたと説明。病院で治療を受けており、「今は大丈夫」だと明かしました。
 ネスさんはエベレストの標高5000メートルほどのところにあるベースキャンプに滞在した後、ヘリコプターで首都カトマンズの病院に搬送されました。ノルウェーの国営テレビ・ラジオNRKよると、ネスさんの登山チームのネパール人シェルパ(ガイド)も陽性となりました。
 ネスさんはNRKに、「他の誰も、高地でコロナに感染しないよう心から願っている。標高8000メートルを超えると、ヘリコプターで人々を避難させることは不可能だ」と語りました。
 標高が高い地点では呼吸自体が困難になるため、登山者の間で感染症が発生すると、大きな健康上のリスクが生じます。
 カトマンズのトラベルクリニック「シベック」は、エベレストから複数の陽性者を受け入れた事実は認めたものの、人数は明らかにしませんでした。

 2021年4月23日(金)




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■睡眠6時間以下で認知症の発症リスクが上昇 ヨーロッパで調査研究 [健康ダイジェスト]

 1日の睡眠時間が6時間以下の中高年者は、後年の認知症発症リスクが高まる可能性があることが、新たな研究で明らかになりました。
 イギリスの科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に20日掲載された研究によると、50歳と60歳の人々を調査したところ、通常の睡眠時間が6時間以下の人は、睡眠時間7時間の人よりも認知症と診断される可能性が高いことがわかりました。
 心疾患、代謝疾患、精神疾患などの影響を除外した後でも、1日の睡眠時間が6時間以下の人が後に認知症を発症するリスクは、50歳の人で22%、60歳の人で37%高いことが示されました。
 ヨーロッパの研究者チームは、イギリスの成人約8000人を対象とした25年間の調査データを調べ、電子カルテに記録された認知症診断との関係を割り出しました。このデータの出所は、1985年にイギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで始まったイギリスの公務員を対象とした調査で、1985年以降4~5年置きに対象者の調査が行われています。
 睡眠時間は対象者が報告するものの、自己申告が正確であることを確認するため、一部の対象者に対しては一晩中睡眠追跡装置を装着しました。今回の調査結果について、著者は睡眠不足が認知症の原因となるかどうかを確定するものではないと注意を促しつつも、より短期を対象とした他の研究同様、今回の調査結果でもやはり睡眠不足が認知症の発症に関係していることが示されていると述べました。
 他の調査研究の中には、睡眠時間が短すぎても、また長すぎてもリスクが高まることが示されているものもあるものの、今回の研究では8時間以上の睡眠と認知症の関連性は示されませんでした。
 また、過去の他の調査研究では、良好な睡眠の妨げになるものがあると、後年の認知症リスクが高くなるという結果もあり、肥満、収縮期血圧の高さ、うつ病など精神的疾患が、睡眠障害や認知症のリスクを高めることも示唆されています。
 本研究の筆頭著者であるフランス国立保健衛生研究機構の疫学者、セベリーヌ・サビア氏は、「睡眠時間に認知症との因果関係があるとはいえないにしても、良好な睡眠衛生を促進することはよいことだ」との見解を示しています。寝る30分前にモバイル機器の電源を切り、運動習慣を身に着けることで、より眠りに就きやすくなるといいます。
 今回の研究に参加していない、アメリカのボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院の睡眠科学者レベッカ・ロビンズ氏によれば、今回の研究と他の研究との違いは、被験者を長期間にわたって観察していることです。睡眠と認知症に関して発表された研究の多くは、20年以下の期間を対象としたものだといいます。
 また、うつ病などの交絡因子を調整したこともこの研究の重要な特徴であり、「これにより、この研究が純粋に認知症と睡眠だけの関連性を調査したものだという信頼性が高まる」のだといいます。
 今回の調査研究結果を踏まえ、ロビンズ氏は、日中に自然光を浴びるようにすることを推奨しています。これは概日リズム(体内時計)を環境に合わせるのに役立つからです。また、消化活動が行われていると寝付きが悪くなるため、夕食は少なくとも就寝の1時間前までにすませることを勧めています。
 さらに、就寝30分~1時間前には心を静めるようなことをして、眠りのための精神状態に入ることを提案しており、「明るいブルーライトを浴びない、温かいシャワーを浴びたり風呂に入ったりする、キャンドルを灯す、瞑想をする、といったちょっとした儀式も効果がある」と述べています。

 2021年4月22日(木)




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■国内で新たに5501人が新型コロナに感染 インドで見付かった二重変異ウイルス、国内で5件確認 [健康ダイジェスト]

 国内の新型コロナウイルスの感染者は22日、47都道府県と空港検疫で新たに5501人確認されました。1日当たりの感染者が5000人を超えるのは2日連続で、緊急事態宣言が解除された3月21日以降の最多を更新しました。死者は42人、重症者は前日より14人多い805人でした。
 東京都では、新たに861人の感染が確認され、緊急事態宣言解除後の最多を2日連続で更新しました。1日当たりの新規感染者数は、22日連続で前週の同じ曜日を上回りました。都によると、変異ウイルスの感染者は過去最多の257人で、家庭内での感染が相次いでいるといいます。重症者は前日と同じ48人でした。
 大阪府の感染者は、全国最多となる1167人で、3日連続で1000人を超えました。兵庫県の感染者は547人、京都府は148人でともに過去2番目に多くなりました。
 福井県は38人と2日連続で過去最多を更新し、県は22日、独自の緊急事態宣言を発令しました。
 一方、インドで見付かった二重変異ウイルスが、日本国内でも5件確認されていたことが明らかになりました。
 加藤勝信官房長官が22日の記者会見で、インドの新型コロナウイルス感染急増の要因ととなっている、変異が2カ所で同時に起きる二重変異ウイルスが、日本国内で同日までに5件確認されていることを明らかにした。政府はさらなる感染拡大を招く恐れもあるとして、警戒を強めています。
 加藤官房長官は、「情報収集と評価・分析を進め、水際対策や監視体制の強化を通じ、感染拡大防止策を徹底していきたい」と表明。「ゲノム解析により検出することは可能だ」とも指摘しました。インドで確認された型の二重変異ウイルスは、感染力が高まったり、ワクチンの効果に影響を与えたりする可能性があるとされます。

 2021年4月23日(金)




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