■経済的理由で受診が遅れて死亡、昨年45人 民医連調査

　困窮など経済的理由で医療機関の受診が遅れて死亡した人が2021年に45人確認されました。前年より５人増えました。
　全日本民主医療機関連合会（民医連）が20日、調査結果を公表しました。
　民医連加盟の全国計706カ所の病院や診療所を対象に死亡事例を分析しました。
　45人のうち医療保険料の滞納などで無保険状態だったのは16人（36%）。23人（51%）は保険証を持っていたものの、ほとんどが生活保護を受けられるほどの困窮状態で、窓口負担を支払うことにためらいがあったとみられるといいます。

　２０２２年６月２０日（月）

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■国立がん研究センター東病院にホテル併設 ７月開業、千葉県柏市

　千葉県柏市にある国立がん研究センター東病院の敷地内に「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」が完成し、７月１日に開業すると、同センターや三井不動産などが20日発表しました。
　大津敦・病院長は記者会見で「東病院は最先端のがん医療を提供しており、遠くから通う患者や家族の負担を軽減できる」と話しました。
　ホテルは７階建てで客室数は145室。患者の急な体調不良に備え、専任職員が24時間態勢で常駐するほか、２階に診療室が10室あります。東病院には診断や治療方法について主治医以外の医師の意見を聞くセカンドオピニオンのために訪れる患者も多く、こうした外来診療の一部を行います。

　２０２２年６月２０日（月）

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■Ｊ＆Ｊコロナワクチンの製造販売を国内で承認 ５種類目、接種は自己負担

　アメリカの医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）日本法人は20日、申請中の新型コロナウイルスワクチンが製造販売承認を取得したと発表しました。１回の接種で済むのが特徴で、2021年５月に厚生労働省に製造販売承認を申請していました。国内で承認されたコロナワクチンとしては５種類目となります。
　厚労省の専門部会は５月30日、承認することを了承していました。同省は公費負担で打てるワクチンに含めない方針を示しており、希望する場合は原則自己負担になる見込み。
　Ｊ＆Ｊのワクチンは輸送や保管がセ氏２～８度の温度帯でできます。アメリカではアメリカ食品医薬品局（ＦＤＡ）から2021年２月に緊急使用許可を取得し、100カ国以上で承認されています。
　Ｊ＆Ｊは日本では2020年９月から国内で約250人が参加する臨床試験（治験）を実施し、安全性を確認していました。最終段階の治験ではワクチンを接種してから28日以降の中等症から重症の発症リスクを66%程度減らしたほか、重症化を防ぐ効果は85%だったことが報告されています。
　一方で、接種後にまれに血小板減少を伴う血栓症が生じることが報告されています。ＦＤＡによると、血栓症の頻度は接種100万回当たり３・23件の頻度でした。そのためＦＤＡはアメリカのファイザー製やアメリカのモデルナ製のメッセンジャーＲＮＡ（ｍＲＮＡ）ワクチンの接種を推奨しており、アレルギー反応がある場合などではＪ＆Ｊ製のワクチン接種を認めています。

　２０２２年６月２０日（月）

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■新型コロナ、全国で7800人感染 北海道で434人感染、５カ月ぶり500人下回る

　20日は午後５時半までに、東京都で1076人、神奈川県で624人、北海道で434人、沖縄県で422人、埼玉県で414人、福岡県で398人、大阪府で394人など、全47都道府県と空港検疫で、7800人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。新規感染者は１週間前の月曜日（13日）と比べ、156人少なくなりました。全国で前週を下回るのは37日連続。神奈川県や熊本県など18の県では前の週の同じ曜日を上回っています
　また、北海道で２人、埼玉県で２人、沖縄県で２人、茨城県で２人、京都府で１人、千葉県で１人、富山県で１人、岐阜県で１人、神奈川県で１人の、合わせて13人の死亡の発表がありました。
　国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め916万716人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて916万1428人となっています。
　感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が３万1046人、クルーズ船の乗船者が13人で、合わせて３万1059人となっています。
　厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、20日時点で41人となっています。
　一方、北海道は20日、新たに434人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表しました。500人を下回るのは１月14日以来約５カ月ぶり。12日連続で1000人を下回りました。１週間前の月曜日536人を102人下回りました。
　新規感染者は北海道発表分164人、札幌市205人、旭川市34人、函館市29人、小樽市２人です。
　19日時点の病床使用率は９・１%と、１週間前から減少しました。重症者向けは１・４%でした。北海道全体の入院患者数は６月19日で201人と前日から５人減り、病院以外の療養者や調整中は8708人となっています。
　札幌市で60歳代男性と函館市で年代性別非公表１人の死亡が確認されています。
　これで北海道の感染者は、札幌市の延べ18万4769人を含む延べ37万5907人、亡くなった人は延べ2090人となっています。

　２０２２年６月２０日（月）

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■東京都で1076人が新型コロナ感染 ３日連続で前週上回る

　東京都は20日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の1076人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
　１週間前の月曜日より116人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは３日連続です。
20日までの７日間平均は1619・６人で、前の週の100・８％でした。７日間平均が前の週を上回るのは、約１カ月前の５月18日以来です。
　20日に確認された新規感染者1076人を年代別にみると、30歳代が191人と最も多く、20歳代が187人、40歳代が184人と続きました。65歳以上の高齢者は69人でした。
　ワクチンの接種状況別では、２回接種済みが572人、未接種は258人でした。
　また、人工呼吸器か体外式膜型人工肺（ＥＣＭＯ＜エクモ＞）を使っている重症の患者は、19日に続き、いませんでした。
　死亡が確認された人の発表はありませんでした。
　東京都の累計の感染者数は157万4417人となり、累計の死者数は4561人のままでした。

　２０２２年６月２０日（月）

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■新型コロナの新たな変異ウイルス「ＢＡ・２・12・１」、 神戸市で初確認

　神戸市は20日、市内に住む60歳代男性が、新型コロナウイルスのオミクロン型の系統の１つで「ＢＡ・２・12・１」と呼ばれる新たな変異ウイルスに感染したと発表しました。感染者の確認は兵庫県内では初めてといいます。
　市によると男性は軽症。２日に陽性が判明し、保健所において患者の陽性検体を回収し、神戸市健康科学研究所においてゲノム解析を行ったところ、17日に「ＢＡ・２・12・１」と判明しました。発症前14日以内の渡航歴はなく、濃厚接触者となった家族は感染しませんでした。
　男性は自宅にて療養し、10日に療養を終了しています。
　「ＢＡ・２・12・１」は、従来の「ＢＡ・２」と比べて１・25倍ほどの感染力があるとされます。国内では東京都や大阪府などでも確認されていました。

　２０２２年６月２０日（月）

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